しーさるの鉄日記

JR2019春改正(宮城、山形編)


JRグループの3月16日ダイヤ改正、宮城県、山形県の改正概要は以下の通り。

●東北新幹線において東京発7時16分の『はやて101号』にE5系を投入、『はやぶさ101号』にすることで盛岡までの所要時間を10分短縮する。

●信号機器の更新に伴い、仙石東北ラインの所要時間を1~6分短縮、仙台~石巻間の最速列車の所要時間を3分短縮の49分とする。また、4両編成での運転に統一する。

●仙石東北ラインの所要時間の短縮に伴い、6時台の石巻発時刻を繰り下げ、前谷地方面からの列車を接続させる。

●仙台空港発9時16分の仙台行と、仙台発9時52分の仙台空港行を2両から4両に変更する。

●横手着12時53分の奥羽本線下り普通を湯沢発から新庄発に延長変更、新庄発11時22分とし新庄着10時54分の『つばさ123号』から接続させる。新庄発10時18分の列車については、新庄発から湯沢発に短縮変更させる。

●陸羽西線において、新庄発19時34分の余目行、余目発21時28分の新庄行の運転を取りやめる。それに伴い新庄発20時23分の快速『最上川』を余目まで各駅に停車させる。

●陸羽東線では、朝の小牛田~鳴子温泉間、夜の鳴子温泉~新庄間の運転本数を見直す。

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JR東日本の春改正、宮城県内では、朝下りの東北新幹線1本、仙台東北ラインの時間短縮が図られることになった。

まず、東北新幹線は朝下りの『はやて101号』が『はやぶさ』化。このことで首都圏から仙台~盛岡間各駅の所要時間が10分ほど短縮することになった。それに伴い、『はやぶさ3号』待避駅は、現行の一ノ関から北上に変更となり、水沢江刺、北上へはさらに数分短縮されることになった。現行ダイヤでも朝下りには『はやぶさ103号』が設定されているものの、臨時こまちを切り離すためか仙台での停車時間が6分も確保され、仙台まで遅い『はやて101号』の所要時間差は1分か2分しか変わらない。今回設定される『はやぶさ101号』については、その6分停車がないため、特に古川~新花巻間の各駅については大幅な時間短縮となる。現行、『はやて101号』から接続している陸羽東線、北上線、釜石線の時刻を繰り上げるかどうかは、明らかになってない。大船渡線は20分繰り下げれば、いい感じに接続するのだけど。

東京~仙台の都市間視点だと、6時32分、7時36分の『はやぶさ』の間の、7時16分発が速達化されるということになる。今回速達化されるこの7時16分の『はやぶさ101号』をもう少し繰り上げれば、『はやぶさ』の運転間隔が平準化されるだけでなく、『はやぶさ101号』が盛岡まで『はやぶさ3号』から逃げ切ることができる。そうすれば、盛岡までの有効本数が増えるだけでなく、古川~新花巻間から青森・北海道方面への利便性が向上される。でも7時台の東京口は上り、下りともに新幹線の発着が多く、その辺の調整はかなり難しい。

『はやて101号』が『はやぶさ』化することで、定期の『はやて』は盛岡~新函館北斗、新青森~新函館北斗1往復ずつの運転となり、東京~盛岡間での定期運用は終了する。臨時では残るだろうけど。また、岩手日報のネットニュースによると、県内の東北新幹線は盛岡やまびこを含めてE5での運用になるとのこと、つまりE2は仙台以北での定期運用が終了する。仙台以北でE2をE5で置き換え切るということは、仙台以南でも『つばさ』を連結しない『やまびこ』を何本かE5で置き換えるというとなのだろう。

盛岡~新青森間で1日1往復の『はやて』のために特急料金体系が2本あるというのは妙な話だから、盛岡以北を走る『はやて』についても『はやぶさ』に吸収されるかもしれない。その場合、仙台~盛岡間各駅停車タイプに改めて『はやて』と付けた方が、『はやぶさ』との停車駅差がわかりやすいのではないかと。

仙石東北ラインについては、東北本線と仙石線の接続線で数回停まっているのを見直すことで所要時間を数分短縮させることに。交換待ちの兼ね合いで6分短縮しているものもある。これは、東北本線と仙石線の運行管理システムをリアルタイム仮想化基盤搭載のサーバを導入することで統合、接続線のシステムを自動化することで停車することなく通れるようにしたからだ。接続線での通過運転は8月から行っているが、今改正では塩釜、高城町での停車時間も切り詰めて、所要時間を短縮させる。
時間短縮に伴い、最速列車の所要時間が40分台に乗ることに。2000年まで設定されていたノンストップの特別快速よりは5分遅いが、その後2004年まで走っていた快速よりは少し速いことになる。朝下り最速が3分短縮することで、東京~石巻間の最速も2時間40分から2分短縮し、2時間30分台に乗ることになる。

仙台発12時17分と石巻発13時57分の仙石東北ラインについては、2両運用から4両運用にすることで混雑を緩和させることに。2両で運用されているだけでなく、その前の仙石東北ライン列車とは約2時間のブランクとなって、混雑要素が重なっている状況。石巻~高城町間では32分前に仙石線普通があるからいいのだけど、東北線塩釜以南では先行列車との時間差は、下り27分、上り37分と比較的開いているからな。よって、仙石線内より東北線内が混むのではないかと。上りは通学時間帯だし。

奥羽本線の新庄~湯沢間では午前中下り列車の設定時間を見直し1時間繰り下げ、接続する『つばさ』も東京発6時12分から東京発7時12分に1時間繰り下げる。以前の秋田行は新庄発11時19分だったが、2017年春改正で10時11分発に変更、そして今回の改正では再び11時台に戻ることになる。上りが現状と変わらないとしたら、院内で交換するようなダイヤになるのだな。

陸羽西線は夜間の1往復を廃止することに。19時34分発は東京発16時丁度の『つばさ145号』から5分で接続を受ける列車、前後の18時30分発、20時23分はともに新幹線からの接続が悪く、首都圏、山形から古口、狩川方面はだいぶ不便になる。余目、酒田は、東京発16時40分の『とき333号』に乗って、新潟で『いなほ11号』に乗り換えれば、現行と変わらない時間で着けるのだけど。20時21分の快速『最上川』は各駅停車化、といっても元々古口まで各駅停車で、新たに停車するのは高屋、清川、南野の3駅だけだから、数分遅くなるだけだろう。上り終列車は、余目発21時28分から19時22分に大幅繰上げ、21時28分発は最近まで毎日運転の臨時扱いだったから仕方ない。『いなほ11号』から狩川へ向かう需要もほとんどなかったのだろう、

陸羽東線は、小牛田発6時47分と7時04分の鳴子温泉行の見直すのは確実、新庄に乗り入れる奥羽本線と陸羽西線が朝夜を中心に変わるから、新庄口もそれに合わせて減便と運転間隔調整を行うのだろう。

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