COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

デヴィッド・スズキが語る生物多様性の危機と自然保護の在り方(再)

2011-03-02 00:20:38 | Weblog

にほんブログ村 環境ブログ 地球・自然環境へ
昨年10月に開幕された第10回生物多様性条約締結国会議(COP10)にちなんで放送されたBS世界のドキュメンタリー<シリーズ 生物多様性>で、カナダの著名な生物学者デヴィッド・スズキ(David Takayoshi Suzuki、1936-)博士の番組が放送されました。スズキ博士はカナダの自然科学番組”NATURE OF THINGS”で約30年間にわたりプレゼンターを務めてきた方で、多くのカナダ人が「この番組を見て育った」と言うそうです。なかなか良い番組で、再放送を心待ちにしていたのですが、嬉しいことに3月3~5日に再放送になります。放送チャンネルはいずれもNHK衛星第一で、放送時間は10:00‐10:50(24時間表記)です。なお、博士については、デヴィッド・スズキ基金のHPで資料や動画をみることができます。
以下は番組リストとHPからの情報です。

3月3日(木)「デヴィッド・スズキの世界」(1)-森は誰が守るのか-
舞台は“北のガラパゴス”と呼ばれるカナダ西部のクイーン・シャーロット諸島です。ウィンディー・ベイを含む南東部には、1万年以上前から先住民族ハイダが豊かな自然と共生しながら暮らしてきました。しかし1970年代、森林の伐採が始まります。自然の保護を訴えるハイダの人々や生物学者たちの声にもかかわらず、政府は業者に伐採の許可を与え続けたのです。
デヴィッドは番組のなかでこうした実状を訴え、政治家たちを糾弾しました。そして、多くの人々の賛同を得て、地域一帯が自然保護区に指定されるきっかけを作りました。1987年に制作された名作です。(原題:Nature of things Windy Bay、制作: CBCカナダ、1987)

3月4日(金)(2)-未来のためにできること~父と娘の旅-
博士が海洋生物学を学ぶ娘サリカと一緒にカナダ沿岸部の生態系を辿る番組。二人は北極圏で手つかずの自然に触れ、東部のノバスコシアでは持続可能な漁業を模索する漁師やサケの養殖業者を訪ねます。また、国立自然保護区の一部になったクイーン・シャーロット諸島のウィンディー・ベイを再訪問し、先住民族ハイダとともに森林伐採業者と闘った日々を振り返ります。 旅によって二人が親子の絆を深めていく姿を映し出すとともに、多様な生物を守るために私たちは何をすべきかを問いかけています。(原題:Nature of things The Suzuki Diaries- Coastal Canada、制作:CBCカナダ、2009)

3月5日(土)(3)だれのための楽園か ~野生王国ケニア~ 
野生王国として知られるケニアの自然保護活動を取り上げた番組。博士は番組や自身の研究を通して、生態系の存続には人間の役割が欠かせないと訴えてきました。この番組では白人による自然保護活動や、それがマサイをはじめとする先住民族の暮らしに与えてきた影響など、植民地時代から現在に至るまでの歴史を辿ります。さらにマサイの人々が国立公園の管理や野生動物の保護を積極的に行っている例を挙げて、コミュニティー主導の取り組みこそ、これからの自然保護のあり方だと説いています。(原題:Game Over-Conservation in Kenya、制作:CBCカナダ,2007)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« イースター島文明崩壊を現代... | トップ | プラシド・ドミンゴふるさと... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事