5年生の孫が春休みだからと遊びに来ました。
待ち構えていた私は、早速、孫に点字の手ほどきを始めました。以前からパズル等がとても好きな子でしたから、興味を持つのは想定していました。小学生に判るように、点字五十音のしくみを解りやすく、母音(あいうえお)の表し方・特徴を説明。さらに、か行、さ行、た行、な行、は行、ま行、ら行の表し方・共通性を説明しました。
や行、わ、を、ん、っ は法則性が無いので覚えるしかない。ですよね。
すると、簡単な言葉は点字表記(6つの点を●と〇で表示)した音は、五十音で読めるようになります。さすがに小学生は頭が柔らかいというか、感心させられます。
彼女は6つの点が全て●だと「め」になる事、これは講習会の黒崎先生も教えてくれました。しかし左の縦3つ(①②③)が●だと「に」、でも右の縦3つ(④⑤⑥)が●の点字はない、という指摘をしてしてきました。面白い気付きです。
数符を教え、数字の1から0までは6つの点のうち、①②④⑤の4つを使い表す事を教え、1から順に0までは、「あいうるらえれりおろ」で表すことを説明すると、私も当初、心配した<数字と次につながる単位が「あいうるら・・・」で始まる場合>はどうするか、という疑問を持つ。「円」「列」という単位などでの数字と単位の区別には「つなぎ符」をつかうルールも説明。
彼女が疑問に思った事は答えましたが、「私は」を「わたしわ」とすることや、「豆腐」を「とーふ」とするルール、更に分かち書きについては説明していません。それを教えるのは本格的に点字を覚える際でいいと思っているからです。小学校の今の「国語」と混乱させてもいけないかなとも思っています。
とにかく、今の段階で彼女に伝えたかったことは、点字や視覚障害者の存在について理解して欲しい。点字は6つの点だけで五十音を表現しようと様々な工夫をしていることも知って欲しい。そして単語だけでも読めるようになったらすばらしいと思ったからです。
点字の手紙は無理でも、点字で言葉をやり取り出来たら面白さが分かってもらえるかもと思っています。
彼女からの思わぬ質問がありました。
目も耳も不自由な人はどうやって思いを伝えたり、他人の思いを理解したりするのか、というものでした。以前、歌を手話で表現しながら、歌を歌った事があるということでした。聴覚障害についてはその際に教えてもらった事があるそうです。
私は視聴覚両方の障害を持つ方のコミュニケーションは知らなかったので、調べてみると私の宿題になっています。ご存知の方はこのブログへのコメントでも結構です。どうぞお教えください。
孫とは目や耳の機能が、不自由なく使えることは大切で、有難いことだという話をする機会にもなりました。