しーさるの鉄日記

ダイヤ改正概要(九州編)


JR九州の春改正概要は以下の通り。

●熊本~人吉間に新しいD&S列車、特急『かわせみやませみ』3往復を新設する。また、『いさぶろう・しんぺい』の熊本~人吉間を特急に格上げする。
●平日のみ佐賀738発博多着829の博多・吉塚行『かもめ』を新設する。
●博多発1915の『かもめ』を佐賀から長崎に延長運転する。また、長崎発1956の『かもめ』を新設する。
●宮崎発2235の延岡行『ひゅうが』を、南宮崎始発に変更する。

●若松線の列車を全て新型蓄電池電車『DENCHA』での運転にする。それに伴い、博多~直方間の一部列車も『DENCHA』で運転する。
●平日の日豊本線において、大分着741の列車を大在始発から臼杵始発に延長変更する。
●鹿児島本線において、熊本16時台の八代行普通列車を熊本始発から植木発に変更する。また、植木1805発の普通八代行を増発する。
●鹿児島本線において、朝6時台の伊集院~鹿児島中央間に1往復増発する。(鹿児島中央発618、伊集院発642)

●指定席料金を通年520円に統一させる。また、普通列車のグリーン料金を50キロまで770円、51キロ以上980円に変更する。

●肥薩おれんじ鉄道の八代~出水間で運転している『ゆうゆうトレイン』1往復を廃止する。
●おれんじ食堂2便を牛ノ浜駅に運転停車させる。

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JR九州の在来線は、特急『かわせみやませみ』、特急『かもめ』の増発、延長が中心となった。

特急『かわせみやませみ』はやはり肥薩線快速の格上げ、まぁその肥薩線快速も前回の改正で『九州横断特急』『くまがわ』から格下げしたものだのだけど、車両スペック的にはキハ185に比べてどうなのだろう。『九州横断特急』の廃止を1年先送りにすれば、特急のまま『かわせみやませみ』に引き継ぐことができたはずなのだけど、何故そうしなかったのだろう。18きっぱーにとっては、1年の暫定快速はお得になったけど。

『かわせみやませみ』は1運用でこなすけど、専用車両は1編成で、検査時は一般車両で特急料金不要ということになるのだろうか。リリースには毎日運転と書いてあるけど。検査時に代走するなら『あそぼーい!』が理想なのだけどね。
『いさぶろうしんぺい』は人吉以北で特急格上げ、デザインが凝っているとはいえ、あの固い椅子だと遜色特急感を否定できない。そのうえ、ロングシートもあるからな。自由席になると思うけど、ロングシートの料金要特急って国鉄→JR初ではないかと。JR以外だったら、いすみ鉄道のキハ28急行や秋田内陸縦貫鉄道の急行が該当するけど。

熊本発712の『かわせみやませみ』、831の『いさぶろう』は新八代で新幹線からの接続を受けるけど、熊本発1123の『かわせみやませみ』は新幹線からの接続は悪い。JR九州としては、高速バス『B&Sみやざき』に乗り継ぐことを推奨していそうだからな、新八代から人吉までの所要時間は『かわせみやませみ』の半分くらいだし。

朝ラッシュ時の新設『かもめ』は、鳥栖~吉塚間で『有明4号』に連結される形になる。鳥栖での特急の併合作業は、『あかつき』『なは』が廃止されて以来9年ぶり、電車特急としては初めてとなる。『有明』が昼間も走っていた頃は、分割併合による所要時間増を避けて、『有明』と『かもめ』を続行させていたのだけど、朝上り1本だけだから併合ということになったのだろうか。現状ダイヤだと、連結相手の『有明4号』は783系8連で運転しているのだけど、そのうち4連を佐賀発の『かもめ』にするのだろうか。それとも『有明』の8連を維持、『かもめ』を連結後は12連で走行ということなのだろうか。新設の『かもめ』は4両と短編成になるが、佐賀発は『みどり』の9分後だから、むしろ利用率が低くなるのではないかと。佐賀から博多まで50分以上かかっているし。『有明』側も併合作業に伴い、鳥栖で7分停まるようになった。久留米で8分接続の新幹線に乗り換えれば、博多には16分早く到着する。そういう乗継をする人はあまりいないと思うけど。

夜間時間帯においては、博多発1915『かもめ』の長崎延長と長崎1956の『かもめ』新設で、博多~長崎間毎時2本体制の時間帯を拡大させる。通常、二日市停車の『かもめ』は肥前山口を通過するが、今回延長となった『かもめ』は二日市にも肥前山口にも停車する。上り新設『かもめ』の新鳥栖着は2130、最終広島行『さくら』に5分接続するものの、ダイヤ乱れ時に待ってくれない可能性の方が高い。一方、熊本方面はタッチ差で接続せず、後続の『かもめ』に乗っても、接続する新幹線は同じである。

『DENCHA』は福北ゆたか線運用で博多に乗り入れるというのが面白い。気動車の置き換えだから、乗り入れてもせいぜい直方ぐらいだと思ったのだけど。博多に乗り入れる時も蓄電するのだろうか。蓄電のためには直方まで乗り入れなければならないけど、どれくらいの割合で折尾をスルーして直方まで乗り入れるのだろうか。博多までの運用ができるくらいなら、後藤寺線や原田線への乗り入れを検討してもいいかもしれない。

熊本地区は夕方の植木→熊本増発で通学需要に応えることになる。鹿児島中央~伊集院間は6時台と早めの設定、伊集院発は42分発と33分発と55分発の間に設定される。伊集院への通学需要もあるのだろうか。

普通列車のグリーン車は260円の大幅値上げ。でもグリーン車を連結する普通列車は、宮崎空港線とか朝時間帯の博多~吉塚といった特急の末端で短距離ばかりだから、51キロ以上は必要ない。にも関わらず、51キロ以上のグリーン車料金を設定したというのは、グリーン車を連結したD&S快速列車設定の伏線ではないかと。

なお、一部報道だと『にちりん』でワンマン運転を開始するとのこと。特急列車は検札要員が必要になるわけだが、その必要がないところといえば1時間無停車の延岡~佐伯間ということになるのだろうか。787がワンマン運転するようになるとは思わなかった。

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