おなじみロン・ポール議員のブログから
Texas Straight Talk 2012/04/09
In Praise of Private Charity
民間の慈善事業を称えて(拙訳:チモシェンコ大村)
現代における最大の誤謬は、「政府がやらなければ誰もやらない」というものです。これは、「政府の事業に反対する人は、同じことを他の誰がやっても反対するものだ」という考え方を伴います。このような誤謬は、医療から教育、貧困問題、住宅問題、災害支援まで、ありとあらゆる国民的論議において際立っています。
この復活節において、私はある団体を称賛したいと思います。この団体は、政府による強制や介入が無くても、民間の慈善事業でいかに多くのことを成し遂げられるかを証明してくれました。その団体とは、ミズーリー州スプリングフィールドに拠点を置くConvoy of Hopeです。Convoy of Hopeは、食料品業者であり、衣料品業者であり、医療保険プロバイダーであり、緊急救援隊であり、教育機関であり、また流通のエキスパートでもあります。この団体は、米国や世界中のコミュニティーと連携し、地域の慈善活動と企業、教会、政府機関を一つにまとめることで、貧困を軽減し、また、災害に見舞われた人々を支援してきました。彼らの非常に幅広い活動は、困っている人に物資やサービスを提供する上で、政府だけが唯一の救い手でもなければ最善の救い手でもない、ということを思い出させてくれます。
私は先日、Convoy of Hopeの本部と流通センターを見学する機会に恵まれました。これは私にとって、謙虚な気持ちにさせてくれる経験であったと同時に、勇気付けられるものでした。正直言って、ここまで集中的で、効率的で、万人を助ける体制が整った組織を見たことがありません。
Convoy of Hopeは、幼い頃に父を亡くし貧困に陥った経験を持つハル・ドナルドソンとデイビッド・ドナルドソンの兄弟によって設立されました。兄弟は当時、地元の教会やコミュニティーからあふれんばかりの支援を受け、そのことに衝撃を受けました。その結果、彼らは、他の困っている人たちに自ら手を差し伸べる責任を強く感じるようになったのでした。以来、Convoy of Hopeは100ヶ国以上の国で5千万人以上の人を助け、ほぼ3億ドルに相当する量の食料と物資を配布しています。
Convoy of Hopeは経費に予算のわずか10%しか使わず、約85人という少人数のスタッフしか雇っていません。監視団体のCharity Navigatorは、その財務的見識と透明性において、Convoy of Hopeを常に高く評価しています。
Convoy of Hopeはまた、民間企業と戦略的提携関係を結ぶことで支援を拡大させようともしています。その提携企業には、コカ・コーラ、ネスレ、P&G、ジョージア・パシフィック(訳注:製紙会社)、カーギル(訳注:穀物メジャー)、デルモンテ、FedExなどが含まれます。これらの企業は、建設資材からボトル入り飲料水、洗面道具まで、あらゆるものを寄付しています。ミズーリー州の真ん中には、その巨大な流通センターと本部が置かれ、ここから米国全土に向けて何台ものトラックが迅速に派遣されます。さらに、物流の効率を考えて、海外でも6つの流通センターを運営しています。
Convoy of Hopeの次のステップは大胆です。彼らは、貧困を解決すべく、全米ツアーを5月に始めます。この「Convoy of Hopeツアー」では、1日にコミュニティー当たり平均100万ドル相当の物資やサービスを提供する予定です。Convoy of Hopeの18輪トラックの支援団は全ての州を回り、困っている人々に様々な物資や実用的なサービスを提供します。これには、食料品、就職相談、衣料品、歯の治療、乳がん検査、散髪、家族の肖像画、子供に関するもの、礼拝、地元教会との連帯などなど、実に様々なものが含まれます。
Convoy of Hopeは人類のために多大な貢献をしてくれています。私は、Convoy of Hopeの皆が今回のツアーで大成功することを願っています。政府機関がConvoy of Hopeのように効率的に、機敏に、そして快活に機能するとは信じ難いです。民間の自発的な組織が貧困問題の解決や災害支援を行う上で、Convoy of Hopeは良い模範になると私は心から信じています。
