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乗り鉄の旅 飯田線を乗る 3

2016-11-25 15:01:50 | 旅行記
11月20日(日)の続き

腹ごしらえの終わった二人は駅とは川を挟んで対岸にある
「天竜川ライン下り」の乗り場へ向かいました。
予定の乗船時刻の20分前。
14時10分の船に乗ります。乗船時間は約50分。
チケットを購入。JAFの会員ならば10%の割引です。
スマホにJAFのアプリをインストールしているので
手続き簡単です。
昔ならば、会員証を見せて、会員誌JAFメイトから切り出した優待券を出して
と、ちょっとめんどくさかったけれど
今は、スマホアプリの会員証を見せるだけ。
使える割引も検索できるので便利で重宝しています。

少し乗船まで時間が余りましたが
乗り遅れては大変なので待合室で待つことに
待合室には必ず装着しないといけないライフジャケットが用意されています。
人手不足なのか係の人は誰もおらずお客がめいめい好きなジャケットを取って着ています。
ところが、サイズによって区分されているようで
特に子供に大人用のジャケットを着せている。子供用でも小学生用、幼児用があるなど
後から来た係の人が対応に追われています。

何とか自分に合うライフジャケットを手に入れ乗船場へ
乗船場と言っても何にもない川原です。


見えている船が今回乗船する「さくら丸」。
この船に30人くらい乗り込みます。
持って乗れるの簡単な手荷物だけ。
このために大きな荷物はホテルから送ることにしたのです。
もし、乗船場で荷物を預けると戻ってこなくていけないはめになり。
下船した「唐笠」から再度電車に乗る予定の我々は戻ってくるわけにはいきません。

乗船場に着いてみると係の人が一人。
なんだか要領悪そうにお客に説明しています。
今回はお客が多いので2艘で下るということで
下船してから電車に乗る人は先発する1艘目にしかも一番最後に乗るようです。
そうしないと電車に間に合わなくなる恐れもあるとか。
「あなた、電車に乗る?」とか一組一組声をかけています。
「電車に乗らない人は先にのって~」離れた船から声を掛けています。
お客はバラバラに川原へ降りてきてその声を聞いていません。
電車組は我々を含めて10人程度、乗船位置の手前で整列して待っています。
自然にその後ろに電車に乗らない人も知らずに並びます。
なんと要領のわるいこと!
初めから車組と電車組の並ぶところを別に用意していればこんなトラブルも起らないのに・・・
これではらちがあかないので、
わたくし、お客自ら誘導員となります。
「電車に乗らない人は先に乗ってくださ~い」
バイト料もらうぞっ!
臨時誘導員のおかげで電車組は無事に全員最後に乗船。
船の舳先から乗り込むので最後に乗り込むと船の一番前に乗り込めます。
ラッキー!


今年は台風などの大雨で紅葉はあまりキレイじゃないとの説明。
途中、奇岩の説明や投網の実演、イワナが一匹捕れました。奇跡だそうです。
川の上で煎餅が配られ、サービスだそうです、おいしいから食べて~と。
食べ終わる頃に、なんと川辺に売店出現。ビールやジュースを売ります。
絶対買わなければということもないがリンゴジュースが美味しと言うことなので1本購入。

船は船外機付きで流れが緩やかなところはスクリューを回して進みます。
浅瀬は船頭さんが棒でコントロール。水しぶきはほとんどありません。
迫力に欠けますが景色重視なのでまあこんなものでしょう。
迫力が欲しければ同じ天竜川の上流にある「天竜川舟下り」の方をお勧めです。
さて、川下りも終点に近づいてきました。
JR唐笠駅に隣接している茶屋らしき建物から迎えの爆竹が鳴り響きます。
なんで、爆竹鳴らすんでしょう?意味不明です。

唐笠駅のトイレで用を足しました。人間、水を見るとやっぱり催すもんですね。
駅のホームで電車が来るのを待ちます。

飯田線は天竜峡駅まではトンネルが少なく、天竜峡駅からトンネルだらけです。
トンネルのすぐ向こうにトンネルが見えます。

30分ほど待ちました。
15:20 唐笠駅発 豊橋行き 普通列車乗車。
ここから終点の豊橋駅まで3時間の旅です。
車両は313系電車で2両編成。
なんと、満員です。
それも、ちらほら、おじさんもいるけれど、ほとんど年配のおばちゃんばかり。
席は全部埋まっています。
途中で解ったのですがバスツアー客が4組乗り合わせていて
秘境にある温泉へ行くらしいです。
バスも通れないので電車で行くんでしょうか?
車内はぺちゃくちゃしゃべる声で充満しています。
なかでもシートを向い合せにして4人掛けのボックスシートにした席を陣取り
名古屋弁よろしくしゃべりまくるおばちゃん達。
疲れる~。
30分くらい何駅かでほとんどのおばちゃん達が団体で降りて行きました。
比較的静かになった車内。やっと座れます。
「やっと静かになったね~」例の4人組のおばちゃんが言います。
おいおい、あんたらが一番うるさいねん。

「渡らずの橋」や秘境駅と言われるひなびた駅を車窓に見て
トンネルをくぐりまくり電車は走ります。
4時を過ぎると周りが暗くなってきました。
川に沿い山間の谷間を走るので夜の帳が降りるのも早い。
いつの間にか4人組のおしゃべりもなくなりました。
みなさん眠っています。
「やっと静かになったね~」

