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Your happiness is my happiness♪~大好きジャック・ラッセル・テリア~

3匹の愛犬ジャック・ラッセル・テリアの日常の出来事です▼^ェ^▼

ブリーダーにもいろいろあります。 その3♪

2007年11月19日 | 繁殖の意味
さて、「純粋種の繁殖」についての現実を今日は書きます。
ブリーディングの世界をご存知ない方にとっては、ちょっとビックリなお話かもしれません

現在、犬には様々な種類のものが有ります。
大型犬から小型犬、長毛から短毛・ワイヤー、細部に至っては目の形や耳の形、そして性質まで千差万別です。
しかし、元を正せば「犬の先祖はオオカミの原種だった」と言うところに行き着きます。

オオカミが人に飼われるようになってから、人間の扱い易いような品種をつくる為の改良が始まりました。
一胎の子供のオオカミの中でも、体の小さいものや、やや毛の長いもの、耳の大きさに特徴のあるもの、気性面など他とは少し違った個体が誕生することがありました。
また長い歴史の中で、気候や風土による変化、そして人間に飼われることなども含め、オオカミ自身も、その生活に適したように進化していったりしました。

人間はそれらに目を付け、同じような特徴を持つもの同士を交配させました。
そして生まれた子犬の中で、一番その特徴を受け継いでいるものを更に繁殖に使い、特徴の固定を繰り返していったのです。

特徴を固定する為に行った方法・・・
それは、同じような特徴の遺伝子を持つ、親・兄弟(同胎・前胎・後胎も含む)などの極々血縁の近いものとの交配でした。
「親子掛け」とか「兄弟掛け」と言われるものです。
イン・ブリードとも言います。

こう言ったことを長い年月を掛けて繰り返し、現在の固定された純粋種が誕生したのです。
しかし、この方法は悪い遺伝子も伝わってしまうので、それらも固定されることになります。
犬種によって、罹りやすい遺伝子疾患があるのはその為なのです。

サラブレッドも同じ方法で作られました。
彼らは野生では生きていけません。
走る為だけに作られているので、500kg前後ある馬体(種牡馬になると、もっと重くなります)をあの細い足で支えなければなりません。
走っている時に、1本の足に掛かる負荷は、芝で走った場合は1tと言われています。
本来、野生の状態では、競走馬のようにあれだけ長い距離を全力疾走することは、まずありません。
なので、それに耐えられるように心臓も異常に大きく作られているのです。

このように、人間の都合の良いように動物たちは改良されていきました。
サラブレッドの走る姿に感動するのは、このような宿命を負って生まれてきたことを、同じ哺乳類である私たちのDNAも知っているからなのかもしれませんね。

イン・ブリードは初期の段階では、これといった弊害が現れる率はかなり低いですが、究極まで行ってしまうと、受胎率が下がったり、死産や流産・奇形などをを発症してしまいます。

そこで、一度、全く血の違うものと交配をする「血を戻す」と言うことを行います。
これをアウト・クロスと言います。
アウト・クロスは予想の付かない子犬が生まれたりします。
血の繋がりが無いのですから、当たり前なのですけれども。
「雑種犬」たちは、これに該当します。
純粋種の固定にも、この方法が使われました。

ひとつの犬種を作出するには、何種類かの特徴を持つ犬同士の交配も行われています。
なので、元を正せば、現在は純粋種として認定されている犬種も雑種だったと言うことになります。
いまMIX犬が流行っており、それをデザイナーズ・ドッグと呼び、高値で取り引きされていることに賛否両論がありますが、ちゃんとした知識を持ち、目的があって作出するのであれば、私は良いのではないかと思っています。

私の希望としては、性質が穏やかで、しつけがしやすく、病気に強く、毛が抜けなくて、無駄吠えもしなくて、手入れがしやすくて(カットは伴わずグルーミングしやすい)・・・なんて犬種が出来るのであれば、お願いしたいですけれどね~

今は、毛の抜けない盲導犬を作出する為に、「ラブラドードル」と言う、ラブラドールとプードルの雑種が固定化されつつあります。
どちらも利口でしつけがしやすいので注目されましたが、プードル色が強くなると、グルーミングに手が掛かったり、カットなどの費用が盲導犬ユーザーの負担になるので、なかなか広まらないようですね。
また、別の犬種を交配して更なる固定化の道に進むのでしょうか・・・
見守りたいと思います。

さてさて、ショー・ドッグの話しに戻しましょう。
ショー・ドッグも、スタンダードに近い犬作りの為に、これまでは親子掛け・兄弟掛けは当たり前のように行われてきました。
例えば、5頭生まれたうちの4頭が死産だったり、奇形であったりしても、たった1頭でも大変優秀な子が生まれれば、それで、その繁殖は大成功な訳です。
その子を基礎として、そこから、また優秀な遺伝子を伝えていくのです。

優秀な子犬以外で、家庭犬としても不適切なものは、人知れず処分される運命にあります。
ブリーダーとは、そういう仕事なのです。
必要な遺伝子を固定する為に、止むを得ず、イン・ブリードを行わなければならないことがあるのです。
こう言ったことは表には出ないので、「単犬種を繁殖しているところから購入すれば安心な犬が手に入る」と言う間違った知識は捨てて頂きたいと思います。

