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しーさるの鉄日記

北陸新幹線延伸区間の駅巡り(越前たけふ、敦賀)

今日は今年3月に開業した北陸新幹線の金沢~敦賀間の駅巡りをすることにした。

上野発6時22分の『かがやき』に乗車、県庁所在地駅の他に、小松、越前たけふに停車するタイプだ。新幹線に乗ると、すぐに『北陸3県2Day』をスマホで購入する。『北陸3県2Day』は土日祝の2日間、富山、石川、福井の3セク3社、つまり越中宮崎~敦賀間が乗り放題となる。価格は2800円、富山からだと福井へ行くだけ、松任まで往復するだけで元が取れる。敦賀からだと、金沢の先の森本へ行くだけ、芦原温泉まで往復するだけで元が取れる。
MaaSアプリのデジタル乗車券なのでtabiwa by WESTERを通して購入、my routeやRYDE PASSでも購入できるが、JR西日本関係のtabiwaを選択した。購入が完了したのは、6時50分、上野発車から30分近く経過して、熊谷を通過した後だった。

長野着7時36分、特急『しなの』には8分で接続し、『あずさ』に乗るより1時間早く松本に到着できる。長野を出ると、トンネルの比率がさらに高くなる。富山着8時23分、40分に始発の『つるぎ』があり、新高岡、加賀温泉、芦原温泉へはそれに乗り継ぐことになる。金沢に着く前に、加賀百万石まつりの案内放送、新幹線でイベント案内の放送は初めてだ。金沢着8時43分、半分以上が降りたというわけではないが、他の停車駅よりは降りた客が多かった。小松着8時56分、羽田7時10分の飛行機に乗った場合、小松駅着8時37分と20分ほど早く着くことができるが、羽田へのアクセスや余裕時間を考えると、東京発6時16分のこの新幹線と変わらない。2駅通過するけど所要時間は16分と米原~京都間の18分より短い。新山口~小倉間19分に近い感じなのだろう。福井に到着する前に、鉄道道路併用橋の新九頭竜橋を渡るが、新幹線の車窓からはわかりにくい。福井着9時13分、東京発6時00分の『のぞみ』から『ひかり』と北陸本線普通を乗り継いだ時より14分早く着く。15人くらいが降りて、車内は10人を切った、

福井を出てしばらく走ると、大土呂の辺りで北陸道をオーバーパスして、3,447mの第二福井トンネルに入る。福井から8分、9時22分に越前たけふに到着した。越前たけふは、金沢~敦賀間で唯一在来線の乗り入れてない駅、武生駅の東3キロにあるが、村国山を挟むため、クルマで10分、歩くと1時間かかる。ただ、それは武生駅の話で、武生インターが駅近くにあるため、2キロ北に武生楽市といった商業施設がある。
ホーム構造は、通過線がホームに面してない2面4線の相対式、昭和時代に開業した新幹線の駅ならよくある構造だが、上越新幹線以降の新規開業区間や新設駅にこの構造はなく、越前たけふと後述の加賀温泉が久々の構造となる。敦賀の手前のためか、定期ダイヤでは追い越しが行われないが、ダイヤが乱れたときは、敦賀行速達『つるぎ』が遅延の『はくたか』を追い抜いたり、東京行『かがやき』が遅延の各駅『つるぎ』を追い抜いたりする。このことで遅延による影響を小さくする。そうでもしないと、JR京都線の人身事故や、湖西線の強風の影響で、東北新幹線の東京着が遅れてしまうからな。
駅舎は『伝統・文化を未来につなぐシンボル』をコンセプトに外壁に越前瓦12000枚を使用し、駅舎の一部を覆っている。コンコースの柱は越前漆器や越前刃物をイメージしたデザイン、待合室の壁面は幅10m、高さ4mの越前和紙をガラスに挟み込んだ派手なものになっている。天井も和紙照明の透かしが採用されている。改札は敦賀方向を向いている。駅前広場には、武生駅を経由して、大河ドラマ館へ向かうワゴンタイプのシャトルバスの他に名古屋行の高速バスが設定されている。ただし路線バスは乗り入れておらず、バス停まで1キロ以上歩く必要がある。デマンド交通のジャンボタクシーもあるが、事前予約が必要なうえ、月・火・木・土の8時から17時までしか運行されない。駅前広場に面して道の駅がある。道の駅が近くにある新幹線駅は、七戸十和田、奥津軽いまべつ、木古内、嬉野温泉とここ最近は多い。道の駅でお土産でも買おうと思ったが、駅前には道の駅があったが、レジにできている列を見て、買うのをやめた。ここで朝食でも買おうとも思っていたが、家で食べておいて良かった。

