鄭容順の直言!

日頃気が付いたこと徒然に。

昨日の陽気に誘われた。

2008-11-15 09:24:22 | 直言!
が、陽気に体に元気がついたのか。友人が「奈良に行くから昼食を一緒にしょう」という。一昨日だったら体力の限界で休養していたので断っていた。風邪薬が効いているのかだるさは抜けていた。
「今、梅田にいるから」という。
1時間後噴水の前で会うことになった。
さて外出をしょうと思ったら風呂に入っていないことを思い出した。
水曜日はもうクタクタでシャワーを浴びて化粧を落としただけだった。
木曜日は風邪気かなと思って風呂に入らなかった。
そして昨日顔を洗いながら髪を見ると洗っていない髪は不潔そのものである。
気になったがもう友人は難波で電車に乗っているだろう。
汚い体のまま身支度をして行った。
12時25分、噴水のところに友人は来た。
さあ。昼食、東向き商店街を歩いたが思うところがない。ラーメンは私が食べられない。トンカツ定食屋さん、お昼時で並んでいる。
もう1軒はがらすきである。値段が昼食にしては高い。
友人は「ここは美味しくないのや」と言う。
そして昔からあるびっくりうどんのある店と言ったが「うどんはいらん」と言う。そしたら私は歩こうと行って三条通りを下った。
友人は「どこにいくねん」という。昼食ごときで歩かしているのは悪いと思っているがしかたがない。
ホテルフジタの7階の昼ランチに向かった。
ここは意外としらない。穴場である。
エレベーターで昼食に行くのに少しびっくりしている友人である。
7階に行くと窓際が空いていた。
景色を見ながら日替わりランチを頼んだ。
豪華な盛り付けに友人は喜んでくれた。
茄子と磨き鰊の煮びたし、黒鯛の焼物に出汁巻きと大根おろし、味噌汁と漬物とご飯、茄子と磨き鰊の煮びたしが気に入ってくれた。私も美味しかった。
そしてコーヒー券がつく。1階のラウンジでコーヒーを飲んだ。
宮内庁管轄の森がガラス越しに見える。
緑の森を借景にしながらのコーヒータイムである。
そしてここを出て2月堂に行くことになるがタクシーはこない。心の中でホテルフジタから呼んだほうがよかったと反省していた。
近鉄奈良駅まで行くと思っていたら流しのタクシーを拾うとするが奈良は流しのタクシーはそんな走っていない。停めるのには大変である。
なんとか停まっていたタクシーを見つけて一路2月堂に向かった。
もう21年以上も前なのに懐かしい。雑誌記者をしているときに取材に来た土産物屋もあった。
ここで韓国から来られていた大学の教授と会った。
通名だったが雑誌記者の名刺を渡すととっさに封筒をだしてその裏を裂いて住所と名前を書いてくれた。ずっとその住所の紙切れを持っていた。今も持っているがもう亡くなっておられるだろう。
1983年ごろだと思う。一般人はまだ韓国と日本が自由に往来できないときだった。韓国の人が奈良にこられるのは大阪か東京など外交官できていて休日は歴史探訪にこられていたのだろう。
当時はまだ全斗煥の時代で軍事政権だった。私はまた帰化をしょうと準備していたので韓国に関心がなかったことと軍事政権の恐怖感で連絡することがなくきた。
在日韓国人の記者になってもやはり身辺を考えて連絡することがなくきた。
そんなことを思い出していた。
雑誌記者時代さまざまなことがあった。辛い時、悲しい時、この近くまでよくきたものだった。ひとしきり泣くと落ち着いてまた仕事に戻った。
友人は石段を登って2月堂の境内に行ったが私は行かなかった。手すりのない石段が怖くて下で待っていることにした。
下で待っていると関東方面から来ている観光客だろう。
石段を数えた人がいた。
「行きしなは52段、帰りは72段」と言っていた。それを聞いて上らなくてよかったと思った。
歩いてブラブラと下山、スケッチをしている高齢者2人を見た。
1人の人の絵は緻密なペン画、すごい。話を少しすると元機会設計士だったという。
友人は「なるほど」と頷いている。
大仏前からバスに乗って近鉄奈良駅にきた。
正倉院展を終えたあとに奈良にきている観光客、町は観光客でいっぱいである。

東大寺の参道では鹿は鹿せんべいを持った人を追いかけて催促している。
またゆったりと参道に寝転んでいる鹿もいた。のどかな奈良の風景である。

自宅に帰るとそのまま「おでん」の食材作りに取りかかった。
夕食の支度を終えて風呂に入った。体も洗って髪も洗った。髪はふわふわと優しい髪の感触になった。
私の好きな髪の感触になった。
やっぱり風呂にはいらんとあかんなとまた思った。
汚い体で一緒に昼ごはんを食べた友人に悪いなあと思っていた。
けれど2月堂に行って人いっぱいの空気に触れたのか元気になっていた。
誘ってもらわなかったら1日家でくすぶっていた。
ひしぶりに世界遺産・奈良の東大寺境内付近を歩いて命の洗濯をした。
ありがとうさん。
少し休憩して原稿を作ることにしよう。


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