Texas Straight Talk 2012/04/09
In Praise of Private Charity
民間の慈善事業を称えて(拙訳:チモシェンコ大村)
現代における最大の誤謬は、「政府がやらなければ誰もやらない」というものです。これは、「政府の事業に反対する人は、同じことを他の誰がやっても反対するものだ」という考え方を伴います。このような誤謬は、医療から教育、貧困問題、住宅問題、災害支援まで、ありとあらゆる国民的論議において際立っています。
この復活節において、私はある団体を称賛したいと思います。この団体は、政府による強制や介入が無くても、民間の慈善事業でいかに多くのことを成し遂げられるかを証明してくれました。その団体とは、ミズーリー州スプリングフィールドに拠点を置くConvoy of Hopeです。Convoy of Hopeは、食料品業者であり、衣料品業者であり、医療保険プロバイダーであり、緊急救援隊であり、教育機関であり、また流通のエキスパートでもあります。この団体は、米国や世界中のコミュニティーと連携し、地域の慈善活動と企業、教会、政府機関を一つにまとめることで、貧困を軽減し、また、災害に見舞われた人々を支援してきました。彼らの非常に幅広い活動は、困っている人に物資やサービスを提供する上で、政府だけが唯一の救い手でもなければ最善の救い手でもない、ということを思い出させてくれます。
私は先日、Convoy of Hopeの本部と流通センターを見学する機会に恵まれました。これは私にとって、謙虚な気持ちにさせてくれる経験であったと同時に、勇気付けられるものでした。正直言って、ここまで集中的で、効率的で、万人を助ける体制が整った組織を見たことがありません。
Convoy of Hopeは、幼い頃に父を亡くし貧困に陥った経験を持つハル・ドナルドソンとデイビッド・ドナルドソンの兄弟によって設立されました。兄弟は当時、地元の教会やコミュニティーからあふれんばかりの支援を受け、そのことに衝撃を受けました。その結果、彼らは、他の困っている人たちに自ら手を差し伸べる責任を強く感じるようになったのでした。以来、Convoy of Hopeは100ヶ国以上の国で5千万人以上の人を助け、ほぼ3億ドルに相当する量の食料と物資を配布しています。
Convoy of Hopeは経費に予算のわずか10%しか使わず、約85人という少人数のスタッフしか雇っていません。監視団体のCharity Navigatorは、その財務的見識と透明性において、Convoy of Hopeを常に高く評価しています。
Convoy of Hopeはまた、民間企業と戦略的提携関係を結ぶことで支援を拡大させようともしています。その提携企業には、コカ・コーラ、ネスレ、P&G、ジョージア・パシフィック(訳注:製紙会社)、カーギル(訳注:穀物メジャー)、デルモンテ、FedExなどが含まれます。これらの企業は、建設資材からボトル入り飲料水、洗面道具まで、あらゆるものを寄付しています。ミズーリー州の真ん中には、その巨大な流通センターと本部が置かれ、ここから米国全土に向けて何台ものトラックが迅速に派遣されます。さらに、物流の効率を考えて、海外でも6つの流通センターを運営しています。
Convoy of Hopeの次のステップは大胆です。彼らは、貧困を解決すべく、全米ツアーを5月に始めます。この「Convoy of Hopeツアー」では、1日にコミュニティー当たり平均100万ドル相当の物資やサービスを提供する予定です。Convoy of Hopeの18輪トラックの支援団は全ての州を回り、困っている人々に様々な物資や実用的なサービスを提供します。これには、食料品、就職相談、衣料品、歯の治療、乳がん検査、散髪、家族の肖像画、子供に関するもの、礼拝、地元教会との連帯などなど、実に様々なものが含まれます。
Convoy of Hopeは人類のために多大な貢献をしてくれています。私は、Convoy of Hopeの皆が今回のツアーで大成功することを願っています。政府機関がConvoy of Hopeのように効率的に、機敏に、そして快活に機能するとは信じ難いです。民間の自発的な組織が貧困問題の解決や災害支援を行う上で、Convoy of Hopeは良い模範になると私は心から信じています。