越前たけふ発9時50分の『つるぎ』に乗車する。南条へ向かうハピラインを越えた後、20キロもある新北陸トンネルを5分で通過、再びハピラインを越えて、10時02分に敦賀に到着した。敦賀は既存ホームの山側に高さ37m、幅44mの新幹線と在来線特急用の駅舎を新設した。新設駅舎のデザインコンセプトは『空にうかぶ~自然に囲まれ、港を望む駅』、デザインイメージは『煌めく大海から未来へ飛翔する駅』、新幹線ホームはガラリ付きの白い壁、その下部のコンコースは青い壁でやまなみ口付近だけ白い壁の囲むガラス張りになっている。新設駅舎の2Fコンコースは、2012年から供用されてきた跨線橋を新設コンコースに延伸する形で既存駅と結ばれるようになった。跨線橋の延伸部分には動く歩道を設置したものの、20mしかなく、新幹線コンコースから既存駅舎までは100m近く歩くことになる。3F新幹線ホームと、金沢寄りの2F新幹線コンコースは、ホーム一つ当たりエスカレーター4か所、エレベーター1か所で結ばれている。うち金沢寄り1か所は下り専用となっている。2F在来線コンコースと1F在来線特急ホームの間は、ホーム一つ当たりエスカレーター2か所、エレベーター1か所、階段1か所で結ばれているが、大阪、名古屋寄りに偏っている。なお、北陸新幹線の糸魚川から敦賀間、つまりJR西日本管内の在来線接続駅は全駅、新幹線ホームが山側、在来線ホームが海側となっている。

3F新幹線ホームは11番線から14番線までの2面4線、発着ホームはランダムになっている。ホームの高さは21m、金沢寄りで敦賀バイパスを超えるため普通の建物なら5階に匹敵する場所にある。ホーム床は船の甲板をイメージした木調タイルに、待合室も船をイメージしたものになっている。2Fコンコースは新幹線、在来線合わせて5200㎡の広さを持ち、福井駅の1.5倍以上となっている。天井は北前船の帆をイメージして、緩やかなカーブ状で広いコンコースを覆っている。在来線の乗車ホームへ降りるところにお土産物屋がある。1F在来線ホームは、2面4線、海側31番線、32番線が降車専用ホーム、山側33番線が『サンダーバード』専用の乗車ホーム、34番線が『しらさぎ』専用の乗車ホームとなっており、福井寄りの引上線を使って折り返す。ただし、この引上線が1線しかないためか、34番線に到着する『しらさぎ』もあるし、臨時特急は31番線、32番線から発車することもある。とはいえ、基本の発射ホームは33番線、34番線なので、床にマーキングしてわかりやすいように案内されている。

既存の3番線から7番線は特急が来なくなり、普通や新快速専用となった。3番線は早朝や夜のハピラインが使用、5番線はデータイムの新快速がメインだが朝と夕方以降のはハピラインが使用、6番線は朝夕の北陸本線普通、7番線はデータイムを中心にハピラインが使用する。データイムは新快速は5番線、ハピラインは7番線のホーム別乗り換えとなるが、接続自体が悪いので問題はない。

新幹線コンコースと在来線コンコースの間には19台の乗り換え改札機がある。新幹線コンコースからは外へ出る改札がないので、在来線コンコースの改札を経由してやまなみ口の方へ出ることになる。やまなみ口の出口には11台分の上屋付きのバス乗降場と124台の駐車場をもつロータリーを整備、ロータリーの真ん中には、敦賀湾に浮かぶ水島をイメージした交通島と、疋田石の石垣が整備された。駅前広場は、駅と木ノ芽川に挟まれており、木ノ芽川沿いにも公園が整備されている。この光景は旭川駅を彷彿させる。ただし、新しい出口のためか、周辺には工場と倉庫しかなく、飲食店や商業施設は皆無だ。木ノ芽川沿いを5分ほど歩くと、北陸道の敦賀インターがあるため、やまなみ口から若狭方面への団体バスの需要が見込まれている。やまなみ口のバス乗降場には、コミュニティバスを含めた路線バスは乗り入れないが、既存のまちなみ口への無料バスが土日を中心に約20分毎に乗り入れる。敦賀駅の構内を抜けると切符が必要になるため、敦賀市が東西の需要がどれくらいあるのかと、8月末まで運転するとのことだ。

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