goo blog サービス終了のお知らせ 

Coco's eye

美しいと思った事、感動した事、好きな事などを書きとめたブログです。

「ヌレエフの犬 あるいは憧れの力」

2016-06-27 20:51:06 | アート
昨日バレエを観に行ったこともあり、今日はお気に入りの本の話しを。

種類としては 絵本の類に入るのですが、子供の為の絵本ではなくて
美しさを敬愛した不思議な犬の物語。

(ヌレエフとはルドルフ・ヌレエフ。ニジンスキーの再来と言われた有名な
バレエ・ダンサー。ロシアより亡命後、英国ロイヤル・バレエ団のゲスト
となり、その後パリ、オペラ座の芸術監督に就任。
1993年に54歳で死去。世界でもっとも軽やかにジャンプを跳んだ一人。)

==偶然ヌレエフのもとに引き取られることになった怠惰で
ぶかっこうな犬、オブローモフ。

彼はご主人のバレエレッスン場にいつも同伴されていって
ヌレエフの美しいバレエを見ていた。

「オブローモフには、心の奥深くで、憧れとかロマンティックとか、
美というものが何なのか、おぼろげながらも分かるのだった。」

「オブローモフは、ヌレエフを見ているのが好きだった。
ヌレエフの力強いジャンプは、いくら見ても見飽きることが無かった。
ご主人がエカルデ・ド・ファズのためのポジションにたつと
彼の心は愛に震え、目には涙が浮かんだ。」

ヌレエフは8年半一緒に過ごしたが、先に死んでしまう。
オブローモフをピロシュコヴァに託して。

優しい彼女と落ち着いた日々を送っていたのだが、ある夜ベランダで
「突然、前足をかわいらしく交差させ、勇気を出してちょっとジャンプ
してみた自分に、ハッと驚いた。」

「彼は、自分のことが分からなくなったのだ。自分を駆り立てているのは
飼い主への憧れか、想い出なのか?あるいは美的欲求が原因なのか?
分かっているのは、何度も目にし、夢の中も見たことをやってみたいという
意欲。ジュテ、プリエ、そしてドゥミ・プリエも加えた。
第1ポジション、第2ポジション。胸が高鳴り、彼はとても興奮した。」

それから、オブローモフは毎晩ステップとジャンプの練習をするようになる。
ピロシュコヴァも気づき驚くが、気が付かないふりをしていた。
ある時、我慢しきれずに彼女が練習していているオブローモフにカメラを
向けると彼は悲しそうな顔をして練習を止めた。

それからは、彼女が熟睡しているのを見計らって時々練習していた。
ヌレエフが亡くなって5年がたった、ヌレエフの60歳の誕生日にあたる日に
連れだってお墓参りにいくピロシュコヴァとオブローモフ。
そこで彼女は、「一度だけ踊って、彼の為に」とお願いする。
そして、オブローモフは見事なカブリオールをやってのける。
その後、オブローモフは生きている間、二度と再び踊ることは無かった。==

エルケ・ハイデンライヒが文章を、ミヒャエル・ゾーヴァが絵を描いています。
二人ともドイツ人。

このゾーヴァさんの絵が好きなんです。
ちょっとユーモラスで東欧的な色調、独特な世界観のある絵を描く方です。
実はこの絵本も話というよりも、彼の絵が欲しくて買いました。



他の絵本もいいものがあるし、作品集も発売されています。
もし機会がありましたら、是非手にとってみて下さいね。
犬好きなので、犬の絵を追加して貼っておきます♡




*画像はお借りしています。ありがとうございます。

「若冲展」 & FaOI幕張

2016-05-01 20:07:32 | アート
今日は、上野の東京都美術館に「若冲展」を観に行きました。



9時半からという事で40分前には着いたのだけど、もうすでに
凄い行列ができていて。。。(◎_◎;)
でも、今日は早めに開場してくれて スムーズに入れました。



やっぱり圧巻は、2階に展示されていた動植綵絵の掛け軸30幅。
入口の正面に釈迦三尊像が飾ってあり、その左右両側に緩やかな楕円形を
えがいて15幅ずつ配置されていました。



その空間に入ったとたんに小鳥のさえずりが聞こえ、鶏は鳴き、花は咲き誇り、
昆虫がうごめき、魚が泳ぎ、あらゆる命が 生を歌い上げている世界に
鳥肌が立ちました。
緻密な描写と鮮やかな色彩、この絵たちは 極楽を表していたんですね。

その中で私が一番好きなのは、群鶏図。(右側の絵です)
グラフィック的に凄いなぁと思っていたのですが、今回30幅
すべて見る事でちょっと見方が変わりました。



それと、象と鯨図屏風も好き。
こんなにおおらかで、墨一色なのになんと豊かなことか!



