シネマ ア ラ モード

福山駅前シネマモード(広島県福山市)の映画&イベント情報。

『パリ20区、僕たちのクラス』鑑賞(3度目)

2010-12-31 | Weblog
今日は、今年最後のテストラン。
営業前に『パリ20区、僕たちのクラス』を試写しました。

この映画を観るのは今日で3度目。
良作は何度、観ても新しい発見がありますね。

特にこの作品はナレーションがないし、
テーマを説明するセリフもほとんどないので、
出てくるキャラクターや出来事から
観客自身が様々なことを読み取っていく必要があります。
とはいえ舞台は、誰もがかつて居たことのある中学校の教室。
何も難しい映画ではありません。

「その緻密な完成度に、誰もがドキュメンタリーだと思った」
とフライヤーにありますが、私はこう思いました。
「ドキュメンタリーよりもリアル」
むしろ、そうするために監督はドキュメンタリーでなく
劇映画にしたのだと思うのです。

観ている間中、小さなドラマにドキドキして、
観終わった後に、テーマがジンワリと伝わってきて、
そして胸が熱くなりました。

この作品は、カンヌ国際映画祭でパルムドール(最高賞)を受賞しています。
その時の審査委員長だったショーン・ペンはこう言っています。

受賞理由のひとつは作品の完璧な一体化にある。
演技、脚本、挑発、寛大さ、すべてが魔法だ。

初日には、ゲストを中心にこの映画を語り合うティーチインを実施!
ぜひ、多くの方のご感想を伺えればと思います。
(発言を強制することはありませんので、ご安心を)

イベントの詳細はコチラ


本日、チケット発売!(全席指定)

2010-12-29 | Weblog


『その街のこども 劇場版』
脚本家・渡辺あや舞台挨拶

天災という不条理に深く傷ついた、
ふたりの若者の再生を描いた感動作はどのように生まれたのか?
今、もっとも次回作が待たれる脚本家、
渡辺あやさんの創作秘話が聞ける貴重な機会をお見逃しなく!

1/29(土)12:30の回
※舞台挨拶は上映後に約30分

劇場:シネフク大黒座(福山市笠岡町3-9 無料Pあり)

●チケットについて
※全席指定となります。良い席はお早めに!
※鑑賞料金は通常どおりです。
※各種割引、招待券、ポイント入場も可能です。

◎シネフクおよびネットでチケット発売中。
※ネット販売についてはコチラをご参照ください。

●作品紹介
こどもの頃に震災を体験し、いまは東京で暮らす男女。
ふたりは「追悼のつどい」が行われる前日に神戸で偶然知り合い、
震災15年目の朝を迎えるまでの時間を共に過ごすことになる…。
2010年1月17日にNHKで放送され、大きな反響を呼んだドラマが、
新たな映像を加え再編集バージョンとしてスクリーンに登場する。
出演/森山未來、佐藤江梨子

●渡辺あやプロフィール
1970年、兵庫県生まれ。
神戸市の甲南女子大学で学生時代を過ごし、震災時には西宮市の実家が被災している。
2003年に映画「ジョゼと虎と魚たち」で脚本家としてデビュー。
その後、「メゾン・ド・ヒミコ」(05)、「天然コケッコー」(07)、
「ノーボーイズ,ノークライ」(09)、ドラマ『火の魚』(09)を手がける。


●問い TEL 084-923-0555(担当:岩本)

ささやか、でもかけがえのない

2010-12-29 | Weblog
知人のお誘いで句会に参加するようになって3ヶ月。
さほど興味があったあわけではないのですが、
読んだり詠んだりしているうちにすっかり楽しくなりました。
今はまだ「きちんと定型(五七五)で詠む」
「季語を間違いなく使う」のレベルで、
うまく詠もうなどとは考えず、日常をスナップしている感じです。

秋から現在までに詠んだ句よりいくつか…


愛犬の背に秋晴れの匂ひ嗅ぐ

  散歩のあとの犬からは日なたの匂いがします。

カップルの傘ぶつかるや秋微雨(あきこさめ)

  傘がぶつかるほど寄り添って歩く若いカップルを見て。

いちめんに落葉三毛猫二三匹

  秋の日の公園で見た風景。色合いにほっこり。

助手席の君まどろめる小春かな

  ささやか、でもかけがえのない日常。

冬の日に温められしベンチかな

  季語で「冬の日」とは「冬の太陽」の意味でもあります。


●追伸

1/1(土)2(日)とシネフク サロンコーナーでお抹茶をたてさせて頂きます。
お正月特別価格 100円(お菓子つき)となります。
テーブルでのご提供です。作法など気にせず、お気軽に召し上がってください。


上映スケジュール

●リクエストはツイッターで!

