カップ一杯の幸せ

喫茶店開業へ向けての、夫婦二人でゆっくりまったり、少しずつ歩んでいく日常を、記録していきます。

6月8日  可愛い姪の結婚式

2013-06-17 18:45:18 | 日記
まつ毛エクステをしてから今日まで、我が家では、まるで禁句のように、まつ毛に関する話題は出ませんでした。
でも、職場で『素敵だよ』『可愛いよ』と言ってもらえて、何とか気持ちを上向きにして
とうとう迎えました、結婚式当日。
ずっと心配していたお天気も、大丈夫

結婚式場は、港区白金台にある『八芳園』
素敵なお庭のある結婚式場です。
メイク・ヘアメイク・着付けがあるので、親族の顔合わせの2時間30分前に必着。
メイク・着付け専用の別棟があります。
中に入って、あまりの混雑具合にびっくり
一体何人いるの?と言いたくなるほどの座席数と、人、人、人
この日だけで、27組のお式が挙げられるそうです。
鏡の前に座ると、まずはホットカーラーで髪を巻かれました。
この日の為に、髪を切るのを我慢してきたのです。
ホットカーラーを巻き終ると、『メイク担当の者に換わります』と言って、別の方がついてくれました。
『どのようになさいますか?キリッとしたイメージも、黒留袖には似合いますよ』と勧めてくれましたが…
『できるだけ若々しく。許される範囲で可愛らしく』
勇気を振り絞って、そう言いました。
『では、可愛らしく仕上げましょうね』
さすがプロです。呆れた顔一つせずに、にっこり笑って、そう応えてくれました。
『まつ毛エクステ、綺麗にできてますね。マスカラはやめて、アイライナーだけで仕上げましょうか』
そう言って頂き、やっと、心から、安心できました。ほんのちょっぴり、自信も持てました。
メイクが始まって早々、先ほどのヘアメイクの方が戻ってきました。
『ここからは、同時にやらせて頂きます』
そう言って、手早くホットカーラーを外していきます。
『どのようになさいますか?若々しく、キリッとした感じに仕上げましょうか?』
黒留袖だと、やはりキリッとしたイメージが一番似合うのでしょうか?
でも、私は迷わず、
『若々しく、黒留袖で許される範囲で、可愛くお願いします』
ええ、若々しく可愛らしく。
年甲斐もなくと言われそうですが、良いのです。あくまで、希望ですから

二人掛りで、みっちり1時間。
着付けの前に、まずは主人の元へ。
『エッ、まだ終わってないの?』
一時間も待たされて、ヘアメイクとメイクしか終わっていないことに、主人が驚きました。
でも、それだけ丁寧にやって頂けた、と言うことに、感激

着付け用の広間に移動して、いよいよ留袖初体験。
ここでも、大勢の人が!
年配の、いかにもベテランと言った感じの女性が、担当して下さいました。
先ずは足袋を履いて、肌着を着て。
長襦袢を着せていただいて、ギュッと紐で縛られて。
『うっ』
思わず出た声に、クスッと笑われて。
でも、流石に着付けのプロ。
着付けが終わってみれば、背筋がピシッと、でも、どこも苦しくなくて、良い感じ

着付けていただいている途中、鏡越しに、花嫁の母親、お義姉さんが着付けを始めるのが見えました。
思わず手を振ってしまいました

着付けが終わって、親族の顔合わせの時間まで、お庭が見えるラウンジでコーヒータイム。
こういう場所って、コーヒーのお値段も、素敵にお高い

親族の顔合わせで、初めて新郎とご対面。
あれ…誰かに似ている?
誰だっけ??

思い出しました。
お笑い芸人『サバンナ』の八木さん。
そう思ったら、もう八木さんにしか見えない。
いえいえ、八木さんを5割り増しに格好良くした感じ
お義姉さんから聞いていた通り、新郎側の女性陣はお着物の方が多いです。
年配の方は黒留袖。若い方でも、既婚の方は色留袖。
新婦側は、お義姉さんと私だけ。
お着物にして、良かった。

親族の顔合わせが終わると、ゾロゾロと式場へ。
途中、お着物姿の奏者が、お琴の演奏をして、私達一行を迎えてくれました。

式場内は、写真撮影禁止です。でも、式場専属のカメラマンさんが、一生懸命撮影してくれていました。

お式が終わると、披露宴です。
『八方園』では、式場と披露宴会場では、建物が違います。
ちなみに、ヘアメイクや着付けをして頂く場所も、専用の建物があります。
披露宴会場の建物へは、立派な中庭を通って行きます。
が、ここで、直ぐには式場へは向かわず、野外撮影会となります。
先ずは、飲み物のサービスがあり、各々好きな飲み物片手に、お庭を散策したり談笑したり。
そこへ新郎新婦が、登場します。お衣装は、式の時の白無垢。
集合写真は素敵なお庭で撮りました。
結婚式には何回か参列させて頂いたけれど、野外で集合写真を撮ったのは、初めてです。
緑が一番綺麗な季節だから、嬉しかったです。

今時の若い人たちの結婚式ということで、お仲人さんも立てず、来賓と呼ぶお客様もいません。
披露宴にも拘わらず、新郎新婦の二人は主役ではなく、ゲストをもてなす立ち位置に徹していました。
新郎の『私達がお世話になっている大切な人たちに、美味しい物をおなか一杯食べて、楽しんで頂きたい』という挨拶の通り、参列者の挨拶も歌も出し物もありません。
でも、ご友人方達が、皆思い思いにマイクを奪い合って、新郎新婦にお祝いのメッセージや、秘密の暴露合戦を繰り広げてくれました。

