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Coco's eye

美しいと思った事、感動した事、好きな事などを書きとめたブログです。

Adam Cooper 「兵士の物語」

2015-08-02 21:34:30 | バレエ
今日は、池袋の東京芸術劇場にアダム・クーパーさん主演の「兵士の物語」
を観に行って来ました。

1919年が初演とされているイーゴリ・ストラヴィンスキー音楽の作品
をもとにしているそうで、ちょっと物語は難解なもの。

ストーリーは、クーパーさん演じる兵隊が、母親に会いに故郷に帰る旅の
途中で悪魔と遭遇し、大切なヴァイオリンを引き換えに魔法の本をもらう。
ヴァイオリンが弾けるようになるまで、3日だけ自分のところに来てくれと
言われ付いて行ったのですが、実は3日だけではなく、3年の月日が経って
しまっていた。。。

魔法の本で大金持ちになるが、欲しいものはなくなり、虚しいばかり。

いつまでも付きまとう悪魔にわざとカードで負けて、すべての金を渡して
支配から逃れ、ヴァイオリンを弾くと不治の病いの王女の病気が治り
二人は結婚し国王になる。

ここでめでたしめでたし、とならないのがこの話。
悪魔は「国境を越えれば、お前は再び俺の手に落ちる」と呪いの言葉を
残していたのです。
故郷に残した母親と暮らしたいという思いが強くなり、国境を越えよう
とした時、又悪魔が現れ、悪魔の世界に落とされてしまう。

多くを望んじゃダメだよ、という教訓的なお話なのか?
哲学的なお話なのか?ストーリーはちょっと???

故郷の結婚してしまっていた婚約者と王女の2役を、英国ロイヤル・バレエ
のプリンシパル、ラウラ・モーレラさん。
悪魔役が、同じくロイヤルのファースト・ソリスト、アレクサンダー・
キャンベルさん。
ストーリー・テラーが、マシュー・ボーンの作品にも出演しているサム・
アーチャーさん。

生で観るアダム・クーパーさんは、とにかくカッコよかった~!
小さな劇場なので、すっごい近くで観れてラッキーでした。感激!
65分、ほとんどクーパーさんは出ずっぱりだったのだけど、もっと
見ていたかったな~。

舞台のセットもイギリスから持ってきたそうですよ。
予告編があったので、貼っておきます。



*8/3、昨日は見れたのですが、公演が終わったら動画は見れなくなって
いるようです。すいません。時間のある時に違う動画か画像を探して
貼ります~。<m(__)m>


*パルコの特設ページにリンク貼りました。
兵士の物語

マシュー・ボーンの「白鳥の湖」3D

2015-06-17 21:58:22 | バレエ
羽生選手の新しい画像や情報が毎日あるので、書くのが今日になって
しまいましたが、日曜日に恵比寿ガーデンシネマでやっている[マシュー・
ボーンの「白鳥の湖」3D]を観に行ってきました。

この「白鳥の湖」は、本来のものとはかなり違っていて、「男の白鳥たち」
が踊ります。ご存知の方も多いかと思いますが、ざっとストーリーを。

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美しい女王が治める王国で、女王から愛されない王子の物語。
白鳥の夢を見る少年時代の王子。

大人になった王子は、ガールフレンドに裏切られて失望し、公演の湖に身を
投げようとするとそこに現れたのが白鳥。癒され愛を感じる王子は生きる
希望を取り戻す。

王室の舞踏会に、ストレンジャーが(誘惑する黒鳥のイメージですね。)
現れて、一同を挑発する。王子も虜になるが、王女もなびき、誰かれ構わず
誘惑する男に裏切られて取り乱して銃を振り回してしまう。

精神を病んだ王子は閉じ込められ、白鳥の群れに攻撃される妄想に苦しむ。
公園で出会った一羽の白鳥が助けようとするが、結局命を落とす。
ベッドの後ろに小さい頃夢見た白鳥に抱かれた王子の姿が。
*****************************

2010年のブロードウェイでの公演を、3D化したものです。
3Dの見え方にいまいち慣れていないのですが、奥行きがでて不思議な
感じでした。

ふと羽生選手のスケートを3D画像で録画、上映してくれれば良いのに…
と思いました。(何でも羽生選手に繋がってしまいますね。。。)

スワンとストレンジャー役のリチャード・ウィンザーは、イギリス人の俳優で
ダンサー、セクシーなストレンジャー役のほうが、はまっていましたね。

又、王子役のドミニク・ノースもイギリス人でダンサー、長身で甘いマスク。
憂い顔の王子にぴったりでした。



でもね。やっぱり私はアダム・クーパーさん、ラブなのですよ!

1996年ロンドンウエスト・エンドの公演のDVDが、初演メンバーなの
ですが、クーパーさんもロイヤルバレエ団のプリンシパルで絶頂期だったし、
群舞で出てくる白鳥役の人達ももっとキレがありシャープで、残念ながら
今回の映画よりもっと美しかったなぁと思いました。

初演のものを大きいスクリーンで観れたら良いのになぁ、と思います。

1月10日のブログに貼ったものと同じですが、クーパーさんの「白鳥」も
貼っておきますね。公園で白鳥に出会って生きる希望を取り戻すシーンです。



*動画はお借りしています。ありがとうございます。

熊川哲也さん バレエダンサー

2015-03-09 21:41:32 | バレエ
先週TBSで「熊川哲也 15年目の独白」という番組がありました。
プリンシパルだったロイヤル・バレエ団を27歳の若さで退団し、日本
に帰ってKバレエ カンパニーを立ち上げて15年。ご本人のインタ
ビューと6人のゲストが、彼の凄さについて話す構成でした。

