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小説 宇宙戦艦ヤマト2199 考

2014-09-01 20:03:49 | 宇宙戦艦ヤマト

ヤマトフリークならば小説も読まねば。

豊田巧著 小説 宇宙戦艦ヤマト2199(上・下)

全エピソードを2冊の小説にまとめるのは難しいので

端折れるエピソードはできるだけ端折ってあるが

上手くつなげてあるので違和感は無い。

エンケラドスへ行くエピソードは旧作をモチーフにしたようだ。

旧作も愛するヤマトフリーカーにとってはなんとも嬉しい。

さて、力説したい、この小説は是非とも読むべき小説である。

何故かというと、デスラー総統のこころ内が描写されていて

映画で見た限りでは謎だったデスラーの狂気な行動の意味が

理解できるように書かれている。

デスラーが総統になった経緯とその地位を維持し続けるため

勝ち続けることを要求されたプレッシャー。

イスカンダルの理想とのギャップに苦しむ心の葛藤。

何故、デスラーは首都バレラスを葬ろうとしたのか

大統一とはなにか

デスラー登場シーンは、雰囲気の描写だけで時間が足りず。

昔のアニメのように「説明しよう(富山敬風)」とナレーションを入れるわけにも

いかない。映画だけでは絶対理解不能。

デスラーファンの間でブーイングとなってしまったのだが

これを読めば、「なるほど」デスラーは決して狂った独裁者ではない。

崇高な理想がデスラーの頭の中にあるんだということがよくわかります。