あるがままのプラモ人生

物心ついたときから作ってきた「プラモデル」について

デザートガンナー 其の4

2005年08月27日 | デザートガンナー
ディテールアップです。
単純に同スケールからの移植と言うわけにも行きません。
ディテールにはそれぞれ理由があるからです。

今回は架空の兵器にリアリティを持たせると言うことで、かなり悩みました。
理由はこういった物には「見栄え」が必要と考えているからです。

ホントとウソのコラボレーションですね。(業界っぽい言い回し)




さて、今回のディテールのポイントは背面です。
というのも、全面は被弾確率が高く、そんなところにゴチャゴチャと付けていると危なっかしくていけません。

■前面
全面はのぞき窓に戦車モデルパーツをつけました。そのままだと除き穴が大きすぎて良い標的です。

上下に2本ある凸は兆弾角度を変えるものとして設定しました。

■後面
背面には乗り組み口があるので、タラップを付けたりしてみました。
キットのままではハッチが手前に開く為に蝶番がついていますが、「くの字」に曲がったハッチが開くとは思えませんし、タラップなんか付ければドアを開くこともできません。
そこで、スライド式のハッチという設定にしました。
ハッチの左にある二本のスジはドアレールです。

後部に4つ空いていた穴は排気口と解釈。
せっかくなのでマフラーを作りました。

通常の戦車等では上に排気口がくる様になってますが、(水に排気口がつかるとエンジンがとまるからと思います)これは長い脚があるのでその心配も無いと判断して、機体下部に着けました。一応廃棄口は上に出してます。

■その他
旋回部分の下なパーツの側面には追加装甲を貼り付けました。あんまりにも無防備に思えたので。

その他メンテナンスハッチやらアンテナやらに戦車モデルのパーツやエッチング、真鍮線なんかを使ってディテールを入れました。


表面処理もかねて着色してみました。







実際に見るとこんなアングルですかね。カッコいいです。


デザートガンナー 其の3

2005年08月21日 | デザートガンナー
昨日からの続きです。

この土日は結構時間が取れたので、一気に進めました。

製作依頼のキーポイントにあった「同スケールの戦車を使用したディテールアップ」です。

まず全体を仮組みして同スケールの戦車のボディと並べてみました。

こうして並べるとかなりでかい事が解ります。
手前にある茶色の物は同スケールの兵隊さんです。

胴体部分のアップ。
結構頑張っていますが、かなりあっさりしていますね。

ここからディテールアップをする訳ですが、どうしたものか。。。。


私はこういった兵器なり作業機械といったものは無駄なディテールを省いた機能美にあふれたデザインの集合体と考えています。
なんでもかんでもパーツを貼り付ければ良いとは思いませんので、その辺りに気をつけながらやって行きたいと思います。

というわけで、まずはハッチを付けてみました。

グレーのパーツが戦車のキットから調達したものです。
どちらもメンテナンス用のハッチのイメージです。

たんに車体に貼り付けるとおかしいので、サイズに合わせて穴を空け、そこに埋め込み車体の面と面一になる様にします。

こうしてみると後部にある出入り用のハッチがオーバースケールに見えてしまいますね。。。実際かなりでかいのですが。

つづく

デザートガンナー 其の2

2005年08月21日 | デザートガンナー
お久しぶりとなってしまいました。
お盆からこっち、仕事で一山あって、祖母の新盆行事もあったり、子供を遊びに連れて行ったりとプラモ製作に取れる時間がほとんどなかったです。。。

しかもデザートガンナーの足は6本もあるし、予定外の工程を増やしたり(これは自分の判断で増やしたのでしかたないですが)合間の時間を見つけてチマチマと作業しておりました。

で、やっと脚が6本揃いました。(まだ表面処理ができていないものもありますが)
↓これです。




予定外の工程とは脚の付け根もボールジョイントにしたこと。

キットの状態でも2軸構成となっており、上下左右にスイングできるので、当初はそのまま行くつもりでした。

しかし、仮組みしてポージングするとどうもしっくりこないのです。
。。。としばらく考えると、「ねじれ」が表現できない事が原因だと判明しました。

↓の写真はボールジョイントにしたおかげで前後の脚をねじって昆虫の様なポージングが可能になったものです。
前後の脚がそれぞれ脚の付け根部分でねじれ(回転)しているのが解るでしょうか?


押し首のボールジョイント化とあいまって接地性も良く、有機的なポージングが可能になりました。



足裏です。
当時のキットは今のものの様にモールドが入っておらず、ツルンとしています。
依頼者の方からは、設定のホバリング機構は無視しても構わないと言って頂いていましたが、せっかくなのでそれっぽくモールドを入れようと思います。

今回のホバリングは足首の部分にフィンがあって回っていると言うよりは、胴体からパイプで送られた空気を足裏から噴出してホバリングするという自己解釈でやってます。

足裏の中心に穴を開け、そこにパイプとプラ版で作ったパーツを埋め込みます。

空気が噴出す部分はプラ版にスジを入れ、長細いフィンでフタになった状態にしています。
ホバリングの際はフィンが90度回転して空気を出すイメージです。
写真は、溝がわかり易い様に少し着色しています。


