ここすけ日誌

のんびりゆっくりのここすけのぐだぐだの日常ブログです。今はぬいさんたちに日々癒されています。

じわじわ

2015-09-03 22:40:37 | インポート
月末までだった論文の締め切り、結局共著の大御所先生の原稿が遅れていて助かりました。締め切り六日まで延びたのはいいんですが、今日までだった市民大学の講義の原稿が仕上がらず、自分で受講生の原稿を印刷する羽目に…どんどん予定がずれ込んできていて、今週末には学会発表の準備をしなくてはいけないのに、もう仕事がたまって雪崩をおこしそうです。

市民大学で、テーマにしているのは、物語の中で伝えられる魂、これについて、臨床心理学的に話をしてほしいと言われました。

選んだ一つ目のお話は「思い出のマーニー」去年ジブリが映画化したので、ご覧になっている方も多いのではと思いました。去年は家族の物語がヒットしていましたね、アナ雪もそうだし、マレフィセントも。その中でも、「思い出のマーニー」からいただいたメッセージは奥深く、心打たれるものがありました。

若い頃、原作の本を図書館で借りて読んだことがあったので、ジブリのアレンジにちょっとはじめは「あれ?」と、びっくりしましたが、物語の展開を見透かされないためには、これぐらいする必要があったのかもしれないなと、全部観てしまった後で思い至りました。

小学校の頃に読み漁ったクラシックな少年少女向けの児童文学は、完全に私にとってはファンタジーの中の別世界だったのですが、この作品は第二次大戦後、20年以上経過したころの、かなり現代に近い時代に書かれたもので、どこか懐かしく、自分の子ども時代を振り返っているような気分にさせてくれる物語です。

主人公の少女は、作者のJ.G.ロビンソンの少女時代の投影のようですが、私もまた、この少女のような子ども時代を過ごしていましたので、作者のロビンソンに深く共感してしまいます。

不思議な偶然で、少女が自分のなかに積み重ねられた魂のつながりに気付いていく、そのお話をする年に、私自身も自分の中にしっかりと受け継いでいるだろう親からの「魂」に触れる旅に出掛けることができました。

若い頃に読んだこの物語の世界を、子ども達を支援する立場としての違う視点から、また、同じような日々を送った私の少女時代に今の私が手を差しのべる形で、再び旅する一週間になるとよいなと願っています。

じわじわと、雪だるまのようにふくれあがる重圧で気持ちは焦るばかりですが、自分の大好きな物語を、他の誰かと共有できるなんて、幸せな事ですよね。せっかくなので、この機会を精一杯楽しみます。


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2 コメント

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Unknown (takajisanta)
2015-09-03 23:58:12
思い出のマーニー面白そうだね。
いろいろまとめないといけなくて大変だけど頑張ってください。
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Unknown (coconya)
2015-09-04 00:32:07
>takajisantaさん 作者のロビンソンがどんな思いで綴った作品なのかを、もう一度じっくり味わいながら、考えていきたいです。
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