しーさるの鉄日記

東北新幹線、地震による暫定ダイヤ


東北新幹線は2月24日から、那須塩原から仙台間での運転を再開することになった。地震翌日の14日の午後には、復旧には10日程度かかると発表されたから、それが守られたことになる。地震から1日かからずに復旧期間を割り出すというのもすごいし、それを実行するというのもすごい。

ただし、那須塩原から一ノ関間では当分の間、速度を落としての運転となる。制限速度は郡山~仙台間で110キロ、那須塩原~郡山間と仙台~一ノ関間では160キロとなっている。ただ、『やまびこ』のくりこま高原~一ノ関間の所要時間が通常と変わらないことを踏まえると、仙台からくりこま高原の先まで160キロ制限、岩手県内は制限なしということかもしれない。最速の『はやぶさ101号』の場合、大宮から仙台まで1時間50分かかる。那須塩原まで270キロ運転で30分、その先郡山までは160キロ運転で25分、郡山から仙台までは55分かけて110キロ運転ということになる。
この速度制限で、東京から郡山へは10分の遅れ、福島へは20分以上の遅れ、仙台へは50分以上の遅れ、一ノ関以北へは1時間以上の遅れが発生している。それに伴い、列車本数を通常より2割削減することになった。
当然、『やまびこ』も速度規制で遅くなる。東京発14時36分の『やまびこ65号』の場合、郡山で19分増、福島で31分増、仙台で49分増、一ノ関では60分増となり、通常ダイヤで1時間後の『やまびこ』を踏襲する。

速度制限で通常より遅くなったとはいえ、東京~仙台間の所要時間は『はやぶさ』で2時間20分前後、『やまびこ』で2時間50分以上、臨時快速乗り継ぎで4時間切っていた時よりは1時間以上速くなっている。ましてや、臨時快速は仙台以北への乗り継ぎ時間もあったからな。所要時間的に見ると、暫定ダイヤでの『はやぶさ』は、上野開業時の通常『やまびこ』、暫定ダイヤでの『やまびこ』は大宮開業時に匹敵することになる。

また、『はやぶさ』での東京からの所要時間は、盛岡まで3時間10分、新青森まで4時間20分、新函館北斗まで最短5時間14分となっている。盛岡までの時間は国鉄時代の上野~盛岡間、新青森までの時間は、八戸延伸時の東京~青森間、新函館北斗までの時間は新青森延伸時の東京~函館間の所要時間に匹敵する。

次に減便ダイヤを追ってみる。下の時刻表は東京発、左が通常ダイヤで、右が暫定ダイヤだ。



朝時間帯は、東京発7時00分の『はやぶさ』、8時40分の『はやぶさ・こまち』、8時56分の『やまびこ・つばさ』、9時16分の『なすの』、10時44分の『はやぶさ』の5本が運休になっている。また、7時08分の『やまびこ・つばさ』は7時44分に繰り下げ、44分の『やまびこ』、56分の『はやぶさ』は56分、08分に繰り下げている。9時16分の『なすの』運休に伴い、40分の『やまびこ』盛岡行は小山、那須塩原、新白河に追加停車となっている。つまり白石蔵王以外各駅停車だ。10時44分の『はやぶさ』新函館北斗行はなくなったため、9時36分の新青森行が同時刻を走る新函館北斗行に接続することになる。

上りは新庄発5時40分の『つばさ』、8時05分の『やまびこ』を運休、仙台発7時44分の福島・大宮のみ停車『やまびこ』は8時18分に繰り下げ、郡山、宇都宮、上野に臨時停車させている。また、新青森発8時29分の『はやぶさ』は運休となる。8分後に別の『はやぶさ』があるから支障はないだろう。

10時台以降は各駅停車の『なすの』『やまびこ』を00分に繰り上げ、『つばさ』・『やまびこ』を28分発に繰り下げている。この影響で通常ダイヤで28分発だった『はやぶさ』3本と『やまびこ』2本が運休となっている。
各駅停車は時刻繰り上げに伴い、『はやぶさ』待避駅を宇都宮だったのを郡山に変更している。また、『やまびこ』も郡山で7分くらい停車しているが追い抜く列車はない。
『つばさ』『やまびこ』は福島での『はやぶさ』待避がなくなったものの、『つばさ』を在来線区間で定期スジに乗せるための時間調整で10分前後も停車している。『やまびこ』の一ノ関での『はやぶさ』待避には変更はない。
上りについても、『はやぶさ』や盛岡発『やまびこ』のスジは徐行区間以外は入れ替えてないが、『つばさ』・『やまびこ』は各駅停車『やまびこ』『なすの』とスジを入れ替えることで、30分ほど時刻をずらし、山形新幹線への影響を最小限にしている。
運休となるのは、新青森発11時20分、13時15分、16時17分の『はやぶさ』、仙台発16時34分『やまびこ』とそれに連結する山形発15時46分『つばさ』となっている。『はやぶさ』はいずれも臨時スジだから毎時1本はキープできている。なお、新青森発11時20分と東京発16時28分の『はやぶさ』は運休したまま13日のダイヤ改正で廃止となる。

また、新函館北斗発16時20分の『はやぶさ』は新青森行に変更、新青森で東京行『はやぶさ』に24分接続となる。この『はやぶさ』が新青森以南が運休になったため、連結する秋田発16時34分の『こまち』も運休となる。

夜間については、東京発19時16分の『やまびこ』『つばさ』、20時20分の盛岡行『やまびこ』、21時36分の仙台行『はやぶさ』、21時44分の仙台行『やまびこ』の運休とする。また、20時16分の新青森行『はやぶさ』、秋田行『こまち』を仙台行に短縮変更とする。
このことで最終列車は、仙台84分、山形24分、盛岡40分、新青森・秋田56分、新函館北斗60分繰り上がる。

上りは、新函館北斗発18時40分の最終『はやぶさ』東京行は新青森行に変更、新青森で仙台行に接続させる。このことで新函館北斗から東京への最終は75分、それ以外も60分前後繰り上がる。接続する『はやぶさ』の仙台着は21時42分、2本前の『はやぶさ』は仙台から東京まで2時間14分だから、そのまま走らせても、日付が変わる前に東京に着くことが可能だ。折り返しは仙台発8時06分を大宮発として運転すればいい。ただ、このご時世なのでそこまでの需要はないし、暫定ダイヤだからな。
最終『はやぶさ』が運休することで、連結相手の秋田発19時10分の『こまち』も運休、秋田から盛岡方面は2時間近いタイムラグが発生する。

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