今年、気になった俳優

2010-12-28 | Weblog
まぁ、なんといってもハ・ジョンウですよね。
『チェイサー』の無表情な連続殺人鬼も印象的でしたが、
なんといっても『ノーボーイズ、ノークライ』。
愛を知らずに育ち、人並みの幸福なぞ夢見たこともない人間を
“ぼんやり”と演じるというまさかのアプローチ。
でも、それはまさに自尊心を持たない人間の表情でした。

女優では『17歳の肖像』のキャリー・マリガン。
なんか大器を感じさせる若手女優ですね。
来年春に公開のカズオ・イシグロ原作『わたしを離さないで』が楽しみです。

日本人では『パーマネント野ばら』、『乱暴と待機』の小池栄子が
安定感あったなぁ。

『クヒオ大佐』、『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』の
新井浩文もあいかわらずの存在感。
もっともっと出てほしい人ですね。

逆にすごい出演数だったのが高良健吾。
あの若さでどんな役もハマるってすごい。
来年あたり、初期の代表作ができそうな気がします。


上映スケジュール

●リクエストはツイッターで!

第2回 シネフク名画劇場

2010-12-27 | Weblog
第2回 シネフク名画劇場
『風と共に去りぬ』

世界中で愛され続け、半世紀以上を経ても尚、人々の心から消えない
映画史に永遠に輝く超大作が再びスクリーンに!

●日時
1/30(日)9:30~ ※1回のみの特別上映

●劇場
シネフク大黒座

●前売券
一般 1000円 60歳以上 800円(シネフクで販売中)

●当日券
通常どおりの料金です。(割引・招待・ポイント入場も可)

●特典
先着70名様にコーヒー&ミニクロワッサンをプレゼント!
※ミニクロワッサンは人気のブーランジェリー“Miche”さん(南蔵王)より仕入れます。
※71人目以降はコーヒーのみプレゼント。
※プレゼントは有料入場のお客様のみとなります。

アカデミー賞10部門受賞
主演/ビビアン・リー、クラーク・ゲーブル
1939年/アメリカ映画/カラー/3時間36分(5分間の途中休憩を含む)


上映スケジュール

●リクエストはツイッターで!

『パリ20区、僕たちのクラス』ティーチインつき上映

2010-12-26 | Weblog


◆カンヌ映画祭 最高賞受賞◆
『パリ20区、僕たちのクラス』ティーチインつき上映

●日時
1/8(土)
14:30~16:45 映画上映 
16:50~17:20 ティーチイン

●劇場
シネマモード1

●ゲスト
飯田豊 氏(社会学者・福山大学講師)、教育関係志望の大学生(2名)

●料金
一般 1,800円 学生・60歳以上 1,000円 カード会員 1,300円
※各種割引、招待券、ポイント入場も可能です。

熱血というよりは、そこそこ良心的で誠実な教師と、
普通程度にバラツキのある生徒がいるクラスで、
ささやかに心の通い合う感動的なシーンが生まれる。
映画全体がつつましいだけに、
そんな小さなドラマに何度も胸を打たれました。
今年観た映画の中でも、最も印象深かったうちの一本です。

ティーチインとはいっても、基本的にはゲストの話が中心で、
お客様のご発言は自由意志ですので、お気軽にご参加ください。


上映スケジュール

●リクエストはツイッターで!

『その街のこども 劇場版』脚本家・渡辺あや舞台挨拶

2010-12-25 | Weblog


『その街のこども 劇場版』
脚本家・渡辺あや舞台挨拶

天災という不条理に深く傷ついた、
ふたりの若者の再生を描いた感動作はどのように生まれたのか?
今、もっとも次回作が待たれる脚本家、
渡辺あやさんの創作秘話が聞ける貴重な機会をお見逃しなく!

1/29(土)12:30の回
※舞台挨拶は上映後に約30分

劇場:シネフク大黒座(福山市笠岡町3-9 無料Pあり)

●チケットについて
※全席指定となります。良い席はお早めに!
※鑑賞料金は通常どおりです。
※各種割引、招待券、ポイント入場も可能です。

◎12/29(水)よりシネフクおよびネットでチケットを販売します。
※ネット販売についてはコチラをご参照ください。

●作品紹介
こどもの頃に震災を体験し、いまは東京で暮らす男女。
ふたりは「追悼のつどい」が行われる前日に神戸で偶然知り合い、
震災15年目の朝を迎えるまでの時間を共に過ごすことになる…。
2010年1月17日にNHKで放送され、大きな反響を呼んだドラマが、
新たな映像を加え再編集バージョンとしてスクリーンに登場する。
出演/森山未來、佐藤江梨子