子犬の中には、見た目には現れなくても、遺伝子として保有している場合があり(ヘテロ因子)、同じようにヘテロ因子保有の犬と交配した場合には、あくまでも確率としてですが、子犬の半分には好ましくない疾患が現れることになります。
潜在的に抱えている場合も含めると4分の3が好ましくない因子持って生まれてくることになります。
父犬・母犬が表向き健全であっても、です。
繁殖の難しさ・恐ろしさとは、そういう所にあります。

某犬種団体は、近年になって、近親繁殖で生まれた子犬には、それが解るように明確に記す方法が取られるようになっています。

繁殖は、動物愛護の精神に反していますか?
しかし、こういった長年に亘るブリーダーたちの努力で、いま、あなたの飼育目的に合った可愛い愛犬が手元にいることを忘れないでください。



純粋種の場合のイン・ブリードは、そのまま近親繁殖の意味でOKですが、アウト・クロスは「異系統繁殖」と考えてください。

ドッグ・ショーなどで、ある同じ犬種をご覧になっていると、いろんなタイプの犬がいることに気付かれると思います。
犬種は同じでも、長い歴史の中で、たった一人の方が作出に尽力されてきた訳ではないので、それぞれの好みのタイプと言うものがありました。
同じ種類でも、ある程度固定されてくると、違った基礎犬で繁殖される為、血筋の違ったものも作られる結果になります。
同じ犬種ですが、この血筋の違うもの同士を交配させたものがアウト・クロスと呼ばれるものです。
人間の場合もハーフの子は、組み合わせが成功するととても美人だったり美男子だったりしますが、犬の場合も、組み合わせが上手くいくと、驚くほど素晴らしい犬が誕生することがあります。
しかし、アウト・クロスをしたことによって、血に統一がなくなり、次回の繁殖の際に、相手選びが難しく、子犬にバラつきが出る率が高くなります。
アウト・クロスは、繁殖で行き詰った(改良の余地がなくなった)際に取られる手段です。


もうひとつ、ライン・ブリードと呼ばれるものがあります。
これは、イン・ブリードよりもう少し緩いもので、マイナス面も比較的少なく、また、大きな乱れも無く粒の揃った子犬が出来やすいので、一番よく取られている繁殖方法です。
しかし、飛び抜けて良い犬が出る率も低く、限界がある場合もあります。

こういった場合にイン・ブリードを行うと、良い点・悪い点がハッキリ出るので、改良の成果を見たり、今後の見直しを図るために、イン・ブリードを行う場合もあります。
なので、イン・ブリードは、正しい知識のもとではとても重要な繁殖方法なのです。

なかなか例え話で説明するのは難しいですが、人間に例えると、
・イン・ブリード  → 3親等内での血族結婚
・アウト・クロス  → 外国人との国際結婚
・ライン・ブリード → 日本人同士で同じ名字の人で、何代か前は親戚同士だったかも~と思う人との結婚

くらいに思って頂ければ良いでしょうか。
ちょっと幅広過ぎる感じもしますが


しかし、前回にも書きましたが、何事も経験から勉強出来ることは多く、初めは誰でも初心者です。
むやみやたらに繁殖に挑戦してください、と言っている訳では有りませんが、子犬の誕生や成長から得られる感動・愛・涙は、何物にも代えられません。
家族愛や人間愛についても考えさせられたり、特に、子育てについては、寧ろ愛犬から学ぶことが多々あります。
なので、頭ごなしに反対するつもりはありません。
しかし、どのような結果に対しても責任を取ると言う覚悟は忘れないで下さいね。

まだまだ書きたいことは有りますが、この辺で・・・


 地面から足が全部離れている瞬間が取れた

ブリーダーにもいろいろあります。 その2♪

2007年11月18日 | 繁殖の意味
お待たせしました
ブリーダーについて、その2です。

今日は、その1で記した①と③のブリーダーについてのお話ですね

彼らは、ある特定の犬種(1~数種)を専門に扱っているブリーダーです。
その犬種を愛し、尊敬し、この犬種の向上に取り組んでいる方がほとんどです。
故に、これら特定の犬種については経験や程度の差は有れ、詳しいブリーダーが多いと言えます。

同じ犬種を扱っているブリーダー同士でも、考え方は皆、同じではなく、血統によって管理方法がバラバラだったり、長年携わってきたポリシーも個々にあります。

しかし、これらのブリーダーはドッグ・ショーで活躍出来る犬の作出を目的としているので、一般の愛犬家には譲ってくれない場合も多々有ります。
優秀な犬の子は交配する前から既に予約が入っており、何年も待たなければならなかったりします。

運良く、優秀な犬の子を分けてもらえることになったとします。
ところが、これらのブリーダーから購入するとなると、かなりの金額を用意しなければならないと考えて頂いた方が良いでしょう。
父犬のみならず母犬がドッグ・ショーで活躍していたような場合には、更に上乗せとなります。

交配はある意味ギャンブルなので、高額な交配料(おおよそ数十万単位)を支払っても、着床しなければ、その交配料はお流れになります。
「オス犬の種を分けてもらう=交配」なので、交尾が済んでしまえば、受胎しようがしまいが、関係の無い世界なのです。
ほとんどの場合は、着床しなかった場合の再交配の際には半額でOKと言うシステムを取っていますが、それでも余計な出費と言わざるを得ません。

受胎したとしても、必ずお産が無事に済むとは限りません。
胎児のみならず、母体が危険に晒される場合もあれば、出産頭数が少ない場合も有ったり、また期待したような子犬が生まれなければ、その財産価値は大きく下がり、支出以上の回収が見込めなかったりします。

