二日目は、映画祭と同時開催されている『2011下関文化 らく~ざ(楽座)』へも参加しました。
10時30分からの1時限目は二つの講座とと二つの茶話会です。
私は『チルソク同窓会』の茶話会に参加しました。ケーキと紅茶(コーヒーなど)をいただきながら、和やかな雰囲気です。
昨日に引き続き、若松監督の映画美術裏話が炸裂です!!
あ、真理の部屋のことは、ここで聞いた話だったかも・・?すみません。(汗)
佐々部監督も前半少しだけ参加してくださいました。
『チルソクの夏』を下関で撮影しようとやってきたが、まだフィルムコミッションもなくて、まず市役所の観光課を訪ねたこと。
そこの当時の課長さんが、豊浦高校のバレー部で監督の先輩だったこと。
監督はさすがに先輩のことなのでよく覚えていらっしゃったそうなんですが、課長さんは「全然覚えていなかった」と。
(豊浦高校の先輩・後輩の厳しい縦社会を見たような気がします)
課長さんは「ちょうど海峡メッセができて、観光客が押し寄せてきていたので、とてもじゃないけど映画なんて協力できない」状態だったと。
しかし、ここが豊浦高校の同窓生のよいところで、「なんでもします」と何でも協力してくださったそうです。
この課長さんは、郁子たちが真理の家に泊まってベランダで歌っているときに、「こらっ!何時と思うちょるんか!」と大声で叫ぶ近所のおじさんの声を演じられているそうです。
こってこての下関弁が、あのシーンにぴったりですよね。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、すぐに2時限目になりました。
2時限目は『映画と舞台と青春と・・・』で、劇団四季で有名な伊藤寿真男さんと、佐々部監督、そして忘れもしない「わたし脱いでもすごいんです」のCMのグ・スーヨン監督の講座です。
三人とも豊浦高校のご出身ということで、これまた面白いですよね。
今回の映画祭のテーマは「青春」でしたが、佐々部監督の描かれた『チルソクの夏』はキラキラした青春といいますか、郁子たちの眩しいくらいの美しい姿が印象的ですよね。
その対極にあるような、裏チルソクとでもいいますか、グ監督の著書『ハードロマンチッカー』が今度映画化されるとの情報が!
4月の終わりくらいから撮影に入って、公開は来年になりそうとのことです。
この本、不良学生の話で、こんな世界があるのかと恐ろしいくらいなんですが、でもぐいぐい引き込まれてあっという間に読んでしまいます。
映画になるともっともっと面白いと思います!
そんなこんなで30分くらい過ぎたころでしょうか・・
会場の後ろのドアが開いて、なんとなんとスペシャルゲスト、女優の淡路恵子さんが華麗に登場です。

細いっ!けど、このオーラは何??
真っ赤なファーの着いたニットにデニムパンツ、アクセサリーは全て金で、髪の色とあわせてゴージャスな雰囲気を醸し出されています。
私はたまたま一番前の席に座っていたのですが、もう目がハートになって、釘付け状態でした。

またお話も面白い!
今度面白いドラマに出演されるそうで、楽しみにしていてくださいねと言われていました。
ミッキーカーチスさんと夫婦役だそうです。「タレがだめに・・なんとか」という「誰がだめに・・」をもじったタイトルみたいです。
その後の「らく~ざ」公開クロージングにもサプライズで登場されましたが、その会場も一段と華やかな雰囲気に包まれました。
さすが大女優さんというのが本当ふさわしい方だと思います。
この後、奥田瑛二監督のトークショーがありました。
(私はそのときは映画『蜂の巣の子供たち』を観たので、このトークショーは不参加です)
『蜂の巣の子供たち』は古い映画なので、この機会を逃してはもう二度と観られないかも?と思いまして。
戦後間もない下関駅舎と錦帯橋が出るのと、あと塩田風景が出ると聞きかじっていたので、「もしかして防府でのロケかも?」と確認したくて。
でもよくわかりませんでした。塩田の周りの山なんかは防府のものとは違っていたように思います。
この映画もほぼ満席でした。
映画祭の実行委員会の方々がどうやって作品を選ばれたのか不思議です~

本当にみんなが「観たい!」と思う作品ばかりなのが驚きです。