京都丹後鉄道は、タンゴ・ディスカバリー車両KTR8000を、海の京都のイメージを元にリニューアル、明日から『丹後の海』として走らせることを発表した。16日までは「たんごリレー」を中心に充当する。
デザインは水戸岡鋭治、車体色は藍色メタリックに変更する。運転席後ろのコモンスペースには窓を背後にする木製の長椅子を配置し、コモンスペースと客室の間にはガラス仕切り、その通路部分には暖簾を配置する。
1編成は明日から走行、さらに今年度中に1編成追加して、2編成4両体制となる予定である。
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関東では15日から里山トロッコが走りだすわけだが、関西でも新たな観光列車の設定。両方ともニュースリリースから運転開始までギリギリだ。
KTR700を、「あおまつ」「あかまつ」「くろまつ」と水戸岡改造してきた北近畿タンゴ鉄道だが、京都丹後鉄道になって特急型車両「KTR8000」を水戸岡改造することになった。九州以外で特急型車両の水戸岡改造とは珍しい。富山地鉄の「アルプスエキスプレス」は、その前例になるけど何か違うような。JR九州も水戸岡改造で観光列車化した特急車両があるけど、それらと違って最近の車両だからな。>KTR8000
イメージ図を見る限りだと、味のないリクライニングシートは新しいものに置き換えられるようだ。イメージ図にない丹後ちりめんを使ったリネンはどうなるのだろうか。シートから出ている木製の取っ手に既視感があると思ったら、九州の883か。付いている位置が違うけど。元々あったコモンスペースは水戸岡デザインのものを置くにはうってつけだな。元々展望車の「あそぼーい」は別として、運転台背後のコモンスペースは珍しいのではないかと。イメージ図にないデッキ部分などの処理が気になるところだ。
今年度中、つまり来年春改正まで『丹後の海』に改造されるのは2編成。未改造の残り編成は3編成。現状だと、JRに乗り入れる2編成×1運用、京丹線内で運用する1編成×1運用となっているわけだが、『丹後の海』は京丹線内運転の「たんごリレー」などで運用して、JRへの乗入運転は行なわないのではないかと。でも『丹後の海』が2編成揃ったら、平日「たんごリレー」、土休日「まいづる」「はしだて」という運用をやりそうだな。京都に鉄道博物館ができることだし。
JR西日本福知山支社では、特急型車両が全編成分割併合可能になるのに伴う改正が来春に施行されると思うのだけど、どのような運用になるのだろうか。『丹後の海』を京丹線内に閉じ込める可能性もあるからな。
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