商売としてブリーダーをやっている場合は、綺麗事ばかりは言っておれません。
愛犬の生命に対する思いや愛情は、他の愛犬家と変わらないことを願いますが、やはりお金が動く世界なのです。

ドッグ・ショーでの活躍を夢見てブリーダーは繁殖する訳ですが、優秀な親犬同士を交配したからと言って、必ずしも優秀な子が誕生するほど繁殖は単純なものではありません。
むしろ、大半は標準程度の犬しか生まれない場合が多いのが現実です。

では何故、交配料はこんなに高いのでしょうか?
競走馬などでご存知だと思いますが、ドッグ・ショーで活躍する為には、そこまでの名犬に仕立て上げるまでに多くのお金と人の手が掛かっています。
普通の愛犬と同じように育てていては、名犬は誕生しません。

その中で運良く優秀な子が生まれれば、ブリーダーの手元に残すか(オーナーブリーダー)、もしくはドッグ・ショーに出してくれるオーナーさんの元へ分譲することになります。

それ以外の子犬はどうなるのか・・・
メスであれば、血統が優秀なので繁殖用に譲渡されたり、一般の愛犬家に譲渡されることになります。

ドッグ・ショーで活躍出来るレベルでは無くても、計画的に繁殖されているので、量産ブリーダーから購入するよりは、スタンダードに幾分近い(その犬種らしい)子犬が手に入る可能性が高くなると思います。
これらの子犬の価格はブリーダーによってまちまちですが、ショー・ドッグ用より安くしてくれたりする場合もあります。

・・・とは言っても、量産ブリーダーから購入するよりは高いですよ!
ここまで読んでこられた方ならば、なぜ純粋種の子犬の値段が高いのかはお分かり頂けたと思いますので・・・。

有名な犬舎になると、それ自体がブランド化しているので、出来の悪い子犬でも、たいした金額で分譲する場合もあります。
血統は優秀ですので、当たり前と言えば当たり前なのですが。
その辺りは、沢山の犬を見て、ご自身でしっかり勉強した上で納得してお求めください。
足元を見て金額設定をする世界でもあることも明言しておきます。

ただし、裏テク!!!(・・・って言うのかな
ブリーダー③の家庭犬も兼ねて小規模に繁殖されている方の中には、商売ではなく趣味の範囲であることと、かつ、ショーよりも愛犬の幸せを願う方が多いので、通常なら20~30万円くらいの金額になる子犬でも5万円くらいで分けてくれたりする方もいたりします。
その場合は、あなたの熱意や誠意がどれだけ伝わるかが全てですね!


また、沢山書いてしまってスペースがぁ・・・

明日こそ「純粋種の繁殖」の本当の意味についてお話します。
本当にすいません~


ブリーダーにもいろいろあります。 その1♪

2007年11月15日 | 繁殖の意味
毎日、頑張って書いていたのに、更新が止まってしまってすいません
仕事の締め切りが近付いているのも忘れて暢気に過ごしてしまい、大慌てで片付けていたもので・・・
こんな、そそっかしくてお調子者なところは愛犬たちも見事に引き継いでいて、「犬は飼い主に似る」と言われますが、本当にそうだなぁ・・・と思います

さてさて、お話を進めて行きますね



「遺伝子疾患を持つ犬を繁殖には使わないようにする」と言うことは、よく耳にされると思います。
しかし、性質の遺伝に関しては、あまり問われることがないように思いませんか。
DNAの恐ろしいところは、病気だけでなく、性質も確実に遺伝していく、と言うところなのです。

心有るブリーダーは、健全で性質の良いものしかブリーディングに使ってきませんでした。
なので、良心的かつ愛情溢れるブリーダーから子犬を求めた場合は、とても健やかで育てやすい子犬を迎えられることになります。

「ブリーダー」と一口に言っても、

  ① 本業として犬種の保存に努める為のブリーダー(日本ではドッグ・ショーで活躍しているようなブリーダーを指す場合が多い)
  ② 量産ブリーダー(とりあえず血統書が付いていて商品になれば、犬の質はどうでも良いと考えている場合が多い。バックヤード・ブリーダーと言われる)
  ③ ①と内容は同じだが、大規模ではなく、家庭犬も兼ねて年間2~3胎の繁殖に留めている小規模ブリーダー。(商売目的ではないのでセミ・プロ感覚)
 

だいたい、以上の3つに分けられると思います。

犬の価格は、どのように決められるかと言うと・・・
 交配料
 お産にかかった費用(帝王切開や断尾など)
 出産頭数
 親犬を育てるのにかかった費用
 生まれた子犬の出来栄え(あくまでもスタンダードから見て)
     ※スタンダード=犬種標準
 血統の質
などなどを考慮して決められます。


まず②の量産ブリーダーから購入する場合で考えてみると・・・
 交配料
 親犬を育てるのにかかった費用、
 生まれた子犬の出来栄え
 血統の質
以上に関してはほとんど無視して良いので、子犬の値段は自ずと安くなります。

ただし、量産ブリーダーの場合は、特定の犬種についての知識が乏しい場合が多く、またスタンダードを無視していることも多いので、「これが純粋種?」と思うような、ビックリするタイプの子が生まれたりします。

ペットブームにあやかって犬が売れれば良いと考えているだけのブリーダーも多いので、飼育もずさんだったり、遺伝子疾患を持っている子や、性質的にも好ましくない(神経質・無駄吠えが激しいなど)犬を繁殖に使っていたりする場合も多かったりします。