電車は順調に終点へ近づきます。
旅行も後半の大詰めなので疲れも出てきました。
3時間も電車に乗っているとお腹が減ってきます。
昼は、山菜そばだったのでなおさらです。

豊橋で新幹線に乗り換えるのですが
時間にして1時間ほどの乗り継ぎ時間が取れます。
豊橋駅到着の時間はちょうど夕飯の時間でもあるので、
予定はしてなかったのですが駅界隈でなにか食べようかと
スマホで「食べログ」検索。
検索していると美味しそうな、うな丼が目に止まりました。
駅から400m「のぼりや」さん
営業時間は午後8時まで7時半でオーダーストップ。月曜定休。
間に合いそうです。

3時間乗車して豊橋駅へ到着。
豊橋市の中心だけあります。人が多いし町は明るい。
3時間前とは大違いであります。

豊橋駅の改札で途中下車印を押してもらって
目指すはうなぎ屋「のぼりや」さん
駅前の商店街を突っ切り「松葉公園」横のお店を見つけました。
外観は普通のお店。
ガラガラと引き戸を開けて、中に入ると、おやおや?、なんか場末な感じ。
テーブルは食べ物屋さん風ではなく一般家庭の食卓テーブルが一つと
それより小さめのテーブルが一つ。カウンターもあるが椅子はなし。
その2脚のテーブルは店の中心線よりカウンター寄りにずらしてある。
カウンターに対して直角に据えられているのではないので
椅子に腰かけて背もたれにもたれようものならカウンターに頭をぶつけます。
御座敷はなにやら使用不能な状態。

年寄りのご夫婦が切り盛りしている様子で厨房内には息子さんらしき中年の姿も
お店にやる気を感じないな~。
うな丼の上とウマキを注文するもウマキは卵が切れちゃって作れません。
次の日が月曜日で定休日、もうすぐ閉店なので切らせてしまったとのこと。
まあええか。
厨房でうなぎを焼く香りがたまりません。
うなぎ一尾分を大きめのどんぶりに載せて出てきました。
お吸い物と香の物付です。
どんぶりの蓋を開けて山椒の粉をふりかけ、再び蓋を閉めます。
30秒待つのだぞ!
本日一番の贅沢です。
ふんわりうなぎの身と香ばしい皮。
どんぶりのタレごはんの上で半身づつ2列に身が並んでします。
ごはんの量は少な目。
若い人にはちょっと物足りないかも。
店の雰囲気はどうかと思うけれど、味は大満足。
写真を撮りたかったけれどそんな雰囲気でもなかったな~。

さて、お腹のふくれた二人は
豊橋駅へ戻ります。
19:57発の ひかり527号に乗るべく。
これに乗れれば、京都駅まで乗り換えなしで帰れます。
豊橋駅へ着いたのは午後7時半ごろ、みどりの窓口で特急券を買います。
かつて新幹線の代名詞だった「ひかり」は今や1時間に約2本しかありません。
ほとんど「のぞみ」になってしまいました。しかも豊橋駅に止まる「ひかり」は
1時間に1本です。
「こだま」も2~3本ありますがほとんど名古屋駅止まりで名古屋駅で「のぞみ」に
乗換が必要です。
日曜日の夜ですから新幹線も混んでいるかも。
と、心配しつつ指定席を頼みます。
あっさり取れました。
な~んだと拍子抜けですが、空いててよかった。
後でその訳が分かりました。

ホームに上がると「こだま 675号」が先発です。19:40ごろに700系の「こだま」が到着。
降りる人は疎らです。2この「のぞみ」に抜かれた後、定刻に発車していきました。
ホームにいるとこの駅を通過する新幹線をド迫力で見ることが出来ます。
16両があっという間に豊橋駅を貫いていきます。はやー!
飯田線おっそ~。

我々が乗車する「ひかり527号」がやってきました。
「降りる人を先にお通しください」駅のアナウンスが響きます。
なるほど、ぞろぞろお客さんが降りてきます。
さっきの「こだま」の数倍の人数です。
そうですか、東京方面から豊橋へ帰るのはこの「ひかり」でないと不便ですもんね。
ここで降りる人の席が空くのね!
なるほど乗り込むと席は8割ほど埋まっているだけです。

あっという間に京都駅へ到着です。
豊橋駅から京都駅まで1時間ちょっとです。
やっぱり、新幹線は速いわ!
頑張って京都駅まで在来線で新快速電車を乗り継ぎ帰ろうかとも計画しましたが
そうすると3時間かかります。
7時間以上電車に揺られてきてさらに3時間は辛い~。
まあ最初から乗車券は新幹線経由にしていたので乗る気なしでしたが。
(乗り鉄失格か!?)

「豊橋からは新幹線?それとも在来線?」と上諏訪駅で帰りの切符を買うときに聞かれました。
JR民営化前は在来線でも新幹線でもどちらの経由でもOKだったのに
目的地によってはどっちかを選ばなければならなくなりました。
東海道新幹線はJR東海 在来線はJR東海+JR西日本 両社で乗車賃をどうとるのかが問題なんですね。

京都駅には定刻 21:11 に到着。嵯峨野線(山陰線)に最後の乗り換えです。
いつも満員の221系電車に乗り京都駅からひと駅の丹波口駅へ。
丹波口の改札で自動改札機が、はるばる上諏訪駅で買った乗車券を吸い込み、旅は終わりを迎えましたとさ。