Texas Straight Talk 2013/05/27
‘Common Core’ Nationalizes and Dumbs Down Public School Curriculum
公教育を統制し劣化させるコモンコア(拙訳:チモシェンコ大村)
「保守派」と称されたブッシュ政権はかつて、市民的自由をこっぱみじんにし、民主化の名の下に理想主義的な世界戦争を起こし、そして、リンドン・ジョンソンでも躊躇するレベルの散財を行いました。それだけではなく、同政権は、「落ちこぼれ防止法」によって教育に対する連邦政府の権限を劇的に増大させました。当時議会にいた私は、この法律に関して、教師や学校、さらに生徒や保護者から不満の声しか聞いたことがありません。落ちこぼれ防止法の中でも特に不評だったのが学力試験の義務化で、これがために教師はテスト対策の授業をやらざるを得なくなったのです。
残念ながら――しかし驚きはしませんが――オバマ政権は教育改革のために落ちこぼれ防止法を無効にするどころか、「コモンコア」(全米共通学力基準)の導入によって学校に対する国家の支配力をさらに強めようとしています。コモンコアとは、教育専門家と称される人たちの会議で発案された新たなカリキュラムです。オバマ政権は、コモンコアを公立学校に導入した州への教育関連予算の増額を提示することで、これを全国的なカリキュラムにしようと目論んでいます。いつもながら、こうやって政府は国民から盗み取った金で各州を買収し政府の命令に従わせるのです。
コモンコアの批判者は、伝統的な国語教材の代わりに「情報文」を用いるコモンコアのカリキュラムは学力の低下を招く、としています。このカリキュラムの下、生徒は、サンフランシスコ連邦準備銀行による研究論文や、環境保護庁の「断熱材の使用基準」、さらにはカリフォルニア州の「外来植物リスト」のような刺激的な教材を読むことになるのです。建国の父たちは、自由な国家を維持するためには、政府に対して批判的思考と懐疑心を持つ習慣が不可欠だと考えていましたが、政府の報告書を読ませることで生徒にそのような習慣が身に着くかは甚だ疑問です。
オバマケアのように、コモンコア(今では「オバマコア」と呼ぶ人もいますが)は各州で強い反発に会い、一部の州ではこの制度への州の参加を禁止する法案も提出されるという事態になっています。私は、州がコモンコアへの参加拒否をするだけでなく、落ちこぼれ防止法やその他の教育関連プログラムからの脱退を行って欲しいと願っています。
また、生徒の保護者も、公教育への代替手段を模索することで、コモンコアのような制度から効果的に逃れることができます。連邦政府が教育へのコントロールを強めるにつれ、公教育の質は低下し、ホームスクーリング(在宅教育)を行う家庭が増えているのは、まったく偶然ではありません。
そういった保護者の方を支援するため、私は新たなホームスクーリングカリキュラムを作りました。コモンコアとは違って、指導内容のレベルを意図的に下げることはしません。目標は、歴史や数学、国語、外国語など、多面的な教育に不可欠な主要科目において、徹底的な教育を生徒に提供することです。トップダウン型の国営教育とは違い、このホームスクーリングプログラムは、親と生徒が主体になって最大限参加できるようデザインされています。カリキュラムの内容には私の思想――つまりオーストリア経済学やリバータリアニズム、国家権力との戦いの歴史――が反映されていますが、それを除けば、教育内容がひとつの宗教に偏向することがないよう注意深く作られています。どのような信仰を持っていても、あるいはまったく無くても、すべての親が心地よくこのプログラムを利用できると信じています。
教育と自由を重んじるのであれば、自分の住んでいる場所から戦いを始めるべきだと私は考えます。我々は、地元公立学校の自治権のさらなる侵害に反発し、政府の介入を撃退しなければなりません。そして一方で、ホームスクーリングなどの代替的教育手段の広がりを促し支援しなければなりません。質の高い教育を取り戻すための鍵は、教育の官僚統制を取り除き教育に自由市場を導入することです。すべての親には、自分の子供に最適な教育方法を選ぶ自由が与えられてしかるべきなのです。
