シネマ ア ラ モード

福山駅前シネマモード(広島県福山市)の映画&イベント情報。

フューレック映画祭

2010-02-27 | Weblog
お客様から推薦していただいた作品をワンコイン(500円)で
上映するフューレック映画祭が、いよいよスタートしました。

各劇場の上映作品および上映時間はコチラでご確認を。

シネフクでは、今日は映写室見学会や支配人トークなどのミニイベントに加え、
女性スタッフたちの企画で、お祭りメニューとして、
普段は販売していないカレーやホットドッグなどを売店で販売しました。

明日は、12:10~12:30に「シネマクイズ選手権」を開催します!
◯×の2択クイズで、正解するごとに
ドリンクプレゼント券や映画招待券などの賞品を進呈します!
参加希望の方は、開始時間までに
シネフク1Fサローネ(多目的スペース)まで、お越しください。

グルメ情報

2010-02-25 | Weblog
今日はとってもあたたかでしたね。
私はオフだったので、ドライブがてら尾道市浦崎町のリゾートホテル、
ベラビスタ境ガ浜内にあるイタリアンレストラン「サデン」でランチを楽しみました。
いただいたのは、旬の食材を使ったパスタランチで2100円。
シックでシャレた空間と、ホテルらしい上質な接客サービス、
もちろん味もよく、十分に価格を上回る価値を感じました。
海の見えるテラス席が気持ちよく、これからの季節は特にオススメです。


シネマモード上映スケジュール

泣きながら生きて

2010-02-24 | Weblog
今日は営業前に『泣きながら生きて』の試写をしました。

この作品は2006年11月にフジテレビで放送されるや大反響を呼び、
DVD化や再放送を望む声が相次いだドキュメンタリー番組。
大学生らの上映活動によって、東京の一館で始まった劇場公開が、
今、全国に広がっています。

【作品について】
1989年、日本で学びながら働き、大学へ行きたいと、
妻子を中国に残し、北海道の日本語学校に入学した丁尚彪(ていしょうひょう)さん。
しかし、過疎の街に職場はなく、夢破れて丁さんは、東京へとたどり着く。
娘にだけは十分な教育を受けさせたいと願った彼は、
朝から深夜までかけもちで仕事をし、
15年間、一度も帰国することなく、家族に送金を続けた。
不法滞在のため、一度帰国すると再び日本に来ることができないから…。

この作品を多くの人に観てほしいと上映に奔走した大学生・中村さんは、
「働く」ことや「家族」のことを深く考えさせられたそうです。
シネフクでは、中村さんと同じ若い世代にぜひ、ご鑑賞いただきたいと考え、
高校生・大学生の入場料金をいつでも1000円(通常1500円)にします。

『泣きながら生きて』は2/27(土)よりシネフクで公開します!


シネマモード上映スケジュール


ザ・支配人ズのガチトーク(仮)

2010-02-23 | Weblog
2/27(土)~3/5(金)に開催するフューレック映画祭。

せっかくなので、映画上映だけでなく
何か手づくりイベント(文化祭的な?)を
やってはどうかと考えました。

で、私が担当しているのが、
藤井総支配人と二人でしゃべる支配人トークと
クイズ選手権の問題作成。

支配人トークでは、それぞれの2009年ベスト5と
これからのオススメ作品を紹介します。
で、今日、藤井総支配人からベスト5を教えてもらったんですが、
これが超おかしい。
一人の人間の嗜好とは思えないバラバラっぷり。
私のちんまりとまとまった「らしいね」「なるほどね」な
チョイスがちょっと恥ずかしいほど。
当然、ふたりは一本もカブってません。

当日は、それぞれ5作品について思い入れを短くしゃべりますので、
どうぞお楽しみに(特に藤井総支配人のコメントを)。

ちなみに今日のタイトルは、企画段階で出した支配人トークの仮題。
なんか、タイトル負けしそうなのでやめました。


●フューレック映画祭(2/27~3/5)
※鑑賞料金 カード会員500円(非会員1000円)

『グラン・トリノ』
2/27(土)~3/5(金) 10:00~ 19:20~

『ジョセと虎と魚たち』
2/27(土)28(日) 15:00~ 19:45~
3/1(月)~3/5(金) 12:20~ 19:45~

・映写室見学会 2/27(土)9:45~10:00
・支配人トークショー 2/27(土)12:10~12:30
・シネマクイズ選手権(招待券など賞品あり)
 2/28(日) 12:10~12:30
※いずれも予約等は不要です。当日、お越し下さいませ。


シネマモード上映スケジュール

ジョゼと虎と魚たち

2010-02-22 | Weblog
今日は営業前に『ジョゼと虎と魚たち』の試写(テストラン)。

公開時に観て以来だから6年ぶりか。
渡辺あやさんの脚本がホントに素晴らしい!

