しーさるの鉄日記

JR東日本他3/13ダイヤ改正(宮城、福島編)


JR東日本と仙台空港鉄道、阿武隈急行の3/13ダイヤ改正、宮城県、福島県の改正概要は以下の通り。

●仙台発名取方面において、一部時間帯でパターンダイヤを導入することで、発車時刻をわかりやすくさせる。

●データイムダイヤにおいて、仙台~福島間で運転している列車を全て白石でのホーム上乗換とする。快速「仙台シティラビット」については、普通列車に格下げする。

●郡山着7時24分の列車を矢吹発、7時44分の列車を新白河発に変更する。データイムは新白河~福島間で運転間隔を均等化させる。

●福島発6時54分の普通列車を藤田発に延長変更させる。

●仙台発7時13分の大河原行、大河原発8時15分の仙台行を増発する。なお、白石発5時45分の仙台行と、福島発7時47分の仙台行は運転と取りやめる。

●岩沼発9時24分の仙台行を増発する。

●利府支線において、仙台発23時05分の利府行を新設する。また、仙台発7時52分と利府発8時22分の運転を取り止める。

●仙台着7時48分を松島始発に変更、それに伴い後続列車の小牛田発を8分繰下げる。また、仙台着8時46分と9時55分を小牛田始発に変更する。

●仙台着16時53分の仙石東北ラインを東北線内で各駅に停車させる。

●仙台空港アクセス線快速3往復のうち、1往復を普通列車に格下げする。

●朝時間帯の仙石線4往復を、土休日運休とする。

●阿武隈急行において、路線を福島~梁川、梁川~丸森、丸森~槻木に分割、それぞれのエリアで車両を分離運用させる。

●福島~梁川間において、約40分間隔のパターンダイヤ化を図る。また、平日ダイヤの4両編成を改正前の1往復から3往復に増発する。

●槻木発23時00分の丸森行を新設して、最終列車を1時間34分繰り下げる。始発の槻木行についても丸森発5時15分に繰り上げる。このことで東京駅着が57分繰り上がる。

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JR東日本のダイヤ改正、仙台地区では発車時刻のパターン化や運転区間の分断などが行われることになった。

仙台から名取方面へは、11~14時台と20~21時台に10分ヘッド化することに、11~13時台は00、20発が白石行、40発が原ノ町行、10、30、50発が仙台空港行となる。14時台は10、30が白石行になる代わりに、20が仙台空港行となる。
20~21時台は00、30が白石方面、10,40が新地方面、20、50が仙台空港行となる。
データイムの仙台発を見ると、東北本線は毎時2本で14時台だけ3本、常磐線が12時台と13時台だけ2本でそれ以外1本、空港アクセス線が普通毎時2本で、12時台、13時台が快速1本ずつとなっている。合計すると11時台は5本、12時台と13時台は7本、14時台は6本となっている。

運転本数がばらけているので、運転間隔もばらけており、例えば11時台は36分の白石行、41分の仙台空港行、01分の白石行と、5分間隔のあと、20分も開くことになる。それが10分の等間隔と首都圏以上のフリークエンシーになるから利便性は向上、7.5分間隔の地下鉄と変わらなくなる。途中駅の利用客数は10年前より漸増しており、長町は9800人、太子堂は4000人、南仙台は10000人、名取は13500人となっている。首都圏だったら、名取は中浦和、長町や南仙台は矢野口に匹敵するから、10分間隔の需要はあるかもしれない。

仙台空港アクセス線も17~29分間隔とばらけていたのが20分間隔に、仙台発だけでなく仙台空港発も9時08分~14時09分まで19~21分の間隔となっている。但し、12時16分の快速の前後は28分、12分となっている。名取→仙台間では、東北本線、常磐線の列車と合わせて10分前後の間隔となるが、先述の快速が入ると23分開くことになる。

仙台発8時台~14時台の東北本線上りは白石行(一部岩沼行)となり、白石以南は乗り換えとなる。それに伴い快速シティラビットは廃止、分割民営化後からの30年以上の歴史に幕を閉じる。データイムの白石分断は、リリース上では輸送障害発生時の影響範囲を小さくするためとなっているが、運用上の都合の方が大きいかと思う。白石以北は4両固定を集中させて、利用客数の少ない白石以南は2両で統一するとか。

快速シティラビットは運転開始時は伊達、白石、大河原、岩沼停車だったが、2004年改正時に定期は藤田以南の各駅と船岡、槻木、名取に停車するように、2016年改正では南仙台、長町にも停車するようになった。今では貝田、越河、東白石、北白川、館腰、太子堂を通過、所要時間は75分ほどと普通列車と7分くらいしか変わらない。そのためか、バスの方が数分速いケースもある。

朝時間帯の下りでは、白石発5時45分が廃止に、白石発6時07分が5時58分に繰り上げたものの岩沼以南では40分のタイムラグが発生する。この白石発繰上げで阿武隈急行からの接続時間が短縮する。また、岩沼発9時24分を新設、名取以北では空港からの列車と10分間隔の運転となる。仙台には9時46分に到着し、東京行「はやぶさ」に21分で接続させる。

