JR四国の2021年3月13日ダイヤ改正、土讃線の改正概要は以下の通り。
●『南風』10本、『しまんと』6本に2700系を投入して、全ての『南風』『しまんと』を2700系で統一する。また、高知発13時49分、中村発16時48分の『あしずり』に2700系を投入する。
●データイムの土讃線において、パターンダイヤを導入して、高知発の土佐山田方面、土佐山田発の高知方面の毎時発車時分を揃えて、わかりやすくする。
●伊野~須崎間の最終を繰り下げ、高知着22時51分の特急から接続させる。
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JR四国のダイヤ改正、高知県内、愛媛県内について、リリース以外の内容も含めて検討する。
岡山、高松~高知間の『南風』『しまんと』については、全て2700系で置き換えることになった。2700系が『南風』に投入されたのは2019年9月だから1年半で全ての列車を置き換え切ることになる。このことで2000系は30年以上走り続けた高知以西から撤退することになった。
『あしずり』のうち午後の1往復は2700系で運転、高知以西だけでなく土佐くろしお鉄道にも初めて乗り入れることになった。運用の兼ね合いが大きいけど、去年の夏に量産された2730編成が土佐くろしお鉄道所属というのもあるのだろう。2000系は『南風』を置き換え切った1年半後に『あしずり』を置き換え切ったのだけど、今のJR四国の経営状況を考えると、2700系が『あしずり』を置き換え切る時期は不明だ。置き換え切ったら、高知スルーを復活してほしいところだけど、岡山でのダイヤ乱れを土佐くろしお鉄道まで持ち込むリスクもあるから微妙なところだ。
土讃線の高知~土佐山田間では、データイム時間帯にパターンダイヤを投入することになった。
高知発土佐山田方面見ると、19分発で揃っていた安芸方面を16分発に繰り上げ、43~49分発でばらけていた44分発に統一している。このことで、9時44分~15時16分発まで、毎時台で16分発と44分発に統一された。
後免発高知方面を見ると、01~04分発だっだ安芸方面からの列車を03分発で統一、午前中37~39分発だった土佐山田からの列車を、新設の13時台や14時50分発を含めて53分発に統一する。このことで、13時12分発の土佐くろしお鉄道からの快速以外は、9時43分発から15時03分まで、毎時台で03分発と43分発で統一された。ただ20分と40分間隔なので、土佐山田方面より偏っている。40分の間の客が比較的空いている土佐山田発に集中するのは、いいのだけど。13時12分の快速をもう少し繰り上げれば、完璧な03、43分発になるのだけど、ごめんなはり線での交換の兼ね合いもあるし、難しいところだ。
土佐山田発を見ると、9時33分発から12時33分発まで1時間毎になっており、2時間のブランクの後、14時33分発がある。新設が後免発なのは需要の兼ね合いだろうか。逆方向は2時間のタイムラグはない。
パターンダイヤ化することで、土佐山田系統同士が土佐一宮、安芸系統が薊野で交換するようになった。『南風』高知行は1時間毎になっていないので、安芸方面の交換駅は、土佐大津になったり、土佐一宮になったりばらけているが、発車時刻のずれは1分程度になっている。『南風』岡山行も土佐一宮で安芸からの列車と交換するが、13時12分発は土佐大津で4分停車して交換する。
今回の改正では後免から毎時2本体制とするために、後免発13時43分の列車を新設することになった。この時間に後免行がないことから、布師田近くの高知運転所からそのまま回送する運用だと思われる。この後免行の新設で後続の列車より20分早く高知に着けるようになった。
新設の後免始発が高知着13時59分なので、13時56分の須崎行は14時11分に繰り下げて、接続させることに。接続はいいのだけど、12時47分発からのタイムラグはさらに広がり、14時35分との間隔はさらに縮まる。こちらも1時間毎のパターンダイヤ化をしてほしいところだけど、交換設備の間隔で難しいのだろうか。時刻繰り下げに伴い『あしずり』との交換待ちが、土佐加茂での12分から日下での3分に変更となったため、佐川まで59分かかっていたのが54分に短縮している。多ノ郷での7分待ちは吾桑での6分待ちに変更、須崎まで88分かかっていたのが81分に短縮している。
高知発9時35分の窪川行、窪川発9時07分の高知行、須崎以西の運転取りやめる。このことで須崎~窪川間6往復だったのが5往復に減ることになる。2011年の時刻表を見ると9往復設定されていたのだが、2015年の時刻表だと8往復、2018年だと7往復と本数を減らし、今回の改正では10年前に比べて半分近くまで本数を減らすことになった。特に夕方以外の減便が多い印象だ。
須崎発11時11分の廃止で、7時15分の次は13時12分まで6時間も開くことになる。窪川発9時07分の廃止で、7時05分の次は13時09分まで開くことになる。夕方は間隔が2時間ぐらいになるので、駅巡りするなら、そこを狙った方がいい。
伊野、佐川、須崎方面は、それ以外に時刻変更はなかったが、高知発16時36分伊野行、伊野発17時24分の高知行が土日運休となった。このことで、土日ダイヤにおいて、高知発で16時09分から17時01分まで、伊野発で17時05分から17時51分までタイムラグが発生する。といっても他時間帯と変わらないわけだが。
夜間時間帯については、まず去年の春改正から振り返る。この時は23時00分の須崎行は22時41分に繰り上げ、23時10分に伊野行を新設した。ところがコロナ禍による利用客減でこの伊野行は、わずか半年で運休になってしまった。今回の改正では23時10分の伊野行は正式に廃止、22時41分の須崎行は高知発を13分繰り下げ、リリースにある『南風』からの接続を受けるようになった。
伊野までの最終は、去年改正前は23時00分だったが去年改正で23時10分に、9月に22時41分になって、今回の改正では22時54分ということになる。須崎までの最終は去年改正前は23時00分だったが、去年改正で22時41分に、今回の改正では22時54分に繰り下がったことになる。
高知発23時15分の土佐山田行は、去年9月から運休中だったが、今回の改正では廃止に、後免までは22時33分の安芸行があるので42分繰り上げ、土佐山田方面は22時01分が最終となり、74分もの繰り上げになっている。
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