周りのツルンとした所もなにかする予定です。

今は此処までです。

つづく

デザートガンナー 其の1

2005年08月12日 | デザートガンナー
製作依頼物です。

太陽の牙 ダグラムというアニメをご存知の方はどれ程いらっしゃるでしょうか?
当時私は高校生であったと思います。

丁度私はバイクの免許を取り、放送時間帯には走り回っていたためにビデオに録画して観ていました。当時はビデオテープも高価(2千円程)であり、バイトのお金でビデオテープを買っていたしょっぱい記憶がよみがえってきます。

話を元に戻します。
タカラの1/72 デザートガンナーです。
戦車に6本脚が生えた蜘蛛の様な外見で、主に砂漠をホバー走行で自在に走り回る憎い奴です。

先日のスコープドッグと同じく20年以上前のキットです。
現在は再販もされておらず、ヤフオクで見かけるぐらいですね。

製作の依頼内容は「同スケールの戦車のキットを使って、ディテールアップする」という尻が軽く痺れる様な依頼です。

早速仮組みをしていますが、早速脚で引っかかりました。

足首が一軸可動となっており、キットの状態ではポージングによっては足裏が地面に設置しません。
そこでボールジョイントを仕込みました。

左がキットの状態。右がボールジョイント化したものです。




これを6本やらねばなりません。


アッガイ其の3

2005年08月12日 | アッガイ
アッガイです。

おおよそ完成です。オークションに出品予定ですが、ちょっと他にやってみたい事があるので、それをやってみてから出そうかと思います。





基本というかほぼ素組ですが、「爪」だけ関節があるようにしてみました。
そもそも元ネタは安彦さんの「ガンダム・ジ・オリジン」の中で「思ったより手先が器用」と言われていた所で爪をカチカチやってた部分です。

私も戦闘用ではなく潜入なり偵察の用途が多かったはずのアッガイには武器としての爪より、物を掴める指的なイメージが強いのです。



ちなみに当初は可動予定でしたが、強度的にかなり不安になったので切り離した後、真鍮線を使って再度固定してしまいました。

CGマンガ

2005年08月09日 | Weblog
コミケ。

実は私含め5人のメンバーでコミケ限定の模型を使ったCG集を出してます。
今年の夏コミ(コミックマーケット68)にもサークル参加致します。

ちょっと宣伝。

■サークル名
プロジェクトじ~ぷら

■日&場所
2005年8月14日(日)
西地区「え」ブロック27a

↓は去年の夏コミ様に製作したCGマンガです。








電撃ホビーマガジンのコンテストに出したCGマンガが作っていて面白かったのでマクロスネタで作ったものです。


後はこんなのとか↓


他の4人のメンバーのCGと合わせて出品します。
当日、私は諸々の事情で参加できませんが、お越しになる皆様で興味のある方は是非お立ち寄り下さい。

アッガイ 其の2

2005年08月05日 | アッガイ
グレーの部分を塗ってみました。



嬉しがってその他装甲パーツも付けてみました。

今回は外装にパネルラインを入れています。
最近のMGはすっかりアニメ仕様になってしまって装甲部分がツルンツルンになってます。せっかく内部フレームでそれっぽさを演出しているのに外装でだいなしにしているのではとすら思ってしまいます。

そもそもMGの初期コンセプトは「実際にMSがあれば」的なものであったと記憶しています。シリーズのスタート当時はワクワクしたものでした。


チッピング表現も入れています。
この塗装表現が許されるのはファースト~逆襲のシャアまでぐらいですかね?感覚的に・・・今のシード系MSでやると似合わないのだろうと勝手に思ったりしてます。
面白そうだから一度やってみようかな?


続く

アッガイ 其の1

2005年08月01日 | アッガイ
ついこの前に発売されたMGアッガイです。

作りかけのものが沢山あるので、後回しにしようと思っていたのですが。。。
中身を見たときの「作りたい衝動」に負けてしまいました。

この辺りがアマチュアの醍醐味ですね。
もし、プロで製作スケジュールがあると、こんな衝動組みはできません。

現在内部フレーム塗装が終了した状態です。
このフレームにやられたと言っても過言では無い位、見事なフレームです。
バンダイの気合の入れ方が伺えます。






フレームの塗装はいつも悩みます。
ガンダム世界でMSに使用している金属は、広い意味で「錆びる」のかどうなのか?

塗装とは、本来金属の腐食を防ぐ為に行います。(もちろん装飾の意味合いもありますが)フレームに関しては腐食防止と考えるのが妥当でしょう。

実際、現存する「器械」にもそのほとんどに鉄やアルミといった腐食する金属が使用されており、酸化腐食を防ぐ為に塗装やメッキ等のコーティング処理がされています。

実際、塗装がされない所は軸受け部分や接合部等の他のパーツとの精度の要求される干渉部分ぐらいです。シャフト部分にはメッキ処理がされてたりもしますが。

話がそれましたが、ガンダム世界で使用されている金属がどの様な性質なのか?腐食するのか?塗装が必要なのか?主に悩むポイントです。

私の今のところの結論は、見栄えやらしさを考慮してほとんど黒に近いグレーにシルバー等でドライブラシを行って金属っぽさを出す様に表現しています。

空想メカには「それっぽさ」が重要です。

そこに部分的にシルバーやゴールドをアクセントで塗っています。

アッガイの場合はモノアイレールや動力パイプ部分等がアクセント部分です。

自分なりの結論が出るにはまだまだ時間がかかりそう。。