goo blog サービス終了のお知らせ 

筆の足跡

日々の出来事と趣味のお絵描きの記録です。

明治カナ子「リアル2/1」

2009年04月05日 | 本・漫画・音楽


明治カナ子「リアル2/1」

ちょっと衝撃的なお話です。
コミックの半分以上を占めるセックス描写。
それはもう「エロい」とかじゃなくて「切ない」です。
こんな切ないセックスがあったのかと、いうのが感想です。

話しの主人公は14歳の陸くん。
極度の潔癖性の母親の影響で、自分で自慰することができない陸。
午後の微睡みの中、陸は実兄の手により自分自身を解放する。
しかもそのことを正気に戻った陸は覚えていない。
兄潮自身も弟に対するこの行為に次第に行き詰まってくる。

壊れそうな精神、報われない想いの中、
兄弟のセックスは次第にエスカレートしていき、残虐なものになっていくのですが……。
(BL本の中でも相当露骨な性描写だと思います。もともと青年誌でエロ漫画を描いていた方らしいので)

ここに描かれているセックスは二人の心の叫びにも似ていて、とにかく切ないのです。
神様、どうかこの二人を救ってください!と願わずにいられません。

BLでここまで精神の危うさを描けるのか、
ここまで人間というものを描けるのかと驚くと同時に狂喜しました。

これを読んで思い出したのが萩尾望都の「残酷な神が支配する」です。
あちらは義兄弟ですが、傷つけ合うセックスしかできない、といいう点では似ているかと。
「残酷な神」は、漫画を越えて文学と言っても過言ではないほどの作品。
この「リアル2/1」も漫画にしておくのはもったいない気がします。
男同士でセックス描写があるから、BLというジャンルに振り分けられているのだけれど。

この語しの続きはコミック「うつしみの手」で読めるそうです。
陸を支えていたはずの兄のほうが崩壊。
それを救うのが、今まで兄に頼り切りだった陸、だそうで。
ハッピーエンドだといいなあ~。
アマゾンで注文しましたから、来週には(いや今週か)読めるはず。
楽しみです!!


フォトショで悪戯

帰省レポート・下諏訪の町並み

2009年04月05日 | お出かけ
諏訪大社下社秋宮から、春宮へ続く道です。
途中銭湯(もちろん温泉)がいくつかあり、お風呂の支度をしたおじいちゃん、おばあちゃん、子供たちとすれ違いました。
昼間からのんびりお風呂……。なごみます。






「龍の口」といいます。地名というか場所名です。口から流れでているのは水道水なので飲めます。


「龍の口」脇にある石段。全部で126段あります。
実は通学路でした。
冬雪が降ったりすると大変です。
昔はこんなふうにコンクリートで固められてなく、オンボロ石段だったんです。
その上に雪が積もり、しかも凍ったりするのですから、降りるのも登るのも命がけです!


石段の途中に小さな神社があり、そこにこの滝(?)があります。
冬は凍ってそれは見事な景観になります。
最近は暖かいから、どうなのかな……。


「万治の石仏」です。春宮脇の川沿いにあります。
この石仏の前の畑が本家のもので、昔はたまに遊んでました。
そのころはぜんぜん注目もされてなくて雑草の中の大きな石程度の認識でした。
今じゃ、お参りの仕方まで書いてありますもん。←誰が考えたのか……。