ジョゼとゆう人は、人にやさしくされた経験が
ものすごく少ない女性だ。
だから、青年にやさしくされたのがうれしくて、
どんどん、どんどん、甘えてしまう。
青年も、そんなふうに全身で愛を渇望する女性に
何とかこたえたいと思う。
だけど、そんな二人の関係が、いかに危ういものかは
少し大人なら誰もがわかるだろう。
そう、彼らは、とても若くて、弱くて、愚かで、そして純粋なのだ。

このデビュー作以来、渡辺あやさん脚本の映画は
全て観ていますが、ハズレなし!

『ジョゼと虎と魚たち』は、2/27(土)から一週間、
シネフクでワンコイン(入場料金 500円)上映します!


シネマモード上映スケジュール

『パレード』がベルリンで受賞!

2010-02-21 | Weblog
ドイツで開催中の第60回ベルリン国際映画祭で20日(現地時間19日)、
日本から出品の行定勲監督の『パレード』が国際批評家連盟賞を受賞しました。

【作品紹介】
表面的な人間関係で満足しながら、
都内のマンションで共同生活を送る若者たちの日々を描く青春群像ドラマ。
原作/吉田修一
出演/藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介

●『パレード』はシネマモードで4/24より公開です!

なお、行定勲監督の『今度は愛妻家』は、今週金曜までシネマモードで上映中。
コチラも、行定監督らしいシャレた大人のエンターテインメントです。
お見逃しなく!


シネマモード上映スケジュール

ミュージック・シネマ・フェア

2010-02-19 | Weblog
音楽をテーマにした4作品を一週間ずつ上映する
「ミュージック・シネマ・フェア」。
第一弾の『路上のソリスト』が本日、楽日でした。
予想以上のお客様にご来場いただき、ホッと一安心。
明日より、第二弾の『ラフマニノフ ある愛の調べ』を上映します。
このフェアは、4作品ともフューレックカード会員様は800円、
非会員様は1000円の特別価格です。
美しい調べと人間ドラマをご堪能ください。


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ブラボー!『抱擁のかけら』

2010-02-16 | Weblog
今日は大阪で映画を3本、観てきました。
絶対に上映したい!と思ったのは『抱擁のかけら』。

【作品紹介】
愛と視力を同時に失った男の過去へとさかのぼり、男と運命の女との愛に満ちた日々と悲劇を描く。
人生の苦しみや痛み、そして愛と幸福の詰まった濃厚なドラマが涙を誘う。
監督/ペドロ・アルモドバル 主演/ペネロペ・クルス

【コメント】
エンドロールが終わった時に「ブラボー!」と叫びながら
スタンディング・オベーションをしたくなるほど上質で洗練された作品。
いつもアルモドバル作品には“映画という快楽”に身をゆだねる快感がありますね。
そう例えば、ターンテーブルにのせたレコードが回り音楽が流れ出す、
そんな何気ないシーンでさえ、美しく官能的。
カラフルな色彩と美しい構図。そして、ヒネリと深みのある愛の物語。
具体的なことを一切書かず、ただただ絶賛しているのは、
ミステリー的要素のある作品なので、
なるべく情報のない状態でご覧いただきたいからでもあるんですよ。
できるだけ早めに上映できるよう、これから調整に入ります。


シネマモード上映スケジュール

映画祭で手作りイベント実施!

2010-02-13 | Weblog
2/27(土)~3/5(金)に実施するフューレック映画祭。
シネフクでは、映画上映に加えて、手作りイベントでお客様をおもてなしします。
ぜひ、ご参加ください!

