ギプスの思い出

手術の終わった西くんがこんなこと言ってますね。

札幌ＭＦ西リハビリも「つま先寒い」

自分もこれまで何度もギプスをした経験があります

自分が一番困ったのが、そう「かゆみ」
ギプスの経験者ならおわかりでしょうが、１週間もたつとムズムズしてきますね
最初は体のサイズにぴったり合ってるから、厚さのある孫の手なんかは入るはずもなく、よく物差しを使ったもんです
プラスチックだと肌当たりがきつい感じなので、竹の物差し、それも50cmの長さのものが丁度良かったです
その当時はお袋が洋裁をやっていましたので、長い物差しが家にあり、ギプスの中を掻くのにちょうどいいことが分かると「これ頂戴！」とおねだりしてもらっちゃいました
おねだりしてもらっちゃったというと、なんかホノボノしてるように感じますが、実は掻くのに使った後の物差しの先が、すんごい匂いなんですよね
そう、ギプスの中のものは、風呂にも入らず、拭いたりもできない、垢だらけの代物ですから、匂いだってそんじょそこらのものとは大違い

その時の匂いって、しばらく嗅いでいませんが、いつまでも記憶の片隅に残っるような強烈さがあります

だから他人がギプスをしてるのをみると、怪我して大変と思う前に、かゆいんだろうな、臭いんだろうな、なんて想像しちゃうんですよね
身内にそういう人がいたら、ちょっと思い出の匂いをかがせて、なんて言い出しそうになっちゃうかもしれませんね・・キャー

西くんももう少し経ったら、かゆさと、自分の足の匂いと、ギプスカッターの音と肌を切られないかの恐怖、そしてギプスを開放した時のポワーンていう匂い、風呂に入った後のアカ、にきっとびっくりドキドキするんだろうな

あ！　それからもうひとつ

ギプスしたほうの足だけ毛深くなってることにも驚くはず

経験者だから間違いない


西くん、かゆいからって、あんまり掻くとバイ菌入って痛い目見るよ！

これも経験者だから、間違いない