ハリケーン襲来後に漂着した怪物 牙があるが目はない!正体は…?
先月末に米国に襲来したハリケーン「ハービー」が去った後、テキサス州の浜辺に、キバばかり目立つ不気味な怪物が打ち上げられた。野鳥保護団体に所属する女性が発見し、写真をツイッターに投稿したところ、正体をめぐる議論がSNS上で盛り上がっている。
この生き物を発見したのは、全米オーデュボン協会の会員、プリーティ・デサイさん。今月6日、ハリケーン上陸後の野鳥の生息状況を調べようと、テキサス・シティのメキシコ湾沿いのビーチを歩いている最中、砂浜に横たわる奇妙な姿をした生物の死骸を見つけた。
この生物には長い尻尾がついていて、イルカのような頭をしているが、開いた口の中には鋭いキバが生えており、目がないように見えた。かろうじて胸ビレの残骸のようなものは確認できたが、背びれはなく、彼女が知っているどんな生物と比べても醜悪だった。
そこで、ソーシャルメディアマネージャーの立場を利用して、「Okay, biology twitter, what the heck is this??(さて、生物学の専門家の皆さん、これは一体なんですか?)」と質問。直後からスミソニアン自然史博物館や海洋生物研究の専門家から多くの意見が殺到した。
最終的に、ウナギの専門家ケネス・タイ博士が「ファントゴス・スネーク・ウナギ(Aplatophis chauliodus)ではないか?」と指摘。
腐敗がかなり進んでいるため、断定は難しいが、「オニキンメヘビウナギ」を意味するこの生き物は、メキシコ湾から南米北部にかけて、深さ30〜90メートルの水中に生息。普段は巣穴に潜んで、目や鼻だけ出して、小魚や小エビが巣穴を通りかかると、飛び出してエサとし、オスは体長1メートル近くまで成長するという。
しかし、テキサスの浜辺に打ち上げられた怪物は、1メートルを優に上回る大きさで、しかも腐敗が進んで目がなくなっている。発見者のデサイさんは、「ハリケーンの直撃で水鳥が繁殖する草地がかなり減少してしまいました。野鳥が戻ってきたときにエサになるようヘビウナギの死骸はそのまま置いておきました」と話している。
日本でも台風18号の後に何かが漂着するかも・・・・・かな