クマンズ神々の聖域へ（其の十）

C「なんか特別なサービスでもあるのか？　たとえばVHSビデオ見放題とか。ププッ」

クマル「それのどこが特別なのよ」

C「だって見た目、いたってフツーのホテルだし」

クマル「そうだけど、ここに泊まるともらい湯ができるの」

C「もらい湯？」

クマル「近所のホテルのに入れるサービスがあるのよん」

【かつうら御苑】←HP

C「おお！　なかなかイイ露天風呂じゃないの」

クマル「それと、なんといっても、このオーシャンヴューよね」





だって本当に起床3:00a.m.なんだよ







その真珠漬ってのはなんだ？



なに　真珠貝



わたしはまだもらってないぞ！



チャ「この地方を旅してよく目についたのは、めはり寿司と、このさんま寿司」

クマル「クマル、めはりの方が好き」

C「そのカラシナ漬、100円ってすごかね？」

チャ「これも途中の道の駅で買いました。そこで買ったみかんもおいしかったよね」

クマル「あれは元気もらったな。超ビタミンCって感じぇ？」

C「ところで…」



C「クマルさん的にはこれでオッケーなの？」

クマル「まあね、運転がんばってもらったし、それに明日は朝早くからがんばってもらわないと。それに…」



…………

C「あんま、こき使うなよ」

クマル「べつにこき使ってないから　でも今日中に熊野大社本宮に行っときたいのよね」

チャ「それって明日の予定だよね？　初日の出見て、そのあと中辺路アタックして本宮って予定」

クマル「や、そうなんだけど、考えてみたら元日の本宮って、やばくね？　おそらく、ものスゲー大勢くるから」

チャ「でも、ぼくもうクタクタだよ　風邪も悪化してきてるし」

クマル「そこを踏ん張ってもらって、今日の予定。まずは那智の滝を間近で見て、それから本宮お参りして本州最南端へ。って感じぇ？　大した距離じゃないから、がんばれ！」

C「それ、かなりの距離だから」

チャ「…………」

ところがそのクマルさんの選択は非常に正しかったことが後になってわかりました。そうでなければ熊野大社、三社巡りは中途で断念していたことでしょう。クマルさん、ひょっとして青岸渡寺のお修行で開眼しましたか？
クマンズの旅がいよいよ不穏な空気につつます。後半戦にチョー期待

つづく



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