このようなブリーダーから購入すれば、確かに値段は安いですが、後々に購入を巡ってトラブルが発生したり、病的な子犬と一生関わることになり医療費などの思わぬ出費や介護生活を覚悟しなければならなくなったり、しつけの難しい子犬と出会うハメに陥ったりする場面なども覚悟しなければならないことがあるかもしれません。

全てが全て、そうばかりとは言いきれませんが、②の量産ブリーダーからの購入は、そのような危険に出会う可能性が①~③のブリーダーの中では、最も確率が高いと言うことは理解してください。

明日は、①と③のブリーダーについてお話しますね
これらのブリーダーからの購入も必ず安全とは言い難く、繁殖のある特定の分野に関しては、むしろ非常に危険な場合もあります。
犬種の維持or発展にとっては欠かせない場合があるので仕方がないのですけれどもね・・・

「それは何なのよ~」・・・ですよねぇ 
思わせぶりな終わり方ですいません
でも「純粋種の繁殖」の本当の意味を知って頂きたいので、今日はスペースが足りないのです。

興味のある方は、「メンデルの遺伝の法則」の書物を片手に、明日は読んで頂きたいと思います。


子犬の人格は生後3週間までに決まる!最終章♪

2007年11月12日 | 繁殖の意味
いよいよ最終章です
・・・と言っても、最重要なことを綴ったに過ぎず、他にも沢山あるんですけどね~ 
熱血チビ子はキリが無いので、この辺りにしておきますね

さてさて・・・
これまでは、しつけや衛生面など人格形成の付属的なことばかりでしたが、今日は本題です

昨日の胎教からの続きにも少しなりますが、赤ちゃんはお腹に宿された時点で、もう人格形成が始まっています。
まだ胎児としての形はキチンと形成されていなくても話しかけると解っているし、ちゃんと反応するんですよ

逆子だった赤ちゃんも「方向が違うから、もとの位置に戻ってくださいね~」とずっと話しかけると、クルンっと戻ってくれたりするんです
可愛いですよ~

なので、胎児には「愛してるよ」と言う言葉も含めて、素敵な言葉やお話を沢山聞かせてあげてください
我が家では、愛犬にはもちろんですが、妊娠している愛犬をコロンと寝かせて、お腹をナデナデしながら、しょっちゅう胎児にお話しします

犬に話しても仕方が無い?いえいえ!ちゃんと理解していますよ!
それはご自身で体験してくださいね

さぁ、愛犬が無事に出産しました。
これからは、1日に何度も抱きしめて「可愛いね、愛してるよ」とBabyに毎日、心を込めて語りかけてください。
愛犬家の皆さんなら、今更そんなこと言われなくても、自然とやってるよ!とツッコミを入れられそうですね。すいません・・・

ところが、最近では人間の母親ですら、我が子に対する声掛けや語りかけが減少しているように思うのです。
幼子を連れてお散歩する時でも、「お花がきれいだね」「小鳥が鳴いてるね」など些細な言葉なのですが、子供はそこから母の愛を敏感に感じ取ります。
見ているもの・聞いているものに対し、母の言葉もプラスされることによって、子供の脳や感情はいろんなことを思い巡らせています。
ただ、何となくベビーカーに子供を乗せて歩き、片手で携帯ピコピコではなく、子供の目線になりながら、沢山、優しい言葉でお話ししてあげたいものです。

それは犬にとっても全く同じことです。
沢山の言葉を聞いて育った犬は、固有名詞を覚えるのも早く、また、人の話を聞くことが自然と習慣付けられているので、目を見て(アイコンタクト)、お話を聞くことが出来るようになります。
なので、とてもとても、しつけがしやすいのです!!!
ブリーダーから、どれだけ語りかけ愛され、スキンシップを図ってもらってきたかは、子犬を抱き上げたり話しかければ、すぐに解ります。

話し方もとても大切です。
ぞんざいな言葉や、キツい言い方ではなく、優しく穏やかな口調で話しかけてあげてください。
そうすると、叱られた時の強い口調との差を明確に感じ取り、「これは良いこと」「これは悪いこと」が、口で言い聞かせるだけでちゃんと理解出来るようになります。
まだ生まれてからの期間が短く、経験が少ない故に語彙能力が乏しい子供・子犬だからこそ、です。
昨日の話しから、栄養面も満たされていれば、情緒も安定した子供になっているので、例え小さくても、ちゃんと周りの雰囲気を感じ取れる子になっています。
「静かにしないといけませんよ」と諭せば、子供・子犬の我慢できる範囲内の時間でお利口にしていられます。
無節操にやかましかったり、落ち着きの無い子に育つことにはなりません。

小さいうちから、からだ全体を触ってください。
何処を触られても大丈夫なようにしてください。
これは獣医さんや美容院へカットに行く時にラクですし、また小さい子供に触れられても怒らない犬に育てることにも繋がりますし、何より主従関係を築く際に大変役立ちます。

そして、子犬は絶対に叩いてはいけません。
人間の手は、いつも優しく愛情に満ちて触れてくれるものだと思わせてあげてください。
生後2ヶ月くらいの子犬は、何事も新しい経験ばかりです。
どんなものかを確認する為に、何でも口に入れたりします。
その際には「これはダメよ」と優しく言い、子犬の手の届かないところへ移動させ、代わりのオモチャを与えてください。