‘Common Core’ Nationalizes and Dumbs Down Public School Curriculum
公教育を統制し劣化させるコモンコア(拙訳:チモシェンコ大村)
「保守派」と称されたブッシュ政権はかつて、市民的自由をこっぱみじんにし、民主化の名の下に理想主義的な世界戦争を起こし、そして、リンドン・ジョンソンでも躊躇するレベルの散財を行いました。それだけではなく、同政権は、「落ちこぼれ防止法」によって教育に対する連邦政府の権限を劇的に増大させました。当時議会にいた私は、この法律に関して、教師や学校、さらに生徒や保護者から不満の声しか聞いたことがありません。落ちこぼれ防止法の中でも特に不評だったのが学力試験の義務化で、これがために教師はテスト対策の授業をやらざるを得なくなったのです。
残念ながら――しかし驚きはしませんが――オバマ政権は教育改革のために落ちこぼれ防止法を無効にするどころか、「コモンコア」(全米共通学力基準)の導入によって学校に対する国家の支配力をさらに強めようとしています。コモンコアとは、教育専門家と称される人たちの会議で発案された新たなカリキュラムです。オバマ政権は、コモンコアを公立学校に導入した州への教育関連予算の増額を提示することで、これを全国的なカリキュラムにしようと目論んでいます。いつもながら、こうやって政府は国民から盗み取った金で各州を買収し政府の命令に従わせるのです。
コモンコアの批判者は、伝統的な国語教材の代わりに「情報文」を用いるコモンコアのカリキュラムは学力の低下を招く、としています。このカリキュラムの下、生徒は、サンフランシスコ連邦準備銀行による研究論文や、環境保護庁の「断熱材の使用基準」、さらにはカリフォルニア州の「外来植物リスト」のような刺激的な教材を読むことになるのです。建国の父たちは、自由な国家を維持するためには、政府に対して批判的思考と懐疑心を持つ習慣が不可欠だと考えていましたが、政府の報告書を読ませることで生徒にそのような習慣が身に着くかは甚だ疑問です。
オバマケアのように、コモンコア(今では「オバマコア」と呼ぶ人もいますが)は各州で強い反発に会い、一部の州ではこの制度への州の参加を禁止する法案も提出されるという事態になっています。私は、州がコモンコアへの参加拒否をするだけでなく、落ちこぼれ防止法やその他の教育関連プログラムからの脱退を行って欲しいと願っています。
また、生徒の保護者も、公教育への代替手段を模索することで、コモンコアのような制度から効果的に逃れることができます。連邦政府が教育へのコントロールを強めるにつれ、公教育の質は低下し、ホームスクーリング(在宅教育)を行う家庭が増えているのは、まったく偶然ではありません。
そういった保護者の方を支援するため、私は新たなホームスクーリングカリキュラムを作りました。コモンコアとは違って、指導内容のレベルを意図的に下げることはしません。目標は、歴史や数学、国語、外国語など、多面的な教育に不可欠な主要科目において、徹底的な教育を生徒に提供することです。トップダウン型の国営教育とは違い、このホームスクーリングプログラムは、親と生徒が主体になって最大限参加できるようデザインされています。カリキュラムの内容には私の思想――つまりオーストリア経済学やリバータリアニズム、国家権力との戦いの歴史――が反映されていますが、それを除けば、教育内容がひとつの宗教に偏向することがないよう注意深く作られています。どのような信仰を持っていても、あるいはまったく無くても、すべての親が心地よくこのプログラムを利用できると信じています。
教育と自由を重んじるのであれば、自分の住んでいる場所から戦いを始めるべきだと私は考えます。我々は、地元公立学校の自治権のさらなる侵害に反発し、政府の介入を撃退しなければなりません。そして一方で、ホームスクーリングなどの代替的教育手段の広がりを促し支援しなければなりません。質の高い教育を取り戻すための鍵は、教育の官僚統制を取り除き教育に自由市場を導入することです。すべての親には、自分の子供に最適な教育方法を選ぶ自由が与えられてしかるべきなのです。