JR西日本2022年ダイヤ改正（呉線、可部線、芸備線）

JR西日本の2022年ダイヤ改正、呉線、可部線、芸備線の改正概要は以下の通り

★呉線

●データイムにおいて、広発着の普通列車を呉発着に短縮変更する。
●広島発23時23分の坂行を新設、広行最終を23時32分から23時43分に繰り下げて、新幹線から接続を見直す。

★可部線

●土休日夕方において、緑井発着の運転を取り止め、あき亀山発着を20分間隔で運転する。
●広島発23時12分のあき亀山行を２分繰下げ、23時07分着の『のぞみ』からの接続に余裕を持たせる。

ＪＲ西日本の2022年春のダイヤ改正、呉線は広島エリアで唯一データイムの見直しを行う。広島発9時40分から14時40分の広行、広発10時23分から15時14分の広島方面普通６往復を呉～広間で部分廃止する。快速の18分後を走る広島行は需要あるけど、呉で15分停車して、呉から先は各駅停車の快速に追い抜かれる広行は呉市内での需要しかなかったからな。広～呉での最短10分前後の待ち時間はなくなり、快速だけの30分間隔となる。同区間はバスも毎時数本走っているけど、時間がかかるから一概に比較はできない。
残った広島～呉間のスジは変えないものの、呉では５～６分と短時間で折り返すので、運用的には効率がいい。逆に言えば、呉行が５分遅れただけで広島行も遅延が発生する。広島行は海田市での４分停車で回復できるが、海田市までに交換する快速は遅延することになる。

23時台は01分の広行、32分の広行となっていたのを坂行１本増発して、02分の広行、23分の坂行、43の広行とする。広行は最終列車が11分繰り下がるここ最近では珍しい例だ。23時07分着の『のぞみ』の接続相手は32分発の広行から23分発の坂行になり、接続時間は９分短縮、最終広行は23時07分着の『のぞみ』からの25分接続から、新設の23時32分着の『のぞみ』からの11分接続となる。広への最終は、改正前は東京発19時09分、新大阪発21時38分だったのが、東京発19時39分、新大阪発22時08分へとなり、30分繰下げとなる。呉行バスに接続する最終便は、羽田19時50分だから、東京に長く滞在したい場合は新幹線の方が優位に立つ。

可部線は、土休日夕方において、16、17時台は４本ずつ、18、19時台は５本ずつという平日と変わらないダイヤだったが、データイムと同じ広島発08、28、48の20分ヘッドとする。データイムは1/3が緑井折り返しだが、16時台以降はすべてあき亀山行となる。
緑井までは、毎時４～５本あったのを毎時３本としている。ただ、時台毎の合計両数で見ると、16時台13両、17時台12両、18時台14両、19時台17両だったのが、全ての時台で４両×３の12両と、19時台以外は輸送力は変わらない。19時台は35分の緑井行４両が廃止になった分、48分のあき亀山行４両に集中となってわけだが、土休日のこの時間はそこまで需要は低いのかと。改正前は緑井で半分折り返していたので、広島場面で緑井～あき亀山間への間隔は24～27分とバラけていた。今回の改正では全てあき亀山行になることで、20分ヘッドとわかりやすくなり、運転本数も少し増えた。

平日夕方は時刻の変更はないものの、半分近くが２両か３両だったのを４両に増強して混雑緩和を図った。平日朝も２本あった３両を４両としている。このことで３両での運用は広島発20時13分、あき亀山発21時33分の呉線直通だけになっている。

夜間下りは、23時12分発のあき亀山行を23時14分に繰り下げて、23時07分着の『のぞみ』からの接続を確保する。アストラムラインへの接続時間は短縮し、大町では広域公園前行に７分接続だったのが４分絶族となる。あき亀山発23時10分の上り最終は可部や緑井での停車時間を見直し、横川着23時48分を23時42分に繰り上げ、新設の23時50分発の五日市行に接続させる。新白島でのアストラムライン本通行への接続も改善され、広島着は23時57分だったのを23時48分に繰り上げる。

芸備線はリリースでは触れてないが、平日13時台において13時05分発が狩留家行、13時35分発が三次行になっていたのを、13時05分発が三次行、13時35分発が狩留家行と入れ替える。このことで90分空きが後ろにスライドする。三次着は15時18分だったのが14時55分に繰り上げとなり、備後落合行に３分で接続、三次駅発15時12分の飯南町方面へのバスにも接続するようになる。
平日の広島行も、三次発13時23分が狩留家発14時31分に短縮変更、代わりに狩留家発13時50分を三次発12時46分として延長変更する。11時38分から105分、50分と偏った運転間隔は63分、87分と比較的平準になった。