●映写室見学会
2/27(土)9:45~10:00
映写機やフィルムの実物はもちろん、実際に上映している様子もご覧いただけます。
※参加希望の方は、9:45までにミラノ座ロビーに集合ください。

●支配人トークショー
2/27(土)12:10~12:30
藤井、岩本の両支配人の2009年ベスト5と、これからのオススメ作品をホンネで語ります!
場所:シネフク1F多目的スペース「サローネ」

●シネマクイズ選手権
2/28(日)12:10~12:30
映画に関するクイズに正解して、売店サービス券や映画招待券などの賞品をゲットしてください。
クイズはすべて○×の2択です。
場所:シネフク1F多目的スペース「サローネ」

●売店お祭りメニュー
2/27(土)~3/5(金)
土日だけの限定商品や、一週間のサービス商品をご用意します。
映画のお供にぜひどうぞ!
場所:シネフク2F売店

●上映時間
グラン・トリノ
10:00~
※夜の回もあり(2/24より告知)。

ジョゼと虎と魚たち
2/27(土)28(日)15:00~
2/29(月)~3/5(金)12:20~
※夜の回もあり(2/24より告知)。

●映画ご鑑賞賞金
フューレックカード会員 500円
非会員 1000円


シネマモード上映スケジュール

『母なる証明』鑑賞メモ

2010-02-12 | Weblog
以下、ネタバレがあります。


『母なる証明』鑑賞メモ
※シネマトークのもとになった覚え書きです。


枯野を歩いてきた中年女性が、ふと立ち止まりいきなり踊り出す。
その表情は、笑っているようにも泣いているようにも見える。
彼女にいったい何があったんだろうか?

観客の心をわしづかみにする見事なオープニング。

女子高校生の殺人事件が発生。

犯人として逮捕された息子の無実を晴らそうと自ら捜査をする母。
しかし、遂にたどりついた目撃者から聞かされたのは、
息子こそが真犯人であるとゆうあまりにも皮肉で残酷な事実だった。
我を失って目撃者を殺してしまう母。
殺人現場に火を放ち、逃亡する。

見覚えのある枯野が現れる。
オープニングシーンは、あの殺人の後だったのだ。
だから、女性はあんな表情をしていたのか。
見事な回収。

そして、ポン・ジュノ監督が恐ろしいのはここからだ。

真実を知った母のもとに刑事がやってきて、
「真犯人が見つかった。息子は釈放する」と告げる。
冤罪で捕まった少年と面会する母。
彼は、両親がおらず、障害をもっている。

殺された少女、目撃者の男、冤罪の少年、
いずれも社会的な弱者であることに注目。
そして、加害者の母子もまた、弱者に他ならない。
この共通点は監督の意図的なものだろう。
警察、弁護士、医師、検察ら強者たちがボンクラ、俗物に描かれていることも。

ポン・ジュノ監督は、この世界の理不尽さ、醜悪さを観客に突きつけているのか?

この後は、ラストまで怒濤のおもしろさ。

あれほど望んだ息子の釈放の日に、
母が迎えに行っていないことに象徴されるように、
息子に対する母の態度は、事件前と微妙だが確実に変化している。
どこかギクシャクと、不安ととまどいを隠せない母。

商店会のバス旅行。
皆の乱痴気騒ぎに参加せず、何かを思い詰めている母。
彼女の頭の中では、自分たち母子の犯した罪や、
これから息子とどうやって生きていくのか、
息子はいつか自分の罪を思い出すのではないか、
息子はいつか母の罪に気づくのではないか、
そんな罪悪感や不安や恐怖が渦巻いているのだろう。

やがて母は、何かを決意したような表情に変わり、
鍼灸針を取り出し、自らの内股(忘却のツボ)に刺す。

忘れてしまうことにしたのだ!母は。
先ほどまで、頭の中をうずまいていた全てを。
そして「自分は息子を救ったのだ」と自らを肯定し、
「これからも息子を守り続けること」を決意したのか。
こっけいで、愚かで、哀しいが、それでも母の愛なのか。

針を刺した瞬間、カメラはバスの外からにアングルが変わり、
数秒、無音になる。この静寂のものすごい緊張感。

やがて、母が踊り出す。

逆光で表情が見えず、カメラは時々、母を見失いそうになる。
揺れる不安定な画面は、母の乱れる心を表現しているようだ。
母のダンスはますます激しくなる。手を振り上げ、髪を振り乱す。
狂おしい母の感情に同調するように画面の揺れもこれ以上ないほど激しくなる。
突然、画面が真っ黒になり、エンドロールが始まる。
息詰まる素晴らしいラストシーン。


補足

ポン・ジュノ作品は
「どこまでもおもしろい映画をつくろうとした結果、
はからずも人間や世界の真実を暴いてしまった」そんな映画です。
たぶん、ポン監督には、ジャンルはもとより、
芸術映画だとか娯楽映画といったカテゴリーはなく、
ただひたすら「おもしろい映画」をつくることしか考えていないような気がします。

鑑賞メモでは触れていませんが、
極端なクロースアップや、大胆なロングショット、キャスティング、演出など
全ての画面にこだわりと力強さがある素晴らしい作品でした。


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