まだ、あまりにも小さすぎて、良いこと・悪いことの区別が付きません。
だって、人生が始まったばかりなんですもの!
初めてのことばかりなんですもの。
生まれた時からの名犬なんて存在しません。
名犬は、時間をかけて育てていくものだから・・・

そんな幼い時期に叩いてしまうと(愛のムチも含めて)、「叱られている」という意味が解らないので、人間に対して恐怖心を抱くことになってしまうかもしれません。
そうなってしまうと、後々大変厄介なことになってしまいます・・・

いよいよ新しいオーナーさんのところへ引き取られていくことになりました。
親犬や子犬同士の遊びの中で、少しの経験をし、ブリーダーから沢山話しかけられたことで、理解力も備わってきています。

なのでそろそろ、人間と生活する上でのルールを教えていかなければなりません。
しかし、オーナーさんは、子犬との信頼関係が築かれるまでは、絶対絶対ショックによるしつけ(愛のムチ)は振るわないで下さい。
信頼関係がどのくらいの時間で築かれるかは、飼い主さんの接し方や愛犬の性格によってバラバラですので、このくらいの時間とは言い切れません。
タイミングを誤ったばかりに、せっかく築かれつつあった信頼関係が一瞬にして崩れてしまったり、子犬の心に一生のトラウマを残す原因にもなりかねません。
初心者の方は、正しい経験者の方に見て頂くのが一番良いかと思います。

しかし、恐れてばかりいないで試行錯誤しながら、愛犬と信頼関係を築いていくのも勉強になるし素敵なんですけどね
私が犬と携わることになった時代は、「犬は離し飼い・エサはご飯に味噌汁」が当たり前だったので、今のように犬や飼い主にとって恵まれた環境には無く、情報も溢れていませんでした。
それこそ一から十まで、愛犬と二人三脚の自己流でした。
いま振り返れば、「あの子には、こんな点で申し訳ないことをしたなぁ」とか、過去の愛犬に謝りたいことは沢山沢山あります。

でも、彼ら・彼女らとの経験があったからこそ、今の豊かなドッグ・ライフがあるのであり、そして、微力ながらもしつけに悩んでおられる方々のお力になれているのですから、それらの愛犬のお陰で、今があることは大変感謝しています。

誰もが最初は初心者です。
同じ失敗を二度と繰り返さない・途中で諦めない・好奇心をもって愛犬から日々発見の材料を得、それを経験に変えていく。
そんな気持ちがあれば、絶対に犬たちに伝わっていくと思います。

繁殖の話の流れとして、明日は「ブリーダー」についてお話したいと思います。
日本には、いろんなブリーダーがいますからね
これから犬を飼われる方は、是非ご覧になってください。
ショー・ドッグで優秀な犬を作出しているブリーダーが素晴らしいブリーダーである保障はありません。
専門誌に広告を載せているブリーダーだから安心ではありません。

じゃあ、何を信じれば良いの?
ちょっと恐いですね(笑)
続きは、たぶん明日です



子犬の人格は生後3週間までに決まる!その4♪

2007年11月11日 | 繁殖の意味
私の話しは、人間の妊婦さんにも該当するお話しですので、検索されてこられた方は「犬の話かぁ~」と思ってスルーなさらず、一度読んでみてください。

ちなみに私は犬ばかりでなく、本業は子供に携わる仕事をしています。
幼稚園教諭及び保育士資格保有で、特に幼児・児童心理学について、研究・勉強をして参りました。
犬育ては、育児と何ら変わりません。
子育てに悩んだ時は、是非こちらにいらして下さいね


子犬の人格形成は、交配(種付け)の時から既に始まっています。
いえ、本当はそれ以前、ご先祖さまから代々続いているのですけれどもね。
しかし、遡ることは出来ませんので、いま、ここから考えていきましょう。

「胎教」と言う言葉を耳にされたことがある方は多いと思います。
母親のお腹の中では、小さいながらも、ちゃんと命が育まれています。
胎児は振動を感じ、外界の音を聞き、多くのことを胎内で体験しながら誕生の日を待っています。

犬の妊娠期間は約63日と短く、出産前10日くらいで急激に成長します。
胎児が少なかったり小さかったりすると、妊娠しているのか否か、初心者の方だと外からは出産ギリギリの日まで解らないこともあるくらいです。

この短い妊娠期間に、出来るだけ母犬を穏やかで幸せに過ごさせてあげたいものです。
母親が不快な思いをすれば、その感情は胎児にも伝わります。
母親が幸せに過ごしていれば、胎児も幸せで情緒の落ち着いた子に育ちます。
生まれた後も、しつけのしやすい素直な子犬になってくれます。
「幸せに過ごさせる=甘やかす」と言うこととは違うので、気をつけて下さいね

そして、とても大切な栄養状態についてです。
胎児はヘソの緒を通じて、母親から栄養を補給しています。
ですので、添加物豊富なドッグ・フードを与えられていたりすると、それも胎児に伝わります。
最近、アレルギー体質の子が増えていますが、これらも大きく関わっていると思います。

味が付いていて美味しかったり、見た目が綺麗だったりと飼い主の心を揺さぶるようなフードが流行っていますが、本当に犬の為になっているのか、成分表などもよく見て検討してください。
また、値段の高価な外国製のものの中には、輸出の為に防腐剤が多く含まれていたりするものもあります。
単純に「値段が高いから良いフード」と思わずに、いろんな方からお話しを聞き、愛犬の状態に合ったものを選びたいです。