高橋大輔さんも親交があったようで、出ていらっしゃいましたね。



Kバレエの公演は、2度観に行ったことがあります。
そのうち一度は、昨年6月に熊川さんの出演された「ロミオとジュリエット」

熊川さんのすごさは、圧倒的な存在感、表現力と美しいジャンプ。
ジャンプというか、高さもあり対空時間が長いので、空を飛んでいる感じ。
ジュリエット役をロイヤル・バレエ団プリンシパルのロベルタ・マルケス
さん。小柄な方で本当に可憐で、美しいジュリエットでした。

彼のソロの踊りが終わるとそれは当然すごい拍手なのですが、宮尾さんや
井澤さんにも強く拍手があがり、それぞれファンがついているんだな~と
感じました。

気の早い話しのですが、今年のクリスマスの「くるみ割り人形」は、
Kバレエのを観に行こうかなと思っています。

昨年のロミオとジュリエットの予告編です。


*動画はお借りしています。ありがとうございます。

ロイヤル・バレエ団

2015-03-03 22:09:14 | バレエ
ビリー・エリオットの映画にもでてきたロイヤル・バレエ学校を傘下に持つ
イギリスの王立バレエ団。名誉総裁をチャールズ王太子が務めているそう
です。ロンドンにあるロイヤル・オペラハウスを本拠地としています。

フランスのパリ・オペラ座とロシアのマイリンスキー・バレエとあわせて
世界三大バレエ団とも言われていますね。

特徴は、演劇の伝統が色濃く、マイムの多い振付を上演する。
又、演技に重きを置くプリンシパル・キャラクター・アーティストという
階級をダンサー最高位のプリンシパルと並べて設けているところだそうです。
時々来日公演をしているようなのですが、残念ながらまだ観れていません。

アダム・クーパーさんや、熊川哲也さん、吉田都さんがプリンシパルとして
在籍なさっていました。クーパーさんと熊川さんは、ロイヤル・バレエ学校
で同期だったんですよね。
今は日本人が5人、ファーストソリストなどとして所属しているそうです。

今すぐロンドンに飛んで行って、ミュージカルとバレエを観たいなぁ~。



あまりに短いので、2010/11年の予告編も。



*動画はお借りしています。ありがとうございます。

ビリー・エリオット ミュージカルライブ/リトル・ダンサー

2015-03-02 21:55:37 | バレエ
遅ればせながら、週末にこの映画を観に行きました。
すっごく良いよ~と聞いていたのですが、想像以上でした。

「リトル・ダンサー」という映画のミュージカル版で、イギリスで10年の
ロングラン、2014年ヴィクトリア・パレス劇場での公演を撮影したもの。

まず曲が素晴らしい。エルトン・ジョンてこんなにすごい人だったんだ!
と改めて認識しました。シーンごとの喜怒哀楽を際立たせる各曲と、最後の
「Electricity」は本当に、本当に感動的な歌。

そして、主役のビリーを演じるエリオット・ハンナ君が、めちゃくちゃ
素晴らしい!少し生意気そうなすごく美しい少年!11歳。
(ポスターと予告動画には、何故か違う少年が映っているんだけど…)

9歳の時から加わっていて最年少だそうですが、物凄いダンスの表現力で、
まるで彼のドキュメンタリーを撮りたくて映画にしたのではないかと
思われるほど。3時間くらいほとんど舞台に出っ放しなんですよ!

ストライキに揺れるイギリスの炭鉱の町。祖母と父、兄と暮らす少年ビリー。
貧しい生活の中でも、父はビリーを強く育てたいとボクシングに通わせる
のですが、ひょっとした事からバレエが好きになり通ってしまう。
父にばれてしまい反対されるのですが、その才能を見抜いたバレエの先生に
秘密にレッスンを受けて、ロイヤルバレエ学校のオーディションを勧められ
向かおうとする当日、ストライキする組合と警察の衝突が・・・
ビリーが来ないので先生が迎えに来て、父兄にばれてしまい、大反対に合う。
諦めざる負えない状況に爆発する怒りを表現した踊り。これにまず鳥肌が。


その後バレエから遠ざかるのですが、クリスマスパーティーの夜、皆帰った
後の会場で、カセットから流れる「白鳥の湖」の曲を耳にして、思わず
踊り出してしまう。そこはすごく幻想的なシーンで、大人になったビリーと
デュオで踊るのですが、その大人になったビリーを演じているのが初代ビリー
プロバレエダンサーのリアム・ムーアさん。
貼り付けた映像は、短いのでその場面はないのですが、ワイヤーで吊られて
宙で舞うシーンもあり、本当に美しかったです。
映画では、最後に大人になったビリーが出てくるらしいのですが、
(何とアダム・クーパーさん)ミュージカルでは途中に入っています。


その踊りを見てしまった父は、息子の才能に気づき、応援しようと決心する。
そして仲間からのカンパで学校のオーデションに向かう。
オーデションでの踊りは失敗してダメだとうなだれるビリー。
そして、帰ろうとした時に「ビリー、踊っている時は何を感じる?」
と聞かれて歌い踊るのが、圧巻の「Electricity」


結局、ビリーは合格してロンドンに向かうところで終わるのですが、
亡き母との会話や炭鉱夫の仕事に誇りを持っている男たちの戦いもあり、
コミカルな場面もあり、他にも沢山の名シーンが。
見ごたえのあるミュージカルでした!
さらにスペシャルカーテンコールでは、歴代のビリー役が集まって踊る
素晴らしいおまけも。

大人になったビリーを演じたリアム・ムーアさんの公演後の
インタビューも素敵だったので貼っておきます。


すごく感動して何度も涙が…素晴らしいものを観れて幸せでした。
もとの映画は見損ねていたので、早速DVDを注文しました。

*動画はお借りしています。ありがとうございます。