シネマ ア ラ モード

福山駅前シネマモード(広島県福山市)の映画&イベント情報。

TOKYO!

2008-10-31 | Weblog
今朝は営業前に『TOKYO!』のフィルムチェック(試写)。

ポン・ジュノ、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックスという
国際的に注目される3人の映画作家が、
それぞれの視点で「東京」を描いたオムニバス映画。
出演/香川照之、蒼井優、加瀬亮、妻夫木聡、竹中直人

3人の個性派監督がやりたい放題やってます。
特にレオス・カラックスの怪作には唖然!
どれもメタファーを駆使して、東京をモチーフにした
“現代の寓話”といった趣に仕上がってました。
で、やっぱ香川輝之。どんな役やっても巧いわ。

●『TOKYO!』は11/15~シネマモードで上映。

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ブーリン家の姉妹

2008-10-30 | Weblog
今日はオフでした。
お昼は入舟町のフレンチレストラン「マリアージュ」でランチ。
1900円~のリーズナブルプライスで、
いつも、味、盛りつけともグッジョブです。

で、午後は『ブーリン家の姉妹』を鑑賞。
16世紀、イングランド国王ヘンリー8世の
2番目の妻アンとその妹メアリーの愛憎の物語。

妹(スカーレット・ヨハンソン)が
ちょっと野暮ったいのになぜかモテたり、
姉(ナタリー・ポートマン)が手練手管をろうするうちに、
自分の仕組んだ策におぼれてしまったり、
“こんな女子いそう”って感じでした。

ちなみに、アンが生んだ子どもが映画『エリザベス』で
描かれたエリザベス1世です。
もちろん、どちらも“史実をもとにしたフィクション”ですが。

●『ブーリン家の姉妹』は11/7迄エーガル8シネマズで。11/8よりシネマモードで上映。

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駅から5分 #2

2008-10-29 | Weblog
くらもちふさこの漫画「駅から5分」の2巻を読む。

ある章では脇役だった人物が、別の章では主役になっている、
というのは群像劇モノの映画でも、すでに珍しくはありません。

それにしても、恋が成就(じょうじゅ)する少女Aを主人公にした章と、
同じ少年に恋心をもっていて、Aの恋の成就によって、
失恋した少女Bを主人公にした別の章が、
同じ時間軸(描かれる日々が同じ)で展開され、
どっちもおもしろいってすごいなぁ。

登場人物それぞれが、自分が主人公の物語をもっているって、
よく考えたら、この世界そのものではないですか。

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ロジックの男

2008-10-28 | Weblog
時々、人から「そんなに映画が好きなら、自分でつくろうと思わない?」と
聞かれることがある。
そんな大それたことは考えないが、
短編映画のアイデアくらいは思いつくこともある。
例えば。

一人の男が、ひき逃げの現場に遭遇する。
はねられた青年にかけより、携帯電話ですぐに119番に連絡、
若者に「家族にも連絡してやろうか」と話しかけると、
彼は息もたえだえに「家族はいませんので」と答える。
男は「わかった、もうしゃべるな。すぐに救急車がくる。しっかりしろ」と
はげますが、救急車の到着を待たずに若者は息をひきとってしまう。
心音を確認しようと胸に手をあてると、
ジャケットの内ポケットにサイフの感触。
男の耳によみがえる「家族はいませんので」の言葉。
そして、当人は死んでいる。
“じゃあ、もう、このサイフの持ち主はいないんじゃないか?”と
思わずサイフを抜き取り、走り去る男。

はたして、男は善人なのか?悪人なのか?

さて場面は、後日、警察の取調室。
ひき逃げ捜査の流れの中で、119番に通報した後、姿を消した男も
携帯電話の番号などから特定され、事情聴取を受ける中で盗難が発覚。
こっぴどく怒られた男の釈明とは。
「でもね、刑事さん。あの青年が犬を飼ってたとしてですよ、
飼い主は、ひき逃げで死んでしまって、家族もいない。
そこで、俺がその行き場のない犬を引き取ったらどうです?
ちょっとした美談じゃないですか。
だからまぁ、今回の件も行き場のない、かわいそうなサイフを引き取ったということで…」

題して『ロジックの男』。
私の性格のゆがみがもろに出たショートコメディでした。

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東南角部屋二階の女

2008-10-27 | Weblog
映画会社が送ってくれたサンプルDVDで『東南角部屋二階の女』を観る。

社会に居場所がなく、くすぶっている3人の男女が、
年を重ねた人々に出会うことで変化していく、ヒューマン・ドラマ。
主演/西島秀俊、加瀬亮、香川京子

ディテールにこだわった繊細な映画でした。
映画館だとそういうことはないのですが、
DVDだとついついぼんやりしててセリフを聞き逃したりして、
戻して確認することがあります。
説明的なシーンやセリフが少ない
集中力が必要な作品はやっぱり映画館で観るのが楽ですね。

●『東南角部屋二階の女』は12/20~シネマモードで上映。

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映画の見方がわかる本

2008-10-26 | Weblog
私が映画を観る時に、まず考えることは「監督の意図」だ。
監督は何を、どう描こうとしたのか?
そのストーリーには、映像、音楽、演出には、どんな狙いがあるのか?
それを理解した上でないと、ほめるにしても、けなすにしてもなんかものたりないから。
もちろん「好き」「嫌い」だけで満足できる人はそれでいいと思うけど。