脂っぽい臭いがするものや、触ってみてギラギラする感じが強いものは避けた方が良いのではないかと思います。
酸化の進み具合が早いと言うことなので、人間であれば癌になりやすい体を作ることになると思います。
犬は本来、肉食ですし、腸も人間より短いので、人間と比べると体内に長時間、食べ物のカス(つまりウンチ)を留めておくことはありませんが、吸収される分について考えると、私はやはり避けた方が良いのではないかと思っています。

そして、塩辛い味がするものも避けた方が良いと思います。
飼い主さんが食べ比べてみられたら解りますが、メーカーによっては、とんでもなく塩辛いものもあります。
犬は人間のように、からだ全体に汗腺がある訳ではないので、塩分が上手く排出できません。
その結果、腎臓を悪くしてしまう犬も多くいます。
味が付いていると犬の食いつきは良くなりますが、愛犬の健康を考えると、やはり避けたいですね。

ここ30年の間に急速にペット産業が拡大しました。
それに伴い、ドッグ・フードを主食とする犬が増えました。
そうやって、何代にも亘りドッグ・フードを食してきた犬が繁殖に使われていけば、子孫に確実に蓄積されていくので、癌や成人病など人間と同じ病気が犬に増えているのも頷ける気がします。

本来は手作り御飯が一番良いのですが、現代人は忙しく、また栄養バランスの良い食生活を送らせることは、なかなか難しいですものね~。
飼い主の手抜きと言われればそれまでなので、反省することしきりなのですが 
ドッグ・フードの悪い点ばかりを書いてしまいましたが、人間が恩恵を受けているのは明らかな事実です
それ故に、出来るだけ良質のフードを与えたいですね

日頃から、こうして愛犬を健全に育て、いよいよ交配となるのが望ましいです。
畑となる母体がちゃんと作られていないと、どんなに良い相手と交配しても、良い子は望めません。

良質の食事は健康面だけではなく、精神面にもかなり影響があります。
栄養バランスの良い食事は良い血液を作ります。
その血液は酸素の量も多く、それを母体から吸収した子犬の体(細胞)の端々にまで行き渡ります。
すると、情緒の安定した頭の良い子へと育っていってくれるのです。
体も精神も、基本は食生活からです。

『 食生活 + 愛情 + 正しいしつけ(環境) 』
これらが揃って、健康で、皆から愛されるべき立派な家庭犬が育つと思います。

明日は、いよいよ最終章です!
自然に出来るようでいて、実はなかなか難しい、愛情の掛け方についてのお話です



子犬の人格は生後3週間で決まる!その3♪

2007年11月10日 | 繁殖の意味
今日は、子犬が生後3週間になるまでにやっておきたいことの続きです。

必ず母乳を、なるべく長い期間飲ませる&ズバリ!太い腸を作る!!!
これに尽きます。

母乳には人工的には作れない、様々な栄養素が含まれています。
そして、母乳を多く飲んだ子は免疫力が高く、病気にかかりにくいのです。
もし、未熟児などで生まれたとして、自分でお乳を吸う力が無かったとしても、口から入れた母乳を飲み込む力があるのであれば、面倒臭がらずに、親犬のお乳を口に含ませ、絞って与えるようにしてください。
面倒ですし、労力もいるので、ついついカテーテルで流し込みたくなる気持ちも解りますが、母乳の偉大さをご存知の方は、愛する愛犬の子供たちの為にも是非、頑張ってください。

この場合は少量しか飲めないので、なかなか体重が増えません。
しかし、減ることなく現状維持しているようなら、根気良く続けて下さい。
早ければ3日目くらいから、少し~ずつ体重が増えてきます。
ほぼ付きっ切りで夜中も授乳させなければならないので、寝不足は覚悟してください!
でも、お産とは、そういうリスクも背負っているということを理解して、繁殖に踏み切って下さいね

次は腸についてです。
腸は、栄養を吸収するとても大切な場所です。

体内の臓器全てが大切なことは言うまでもありませんが、そのバランスを司っているのが「腸」だと言っても過言では無いと思います。
腸で吸収された栄養分が、血液や細胞を始め、からだ全体に回るのですから
なので腸が太く丈夫だと、病気に対する抵抗力も強いです。

太い腸は、子犬の時にしか作れません。
栄養価の高いものをお腹いっぱい食べさせてください。

生まれつき健康な子は食が太いのであまり心配ありませんが、食の細い子だとなかなか食べてくれなかったりするので、回数をかなり小分けにするとか、栄養価のあるおやつの時間を設けるとか、かなり工夫が必要です。
「食べなさいっ!」と言っても食べてくれないので、食べることを楽しむようにもっていくのです。
遊びを取り入れながら、飼い主さんが焦ることなく取り組んでください。

犬の飼育書では「食べてしまわない場合は、すぐに食器を下げてしまいましょう」と書かれていますが、それは食いつきの良い子に限った話しで、食の細い子には該当しません。
ただ衛生面には気をつけてあげてくださいね。

そして、栄養価の高いもの=贅沢なものではありません。
手を替え品を替え与える必要は無いのです。
好き嫌いの無い子に育てたいものですね

最近は室内犬の小型化を望み、「エサをあまり与えないと大きくならない」と誤解しておられる方もおられますが、それは大きな大きな間違いです!!!
サイズは遺伝的に決まっていますので、どんなにエサを減らそうとも、いくら食べさせようとも、小さい子は小さいし、大きくなる子はなってしまうのです。