●渡辺あやプロフィール
1970年、兵庫県生まれ。
神戸市の甲南女子大学で学生時代を過ごし、震災時には西宮市の実家が被災している。
2003年に映画「ジョゼと虎と魚たち」で脚本家としてデビュー。
その後、「メゾン・ド・ヒミコ」(05)、「天然コケッコー」(07)、
「ノーボーイズ,ノークライ」(09)、ドラマ『火の魚』(09)を手がける。


●問い TEL 084-923-0555(担当:岩本)

2010年ベスト10

2010-12-23 | Weblog


去年の『母なる証明』みたいな、
「これをベスト5に入れない評論家なんて信用しねぇ!」
くらい突出した作品が今年はなかったかも。
かなり“好み”が強く出たベスト10になってしまいました。


1.マイレージ、マイライフ

映画のオープニングとエンディングで、
主人公の状況はほとんど変化がない。
なのに、内面は確かに成長している。
この繊細なストーリーと、
抜群にセンスの良い作品のルックスにヤラれました。

2.パリ20区、僕たちのクラス

とてもオリジナリティーにあふれてて、洗練された作品。
起承転結とか伏線→回収に囚われることなく、
誰の人生にもあるささやかなドラマを見事にスケッチしている。

3.シングルマン

今年いちばん酔いしれた、そして泣いた映画です。
美しい俳優たちと、巧みなストーリー、エモーショナルな音楽、
そしてセンスの良いユーモア。

4.冬の小鳥

透明感のあるひんやりとした映像で、
孤児院に捨てられた少女の成長を見守る。
キャラクターやエピソードが尋常じゃないほど素晴らしい。

5.息もできない

脚本の面白さは言うまでもなく、
構図やカット割、音楽の使い方などのテクニックもあり。
次回作がとても楽しみ。

6.フローズン・リバー
7.その街のこども 劇場版
8.(500)日のサマー
9.ハート・ロッカー
10.パーマネント野ばら


上映スケジュール

●リクエストはツイッターで!

予約殺到!?「イサム・ノグチ講座」

2010-12-20 | Weblog


下記講座ですが、定員15名に対して、
早くも10名様よりご予約を頂きました。
ご興味のある方は、お早めにお申し込みください。



◆シネフクカルチャーサロン

~映画『レオニー』公開記念講座~
イサム・ノグチが日本に来た5つの理由

講師 谷藤史彦氏(ふくやま美術館 学芸課長)

彫刻家イサム・ノグチを育て、
自らも波乱の時代を生き抜いたアメリカ人女性
レオニー・ギルモアの生涯を描いた感動作『レオニー』。
シネフクでは、この映画の公開を記念して、
イサム・ノグチとその作品を紹介するアート講座を開催します。

日 時 1/10(月・祝)14:00~14:45
会 場 シネフクサローネ(シネフク1F 無料Pあり)
受講料 500円(ドリンクつき)
要予約 Eメール、電話または劇場スタッフまで
    ・代表者名・人数をお知らせください。
    k-iwamoto@furec.jp
    ※件名を「イサム・ノグチ」としてください。
    TEL 084-923-0555(担当:岩本)
    ※定員15名で締切とさせて頂きます。


「イサム・ノグチが日本に来た5つの理由」
イサム・ノグチ(1904.11.17-1988.12.30)

1 母・レオニー・ギルモアに連れられて
  (1906-1918 1歳-14歳)
2 父・野口米次郎を求めて
  (1931 26歳)
3 女優・山口淑子との出会い
  (1950-1963 45歳-48歳)
4 アトリエをつくる
  (1969 64歳)
5 公園をつくる
  (1988 83歳)


上映スケジュール

●リクエストはツイッターで!

「シングルマン」解説つき上映

2010-12-19 | Weblog


昨日・今日と「シングルマン」解説つき上映を実施しました。
や、内容は「解説」ってほどじゃないんですが、
“支配人のオススメ作品”って打ち出してる以上、
この映画のどこがいいと思ったのかは、
ちゃんと説明すべきじゃないだろうか、
それが、お客さんと映画に対する責任じゃないだろうか、
と(根がマジメな)私は思ってしまうわけです。
『シングルマン』の解説は、あと2回。
12/22(水)23(木・祝)の1回目の上映後にやります。

さて、1月のオススメ作品は
『パリ20区、僕たちのクラス』と『その街のこども 劇場版』。

『パリ20区、僕たちのクラス』では、
1/8(土)に社会学者・飯田豊さんらとティーチイン、
『その街のこども 劇場版』は、
1/29(土)に脚本家・渡辺あやさんの舞台挨拶と、
どちらも私も登壇して、
お客さんと作品への責任を果たそうと思っています。


シネマモード上映スケジュール

リクエストはツイッターで!