一方、仙台発小牛田方面を見ると、8時30分が廃止になり、01分が11分に繰下げとなっている。13時51分発は14時04分に繰下げ、運転間隔を平準化させるとともに、東京からの「はやぶさ」に接続させるものの、松島~小牛田間が廃止となっている。15時25分の小牛田行も15時00分発の松島行に繰上げ短縮、「はやぶさ」からの接続が良くなっている。仙石東北ラインについては、仙台発13時20分を13時13分に繰り上げる。ただし野蒜、陸前赤井での交換待ち停車が長くなるので、石巻着は変わらない。

全国的に終電繰上げ風潮の今回の改正だが、宮城県内では2路線が終電繰下げとなっている。一つが利府方面で、改正前の仙台発22時25分のあとに23時05分発を増発する。このことで利府行最終に接続する新幹線が東京発20時20分だったのが、20時44分に繰り下がる。

もう一つが阿武隈急行で、槻木発0時34分を新設することで、最終を大幅に繰り下げる。この列車は仙台発0時02分から白石行最終に接続、さらにこの白石行最終は東京発21時44分の新幹線から接続する。ただし、25日までは暫定ダイヤなので東京発21時12分からの接続となる。

福島発白石方面を見ると、7時47分、8時07分、8時45分(藤)、8時55分(快)、9時53分だったのが、8時06分、8時35分(白)、9時09分、9時34分(白)となっている。藤田行、快速がなくなったものの、運転間隔は約30分毎と平準化されている。17時台、18時台は35分から40分に時刻を繰り下げている列車がある。この時刻繰り下げで、31分に福島に到着する「やまびこ・つばさ」からの接続が確保される。白石発を見ると、7時台、9時台が3本になっている以外は、毎時2本に統一されており、6時台、8時台、15時台、18時台、20時台は1本ずつ減らされている。

福島発郡山方面を見ると、11時04分発が廃止になり、10時28分が10時39分発に繰り下がる。その後12時20分、13時30分、14時18分を12時30分、13時38分、14時38分に繰下げ、15時04分発を廃止して、15時58分の新白河行は40分に繰り上げる。16時台、17時台は20分前後の繰上げとなっているが、それ以降は10分前後の繰上げとなっている。21時台以降の変更はない。 

郡山発福島方面を見ると、11時05分発、14時09分発が廃止になり、19時06分が新設となっている。11時05分発の廃止に伴い、9時25分発、10時08分発は9時46分、10時35分に繰下げ、14時09分の廃止に伴い、14時53分を39分に繰り上げる。このことで、郡山発を35~42分の間にして、1時間毎に近づける。

郡山~新白河間を見ると、郡山発15時12分の矢吹行と、その折返しの矢吹発15時41分の郡山行は廃止となっている。午前中の郡山発45分は50分に繰下げ、9時台から15時台まで50~52分発になっている。郡山発で、16時28分ぐらいから19時42分までの運転間隔を見ると、30-32-53-24-55となっていたのが35-44-43-33-37と40分前後の間隔になり、平準化された。

新白河発を見ると、8時22分の郡山行を繰り下げて、8時42分の福島行に変更する。新白河発9時19分の郡山行は運転を取り止める。また、新白河発21時31分を新設して、21時11分の列車を20時55分に繰り上げる。このことで「やまびこ」からの接続時間が6分に短縮する。

阿武隈急行は、一昨年の東日本台風で被害に遭ってから、去年の10月まで富野~丸森間で運転を見合わせていた。復旧した後も、富野~丸森間では、平日は朝夜3往復、土休日はそれに加えデータイム4往復という暫定ダイヤになっていたが、今回の改正では平日データイムも含めて通常ダイヤに戻った。

朝時間帯の福島着8時台を見ると、23分着が廃止となり、53分着が42分着に繰り上がる。改正前の23分着、53分着が共に2両に対し、42分着は4両なので輸送力は変わらない。福島発梁川方面についても、朝時間帯は富野行が間引きされ、2時間に4本だったのが3本になっている。データイムは、12時台だけ30分間隔だったのが全時間帯40分前後の間隔になっている。等間隔にできないのは交換待ちの兼ね合いだろう。12時34分の富野行は49分に繰り下がるので、31分着の東京発「やまびこ」から新規に接続するようになる。

福島発16時46分の前は49分開いていたが、16時48分の前は35分となっており、通学時間帯の混雑が緩和される。17時台~19時台までは毎時2本設定されており、運転間隔は30分以下になることもあったが、改正後は37分間隔になっている。

槻木発を見ると、5時42分の丸森行が増発されたこと以外は9時台まで変更なし、13時台までは20分繰上げている。改正前は14時台の設定がなく90-77-72の間隔だったが、今回の改正では14時40分を新設して47~60分の間隔になている。夜間は先述の最終丸森行を新設したほか、槻木発22時39分の丸森行も新設、23時00分の丸森行は梁川まで延長変更させる。このことで、丸森~梁川間の最終は改正前より1時間51分繰り下がる。

列車はほとんどが梁川で分断されており、福島と丸森を結ぶ列車は福島発12時10分だけだ。丸森分断も多いが、午前中や夕方の一部はスルーする。ちなみに新型のAB900系は槻木~丸森間での運用がメイン、夕夜は丸森~梁川で運用されるが、梁川以南福島口への乗り入れは3月では1回だけだ。

仙石線は、あおば通~東塩釜間の4往復を土休日運休することに、このことで7時前後に20分のタイムラグ、それ以降も約40分に1回13~14分のタイムラグが発生する。7時44分着は東京行「はやぶさ」に9分で接続するから需要はあると思うけど、1本前とは7分差だからな。

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