稀にエサや栄養価の不足で小さく育ってしまう子もありますが、それは栄養失調なのであって健全な犬ではありません。
そういう子は常に病気がちで獣医さんのお世話からは永久に免れられません。
たかだかサイズに拘ったばかりに、その代償は計り知れないものとなって返ってきます。

ショー・ドッグなどの目的を持つものではなく、家庭犬として飼われる場合で小型化ばかりを望み、ファッション的に犬を飼うことを望んでおられる方は、申し訳ありませんが、絶対に犬を飼うことはヤメてください。
犬はとても可愛いですが、いつも楽しいことばかりではありません。
病気もしますし、イタズラもします。
お金も凄くかかります。
愛犬のお世話は、1年365日、休暇はありません。
バッグなどの持ち物とは違い、命や感情のある尊いものだと言うことを肝に銘じてくださいね

ちょっと話しが逸れましたが・・・ 



小型犬から大型犬まで、様々な犬種があるのでなかなか一概には言えませんが、小型犬なら生後3ヶ月くらいまでは、1日3~4回はご飯を与えて下さい。
胃袋が小さいので、小分けに与えてあげたいものです。
あまりにも勢い良くガツガツ食べる場合は、食事の回数を増やして、おっとりと食べられるようにしてあげて下さい。
ガツガツ食べを抑えることは、精神的にも子犬がゆったりしますし、後々の拾い食いの予防にもなります。

何頭か子犬がいたら、例え面倒臭くても、1頭に1食器ずつ用意して食べさせましょう。
どの子が、どのくらい食べたか一目で解りますし、一胎子全部の子を粒を揃えて成長させるのはブリーダーの責任です。

子犬が生まれた時は、大きい子・小さい子様々なバラつきが有る場合がほとんどです。
しかし、離乳食に入り、新しいオーナーさんに手渡す頃には、一胎子全部がほぼ同じ大きさになるように心掛けたいものです。
その後の遺伝によるサイズの変化は、例え一胎子であっても、かなりバラバラになる場合が有りますが、幼犬の頃は、余程の未熟児で生まれたなどの悪条件が無い限り、ほぼ粒を揃えられるものです。

「こんな小さい子犬が、こんなに太いウンチ~」と驚くようなものを毎日してくれるようになれば、しめたものです
食べさせ過ぎによる軟便の話しもよく問題になりますが、子犬の離乳食は水分を含んだ物が多いので、成犬のウンチよりも幾分軟らかいです。
まだ腹筋の発達していない子犬なら、ころころウンチよりも、少し固めのソフトクリームのようなウンチの方がベストだと思います。
トイレット・ペーパーで摘んだ際に、軟らかいけれども、そのままの形で掴めるようであればです
カリカリのドッグフードを食べるようになれば、自然とウンチも硬くなってきます

あと・・・
ペット・ショップで売られていたワンちゃんや、量産ブリーダーで繁殖されたワンちゃんは、極々小さいうちから、1日2回食の子が多かったりします・・・ 
手間や経費を削減する為に、よく取られている手ではありますが、おうちに迎え入れたら、様子を見ながら少しずつ回数を増やしてみてください。
一番最初は、(ショップなりで食べていた1日の量+少し足した分)÷3回にして与えてみて、ウンチの状態が良いようであれば、量を増やすか、回数を増やすと言う具合に少しずつ試してください。

子犬は環境の変化やストレスに弱いので、初心者の方がこれまでの子犬の環境とガラリと違うことをしてしまうと、ピーピーの下痢をしたり、吐いたりします。
下痢や嘔吐は、子犬を衰弱させ脱水症状を招き、死に至ることも稀ではありません。
なので、焦らずゆっくり様子を見てくださいね!

今日も、またまた熱く語ってしまい、全てを書ききれませんでした・・・
なので、明日に続きます






子犬の人格は生後3週間で決まる!その2♪

2007年11月09日 | 繁殖の意味
いやぁ、お待たせしました
もう既に子犬が生まれておられる方は、「ブリーダーのところでの大切な3週間ってなんなのよぉ」と思っておられたでしょうか。
すいません・・・

では早速・・・
大切なポイントもいろいろあるのですが、超重要なものは3つです。

まずは、当たり前のことなのですが衛生面です。
健全性のためと言うのが第一の理由ですが、それ以外に、生まれて一番最初に子犬が受けるしつけとなります。後々にも非常に大きく関わってくるからです。
いつも清潔な状態にしておくと、自分の居場所が汚れるのを嫌う子になるので、その癖を利用して、その後のトイレ・トレーニングがラクになります。

いつも不衛生にしているブリーダーだったり、あまり清潔にしていないペット・ショップで長く売れ残ってしまったような子は、ウンチを踏んだり、オシッコの上で寝たりすることが平気になってしまうので、新しいお家に引き取られた際に、オーナーさんが憂鬱な朝を迎えなければならないことになります。

爽やかに起きてきた朝に、ウンチを踏み踏みした足でサークルに飛びつき、その反動で室内が飛び散りウンチ状態になっていたらどう思うでしょう
掃除をしようと、サークルから出した途端に、その汚れた足でオーナーさんに大喜びで飛びついたりするのです。
想像してください・・・