有名なところで、鳥獣花木図屏風。これも極楽=楽園を描いています。



小さい四角を組み合わせた絵です。
200年以上も昔の絵とは思えない斬新さで、脱帽!



NHKの番組で、仏教学者の方だったか、「若冲は出家した人だった。
出家とはお坊さんになる事だけを指すのではなく、世俗を捨てて自分の
好きな事に没頭できる幸せな人生を意味する。」と言っていたのを
思い出しました。

幸せな余韻を楽しみながら、カフェでお茶してから帰りました。
隣の上野動物園も親子連れなどで凄く混んでいましたよ。



********************************

帰ってきて、愛犬のお散歩に行ってから、SOIをTVで放送して
いたので かけてました。(じっくり見ていたわけではないのですが)

今日 正式に羽生選手のFaOI幕張の欠場が発表されていたので
どうしてもそのことを思ってしまいました。

皆さんのおしゃべりしたりしている楽しそうな姿をみると、こうやって
スケーター仲間と競技ではなく滑るのはとっても楽しいんだろうなぁ、
去年のFaOIで羽生選手も すごく楽しそうだったし、滑りたかった
だろうなぁと思って...(:_;)

でももう5月だし、もうしばらくの辛抱ですね。
どうかお大事になさってください。



*画像はお借りしています。ありがとうございます。

Golden Retriever/Bruce Weber

2015-05-06 21:37:34 | アート
ゴールドがついている名前の人、2人以上思いつかなかったので、
今日は犬になりました。(笑)

ブルース・ウェバーは、カメラマン、映像作家で、何匹もゴールデン
レトリバーを飼っていらっしゃいます。

写真はファッション写真も多いのですが、愛犬を撮ったものもあり、
それもすっごく良いのです。

写真集は持っているのですが、ポスターにもなっていたのが、下の写真。
これは、青山にある嶋田洋書のドアに貼られていたポスター。

以前買いそびれて売り切れになってしまって、お店の方に「そのポスター
でよいので売ってください。」と頼んだのですが、「売り物ではありま
せん。」と言われ、泣く泣く引き下がりました。。。
その後もドアを飾り続けて、行くたびに早く買えば良かったと後悔の念に
駆られていたのですが、先月行った時には剥がされていました。
あのポスターどうなさったのでしょうか?(涙)



これは、反戦を訴えた2004年のフィルム、愛犬「トゥルーへの手紙」の
予告編です。


*動画はお借りしています。ありがとうございます。

アーティスト アニッシュ・カプーアさん

2015-02-08 21:49:41 | アート
Anish Kapoor さんは、ロンドン在住のインド人彫刻家。
一番好きなアーティストといいながら、今まで書いていなかったので、
今日書いてみようかと。

顔料で作った作品や、ステンレスなど金属を磨きこんで光を反射する
ような作品が有名です。

私は、顔料で作られた作品を数回見たことがあります。
光を吸収する素材らしいのですが、音も何もかもを吸い取って中に閉じ込め
まわりの空間を静寂に支配させている。そんな感じを受けました。

彼の作品はシンプルなのですが、何とも言えないくらい曲線が美しいのです。
空間を変化させて、見た人を違う世界に連れていく力があります。

又、アートの枠を超えていろいろな活動をしています。
昨年は、仙台の音楽イベント用の可動式ホール「アーク・ノヴァ」を
デザインして、建築家の磯崎新さんが設計を担当されました。

動画は、2010年のBVLGARIの指輪 B.zero1のデザイン
をした時のイメージ的なインタビュー映像。
アトリエで制作している場面も見れます。



*動画はお借りしています。ありがとうございます。