『美味しい物をおなか一杯』の言葉通り、お食事に力が入っています。
先ず、驚かされた事は…
『先ずは、右手の壁にご注目下さい』
司会者の言葉に、会場の壁に目を向けると。
突然、壁が真ん中から左右に開くではないですか
そして、そこから現れたのはオープンキッチン。
一瞬、『料理の鉄人』を思い出しました。
オープンキッチンで作ったお料理を、出来たてで提供してくれるのです。
これはもう、期待大です


先ずは、『北海道産の雲丹とサーモンのタルタルヴィシソワーズソース、さわやかな酢立のジュレ』
長い…長いネーミング。
涼しげなグラスに入れて、提供されました。
とってもクリーミーで、美味しい。雲丹、大好き


次に提供されたのは、これまた長いネーミング
『金目鯛のアクアパッツァ魚介のテリーヌ、貝殻のパスタと共に』


冷製魚料理。この黒い器、とっても冷たく冷やされていて、提供された時は、ドーム様の蓋が被せられていて。
蓋を外すと、中からチップをスモークした煙がモクモクと立ち上りました。素敵な演出。でも、主人はこの香りが、お刺身には合わないと感じたらしく、イマイチだと言っていました。
器の真ん中にあるのは、金箔を添えたキャビアと、特製醤油ムース。この醤油ムースを付けて、お刺身を頂きます。
梅肉ソースやマスタードや塩なども、お好みで。
このお醤油のムース、初めてで、調子に乗って付け過ぎてしまいました


冷製魚料理の後は、温製魚料理。
『伊勢海老のカダイフ揚げ、加茂茄子と南仏野菜のトマトソース』
やっぱり長いネーミング。
大きいエビで、食べごたえがありました。

美味しいお料理を頂いている間も、新郎新婦の二人は、各テーブルを回り、そこでプロのカメラマンさんによる記念撮影が行われています。


新郎新婦がお色直しで退席している間、二人が座していたステージ上では、シェフによるパフォーマンスが行われていました。
お口直しの檸檬のシャーベットを、ステージ上で完成させて、歓声を浴びていました。
ひんやりとしたシャーベットは、とっても爽やか。もっと、食べたかったな

二人が洋装で現れると、大歓声
襟ぐりが大きく開いたドレスから見えるデコルテが、眩しいほどに美しい
本当に綺麗な花嫁さん。うっとりしてしまいました。


お魚料理の後は、お待ちかねのお肉料理。
私達二人共、断然お肉派
今回提供されたお料理で、一番長いネーミング。
『和牛フィレ肉の竹炭焼き、ティアラをまとった花嫁風山葵風味の玉葱のクリームソースとカベルネソーヴィニヨンの薫るフォンドヴォーソース』
お肉を前にすると待てない私。写真を撮るのも忘れて、一切れ食べてしまいました。
やわらかくて美味しいお肉でした。
でも、お料理のタイトルの意味が、いま一つ、食べても理解でいない私達。
カベルネソーヴィニヨンの薫るって、どんな薫り?
山葵風味の玉葱のクリームソースと言われても、これってタマネギ???


ご飯ものは、鰻でした。
とろろ芋と、お出汁も付いていて、お好みの食べ方ができます。
ひつまぶしって言うのかな? 
うな丼としてちょっと食べて。とろろを掛けて、ちょっと食べて。
残りはお出汁を掛けて、サラサラと頂きました。


締めは、デザートビュッフェ。
新郎新婦が座っているステージと対極位置する場所で、幕が上がるとそこには、一面のお花畑…ではなく、一面のデザートが
何種類もの可愛いスイーツたち。我先に取りに行きたい衝動を、グッと抑えます。
だって、今日は親族として出席しているんですもの。
先ずは、お客様優先。親族は、最後、最後…最後
でも、若者が多いせいか、長蛇の列!
ひょっとして、なくなっちゃう
不安がムクムクと、大きく育った頃。
『取ってこようか?』
優しい主人が、そう言って席を立ってくれました。
良かった。ありがとうね、頑張ってね。期待、してるからね。
『デザートはいかがですか?』
デザートを…優しい主人の帰りを待っている時、私達のテーブル担当の方が、トレイにたくさん載せて、持ってきてくれました。
う、嬉しい
勿論、頂きました。
それぞれ3~4種類ずつなのに、担当の方が持ってきてくれたデザートと、主人が持ってきたデザートが被らなかったのは、日頃の行いが良いから?

親族がカメラを持ってウロウロするのは、あまりみっとも良い事ではないからと、式場のプロのカメラマンが素敵な写真を沢山撮ってくれるからと、今回はカメラを持参しませんでした。なので、お料理の写真も、スマホで撮りました。
カメラ、持ってくれば良かった。
一杯写真、撮りたかった。
本当に、後悔

今回の結婚式、初めて尽くしでした。
初めての、まつ毛エクステ。
初めての、黒留袖。
初めての、仲人さん来賓客不在の結婚式。
初めての、披露宴のお料理と言うよりも、お洒落なレストランで美味しいコース料理を頂いたような、そんなお料理。
そうそう、初めての野外での記念撮影もありました。
そう言えば、ケーキカットのない披露宴も、初めてです。
でも、だからこそ、とっても思い出深いお式になりました。

いつまでもいつまでも、二人の幸せを、願わずにはいられません。
可愛い可愛い、姪ですから。
そして、彼女に、『こんな夫婦になりたい』そんな風に思い続けてもらえるような、そんな夫婦でありたいと思います





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