これが、毎日毎日続くのです。
「ぷ~ん」と悪臭がする子犬よりも、幼い時にしか味わえないミルクのような何とも言えない愛らしい子犬の香りを堪能して頂きたいものです

それに!!!
サークルに入れられている子犬は退屈です。
ウンチを食べちゃうことにもなりかねません。
初めて犬をお飼いになる方は驚かれるかもしれませんが、ウンチを食べちゃう犬もいるのです。
「食糞」と言い、退屈から始めたことが癖になったり、お腹がすいて食べたりすることもあります。
体の不調や病気が原因で食べてしまうこともありますので、ご愛犬に食糞癖がありましたら、獣医さんにご相談下さいね。

まぁ、いずれにせよ愛犬に対する思いは変わらないと思いますが、やはりお互いに気持ちの良い毎日を迎えたいものですよね~

ただ、神経質になりすぎるのは良くありません。
あまり綺麗にしすぎると、柔軟性のない子に育ってしまいます。
ほんの少しトイレが汚れているだけで、決められたその中ですることをイヤがり、違う場所でしてしまう・・・ということにもなってしまいます。
そうなると、愛犬を置いてちょっと留守にすることも出来ず、四六時中、付きっ切りでトイレ・シートを交換しなければならないハメに・・・

ウンチはすぐに取り去った方が良いですが、オシッコは1回くらいなら大目に見る・・・と言う「ゆとり」も必要です


今日で、全部書いてしまうつもりだったのですが、トイレのことだけに、こんなにスペースを使ってしまったので、重要ポイントPartⅡは明日に回します


今日の写真は、また大~昔に育てていた愛犬たちです。
昔の愛犬たちの写真を探しているのですが、ほとんど手元になくて、「もっと撮っておいたら良かったなぁ」と後悔しています。



子犬の人格は生後3週間で決まる!その1♪

2007年11月07日 | 繁殖の意味
今日はチャオのトリミングをしました。
師走に入ると何かと忙しくなるので、早め早めにね
所要時間40分
私はバリカンを全く使わずハサミonlyなのです。
バリカンを使うと、もう少し時間短縮が出来るんですけど、壊れてから買い換えていないので

ヨーキーやマルチーズのようなアンダーコートの無い犬種だと、もっとラクなんですけど、シー・ズーは想像以上に面倒臭いです(笑)
しかし、フルコートのシー・ズーを管理していた頃に比べたら、ペット・カットの子は凄~~~くラクちんなので、贅沢を言ってはいけないんですけどね。

フルコートのシー・ズーは、1日2回1時間のグルーミングやコーミングが必要でした。
ドッグ・ショーの前日には、シャンプーとドライングに4時間も費やし・・・
私も大変だけど、それに付き合う犬はもっと大変で
家庭犬として、のんびり暮らすのがお互い楽しくて良いですね~。

・・・って、またこんなこと書いてたらスペースが無くなっちゃいますね 
すいません


さてさて、今日は「子犬の人格について」です。
子犬の人格形成は、
 ① 遺伝
 ② ブリーダー宅での環境
 ③ 新しく引き取られた先での環境
この3つで決まると思います。

「三つ子の魂 百まで」と言いますが、犬もまさしくそうで、上記①②で培われたものは、なかなかその後の矯正が難しいです。

①の遺伝は、先祖や両親犬・兄弟から判別可能となります。
性格の遺伝は、かなり強烈ですよ~
特に神経質な子は、余程の飼育経験に長けた方以外は飼育が困難な場合が多いので、繁殖に使うのは極力避けた方が賢明だと思います。

生まれたばかりの子犬でも、性格の判別は出来るんですよ
まだ目も見えないし、音も聞き取ることが出来ない耳なんですけど、振動を与えることで、それぞれ反応が違うので面白いです。

シャイな子はピーピー鳴いたり、なんとなくオドオドした動きをします。
先々やや無駄吠え傾向にある場合がありますが、訓練はよく入る子が多いです。
反対に全く無反応でデーンとしている子は、筋金入りと言うか、将来、子犬の中でリーダー格を現すタイプです。
しかし、利口で凛としているだけに一筋縄ではいかない子が多く、犬初心者の方は避けた方が良いでしょう。
一般的に無難なのは、一瞬ピクンとするけれども、再び眠りについてしまう子。
従順で扱い易い子になる性質を持っていると思います。

しかし、この段階だけではいかないのが繁殖の厄介なところで、次に非常に大切なのが、ブリーダーのところで過ごす3週間なのです。



ごめんなさい。今日は、ここまで・・・
明日、久々に街へお出掛けするので早く寝ます

明日は、子犬の人格を形成する最も大切なブリーダー宅での過ごし方を伝授?しますので、これから繁殖を考えておられる初心者の方は必見です
・・・って、大袈裟な(笑)
いや、でもやっぱり凄く大切です。
この3週間で、皆から愛されるワンちゃんに育ってくれるかどうかが決まるんですもの。
愛犬の幸せの為に、我々には全力を尽くす義務があるのです!!!

と、またまた熱く燃えながら、では、おやすみなさ~い
なんだか、テニスプレーヤーの松岡修造さんみたいになってきましたね
あっ、でも私、そういうタイプです。
ほんとに、ウザくてすいません~~~

 P.S. 今日の写真は、私が大~昔に繁殖したシェルティの子犬たちです。
なかなか綺麗な子たちが生まれました。
血統は超優秀だったんですけど、ショーで大活躍するほどの子には恵まれませんでした。
これが、ブリーディングの難しいところでも有り、面白いところでもあるんですよね~