認知症とは、家族や周りの人たちに迷惑がかかる厄介な病気だ。
問題なのは、迷惑をかけていることに本人が気が付かないことと
最大の問題は、それ自体を忘れてしまうこと。
「これは人に迷惑だからやめてね」といっても
「そんなことしていない。なんでそんなことを私がするの?」
と帰ってくる。
たとえば、夜中に叔母(母の妹)の家に電話する。
翌日「叔母から夜中の2時に電話してきたよ」と言われる。
「夜中に電話したらあかんで」と注意する。
「そんな夜中に電話してない。」と言い張る。
そうなったらもう話は平行線になる。
とにかく頑固に「していない」と言い張るのでらちが明かない。
人の話は一切全否定なので、終いには「もう勝手にしー!」とけんかになる。
当の本人はやってもいないことをやったと言われて
「年寄りを虐めて、楽しいか!」ってすねる。
大なり小なり、実にこれの繰り返しの毎日である。
仕方のないとわかっているけれど、つい怒ってしまう。
モノの本には「穏やかな気持ちで接するように」なんてきれいごとを言っているが
はっきり言って無理だね。
これって、やはり親不孝なんだろうな~。