映画VSボーリング

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『ライフ・イズ・ミラクル』 ☆☆☆★★

2005年09月03日 01時07分02秒 | 映画:2005年公開作
名演小劇場にて鑑賞。49席。28名。年齢層高め。

『ライフ・イズ・ミラクル』
監督:エミール・クストリッツァ
出演:スラブコ・スティマチ、ナターシャ・ソラック
   ヴク・コスティッチ、ヴェスナ・トリヴァリッチ
04年。フランス、セルビア=モンテネグロ合作

エミール・クストリッツァについてはそんなに詳しくありません。
「アリゾナドリーム」しか見たことなく、今作が二本目の鑑賞です。
でも今作を見てほかの作品も見たくなりました。近々レンタルしに
行こうと思う。エミールは今年のカンヌ映画祭で審査委員長も務めまし
たね。パルムドールを2回、ベルリン銀熊賞、ヴェネチア銀獅子賞も
獲得したことあるエミール。この作品ではないですけどね。
彼の描く世界に生きる人間たちは素晴らしく、どんなことにも動じずに
まさに「人生を楽んでいる」って感じ。
とにかく出てくる人出てくる人が楽しく生きており、笑顔が耐えない。
っていうかこの人たち仕事してんのか?ってくらい遊んでばっかり(笑)

主人公ラカの住む町はボスニア。セルビアとの国境近くに鉄道を敷く為
にやってきた技師である。オペラ歌手の妻とサッカー選手を夢見る息子
と3人家族。その町に住む人たちはみんなのんびりと過ごしている。
そんな町にも戦争は容赦なくやってくる。それでもルカは動じず。息子
は戦争に召集され、妻は男を作り出て行ってしまう…。そこへひょんな
ことから若い女性が現れて…。
物語はどっちに進むかわからん方向に進んで行き、ラストどうするねん!
いつミラクルが起こるねん!って思ってたら最後にミラクルがあった。
それは言えませんが(笑)

とにかく内戦の時代が舞台だけど戦争を描いているわけではなく「生きる」
ことを描いていた。さらにルカの家族には犬と猫がいた。こいつらがまた
いい味を出している。演技かどうかもわからないくらい犬と猫が威嚇し合う
シーンがあったり笑わせてくれる。あとこの映画のキーパーソン(?)で
あるロバ。ロバの持ち主はロバが失恋して自殺したがっていて線路の上から
動かないという。そのロバの目からは涙が流れていた。
エミールの描く世界は人間だけでなく、動物たちも「生きて」いる。

2時間半を超える映画でエミールは何が言いたかったのか?
人それぞれ感じ方は違うでしょうが、「生きる」ことの素晴らしさや「愛」
があればどんな絶望的な状況も乗り越えられるってことでしょうか。
個人的には凄く好きな世界でした。
ただ、長すぎたのとラストがあまり氣に入らずで☆は3つ止まりです。
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3 コメント

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テアトルで (msk)
2005-09-03 12:15:17
今上映中ですね。

2時間半もあるなんて知らなかった。

ラストは重要ですよね~、ビデオでいいかな~??

最近短館に見に行ってないから、何か面白いのないか探してたんですけどね~。

運命じゃない人まで止めとこうかな~。
返信する
ほんの少し (tomy)
2005-09-04 01:54:11
>msk

どうも大阪よりほんの少しだけ名古屋は公開が早いようやね(←A倉っちの噂どおり)

このブログが参考になればと思うよ。

「南極日誌」よりはこっちの方がいいよ。でも少し長い。「運命じゃない人」は是非見るべし
返信する
TBどうも (角連)
2005-09-09 22:40:55
こんばんは。まだ、感想書いていないのにTBありがとうございます。私は期待どおりのガチャガチャした話がだらだらつづいていたのがよかったんですが、まあ、好みによりますな。しかし、予告編の「泣かせる感動もの」がみごとにすかされていますね。セカチューのパロディが好きです。
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