町山智浩氏の「映画の見方がわかる本―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで」は、
シナリオの草稿や企画書、関係者のインタビュー、当時の雑誌記事などからできる限り正確に
監督の意図を読み取り、作品を分析した評論集。とても面白かった。

いつかシネモで、めちゃくちゃ好きな映画の監督さんをお招きして、
「私はあの映画のここにヤラれたんですが、この解釈で間違いないですか?」って聞いてみたい。
もしも完全な誤読だったらどうしようという不安はあるが…。

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僕らのミライへ逆回転

2008-10-25 | Weblog
すでに今年も100本を超える映画を観たが、私のベスト5に入る一本。

ツブれかけたビデオレンタル屋(今どきDVDはない)で、
ひょんなことからビデオの中身がぜんぶ消えてしまった。
困った店員と常連客は、二人でリメイクを手作りする。
おもいっきりチープなセットと衣装、しかもどれも20分くらいのダイジェスト版。
なのに、それが街で評判となり、
近所の人たちも出演して、次々と作品は出来上がるが、
当然ながらハリウッドからクレームがつき、製作は中止されソフトは処分される。
で、実はここからがクライマックス!
もちろん書きませんが、いきなりハートフルなんだもの
ラストシーンにうっかり泣いちゃった。
しかも、なんで涙が出るのか自分でもよくわからいくらい直に胸を打たれて。

写真は『キングコング』リメイクの1シーン。
窓から手をつっこむコング、部屋のすみでおびえるアン。
もちろん特撮なんかじゃなく、女性とコング役の距離を利用しただけなんだけど、
「あっ、こうすればコングが巨大に見える!」って、
ノリノリで撮ってる感じが伝わってくるでしょ。

そーゆう“こいつらバカだねー”的くだらなさと楽しさと、
みんなで協力して何かをつくりあげていく素晴らしさがあって、
ほんと愛すべき映画ですよ、これ。

もっともっとほめたいところはいっぱいあるけど、
なんとかこの作品は上映したいので、このへんにしときます。

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American Teen/アメリカン・ティーン

2008-10-24 | Weblog
今日は大阪で映画を3本ハシゴしました。
ふだんシネマモードで上映する作品は自分の好みと関係なく、
なるべく多くの方が観たいであろう作品をセレクトしていますが、
やっぱり時には、本当に心から感動した作品を
知名度に関係なく入れたいと思って月に2~3回は、
大阪や広島、岡山に映画を探しに行っています。

今日の一本目は『American Teen/アメリカン・ティーン』。
インディアナ州で生活する5人の高校生たちの日常に密着し、
ティーンエイジャーのリアルを捉えたドキュメンタリー。
おすぎさんのブログ(ここをクリック!)でも高評価です。

女王様キャラ、文化系女子、オタク男子、バスケのスター選手、イケメン男子と
個性はそれぞれでも、み~んなどこかイタい。それが若さというものだもの。
思いっきり傷つきやすいくせに、人を平気で傷つけるし、
世界が狭くて、毎日がプレッシャーで、自信がなくて、でも何とかしたくて…。
わかる、わかるの連続。自分の十代のみっともなさを思い出して冷や汗でした。
だからこそ、ラストは自然に、彼らの健闘を祈る気持ちになれる。
ドキュメンタリーとゆうよりは、完全に青春映画といった趣の一本。

そして一番の収穫はミシェル・ゴンドリー監督の『僕らのミライへ逆回転』。
あまりにも良かったので、じっくり考えて明日、書きます。
今日は、おやすみなさい。

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超すごくねぇ90分拡大あらびき団スペシャル

2008-10-23 | Weblog
録画で見ました「超すごくねぇ90分拡大あらびき団スペシャル」。
2回目くらいの放送から見たような気がするが、もう一年か。
どんなに粗い芸人も、いちばん面白く見える編集やコメントにしてあげる、
とっても芸人にあたたかい番組だと思う。
にしても、ガリガリガリクソンのあの世間をナメきった芸風、すげぇ。
なんか大物かも。

こっちでは放送してないので、DVDでフォローしている
「やりすぎコージー」vol.12をレンタルした。
吉本芸人を中心にした団体芸はちょっと「アメトーーク」っぽいかな。
「やりすぎ」の方が下ネタ多いけど。

明日は大阪に行って3本ほど映画を観てきます。

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今日はお休み

2008-10-22 | Weblog
今日はオフだったので、福山市日吉台のリストランテ村上でランチしました。
完全予約制のこじんまりしたお店です。
2,100円からのリーズナブルプライスで、
手間をおしまない本格イタリアンが味わえます。
今日も、サラダに入っていたサバのマリネから、
デザートの自家製シフォンケーキに添えてあった栗の渋皮煮まで、
どの料理も絶品でした。

午後は映画会社が送ってくれた『夢のまにまに』のサンプルDVDを鑑賞。
(サンプルDVDは宣伝の参考にするために貸してもらうもので全編が収録されています)

鈴木清順作品などで有名な映画美術の巨匠・木村威夫が初めて長編映画の監督に挑んだ人間ドラマ。
木村監督の戦争への思いと死生観を根底に、映画を志す青年と映画学校の学院長の交流、
老いた夫婦の足跡ときずなが、優美な映像を織り交ぜつつ描かれる。

シネマモードでは、年明けに公開です。

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