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動けませんでしたが、それはそれなりに、横になってできること
してました。
かっこ仮というのは、私のなかの勉強家な一面のことです。
まだまだダメダメなので、その呼び名に(仮)をつけて呼んでいたら、いつのまにか、かっこ仮の方がニックネームになってしまっています。
その名前に親しみを覚えて購入したのが、「人間仮免中」、話題のコミックスのうちの一冊です。
すごかったです…。ちびっこにはみせられませんが…(かなりセクシャルな描写が多いので。絵柄がギャグ調で、素朴なので、いやらしい感じはしないのですが、生き方そのものが前衛芸術的な方の自伝ですので、大人向きです)
感想、まず、人間、いただいた寿命というのがあるのかもと思いました。投げ出そうとしても、人によっては簡単にはいってしまえないんですね。フランクル的に言うと、作者の方は、何かまだすべきことを担っていたということかも。
また、こんなにも、どうにもならない世界を生きていかなければならないという時に、支えになるのはやはり信じられる家族であり、友人であり、愛する人との繋がりなのだなと。幻覚や妄想の世界のなかでも、家族にだけはネガティブな妄想は広がらず、子どものようになって家族や恋人を迎え入れていた姿に、涙が出ました。絶対的な信頼感、これが保たれている限り、主人公は、いきつ、もどりつしながら、きっとよいバランスをみつけていけるんだろうと思います。この本が出せたことがその証しですよね。そういう人がいるということは、別の見方をすると、そう思っても大丈夫なぐらいに思われている自分でいることへの信頼でもあるので。
精神の病を負いながらも、姿形が変わり果てても、寧ろそうなってからの主人公の方が幸せに思えるほどの不思議な世界観を体験させてもらいました。
この作品は、漫画という形でしか表現できないのではないかと思います。精神病の中のファンタジーも含めて、言葉だけでは、表現しきること、想像させることがまず無理なのでは…映画化とかも、してほしくないな…このままを大切にしたいと切望しています。
そうそう、これまたコミックスですが、「俺はまだ本気出してないだけ」が映画化されるとのこと。大好きな作品だったので実写化に驚きました。最近、漫画原作の映画化多いですが、漫画だからこそ表現できる世界もあるんじゃないかなと思っています。小説は長々と読むよりは映画で観てもいいかもというものも多いのですが、漫画原作はイメージが出来上がっているだけに難しいですね。「のだめカンタービレ」と「宇宙兄弟」は中でもイメージぴったりで嬉しかったです。「テルマエ・ロマエ」も、ちょっと主人公、原作よりも細身でしたが、それはそれで元々の劇画調が活きた作品になりました。「テルマエ~」の2が映画化されるそうです。
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面白いタイトルですね。いつまでたっても大人になれてないと思っているので、このまま死ぬまで仮免かなあなどと思ってしまいました。
大人向きの前衛芸術的というコメントに興味をそそられます。
誰もやったことのない表現の担い手として、という意味で、生き方そのものがアヴァンギャルドな漫画家さんだと思いました。