チモシェンコ大村のロン・ポール研究+くだらない話

ロン・ポール氏のブログ翻訳を通じて、リバータリアン思想・オーストリア経済学について勉強しています。

対イラン政策の転換か?

2013-10-11 15:06:15 | 軍事
Texas Straight Talk 2013/10/06

An Opening to Iran?

対イラン政策の転換か?(拙訳:チモシェンコ大村)

先週、1979年のイラン革命以来初めて米国の大統領がイラン大統領と会談しました。この15分間の電話会談は、さらに踏み込んだハイレベルの対話につながるものだと報道されました。これは非常に大事な出来事です。

私は何年も前から、イランとの対話の必要性を訴えてきました。かつてソ連が米国に向けて何千基もの核ミサイルを配備していた時代でも、米国はソ連と対話を試みたのです。米国の諜報機関によると、イランはソ連と違って核ミサイルをひとつも持っていません。私は数年前に、米国はイランと友好関係を結ぶべきだとさえ言いました。残念ながら、専門家と呼ばれる人たちの多くは、イランとの関係を緊張させ対イラン戦争へ向かわせることのほうに関心があるようです。私の言うことに彼らは耳を貸しません。しかし、ここ最近の動きを見ると、状況は変化してきたようです。

戦争や長期にわたる対立を防ぐには、まず電話会談を行うことが最も重要です。オバマ政権がシリアへの空爆を取りやめたことに加えて、今回のニュースにも心を励まされます。

また、この電話会談が、米国のネオコンやイスラエルの戦争屋、そしてイランの強硬派の怒りを買ったというのも良い兆候です。イランとの交渉が始まった今、戦争になる可能性は少なくなりました。イランの首脳陣と対話を続けている間は、米国がイランを攻撃することはあり得ませんし、イスラエルが戦争を始めることもないでしょう。

しかし一方で私たちは油断してはなりません。オバマが対シリア戦争を中止したのは、米国民がついに立ち上がって「もう十分だ」と声を挙げたからにすぎません。メッセージははっきりと政権に伝わり、戦争をけしかけようとするネオコンには衝撃的な事件となりました。ネオコンたちだけで外交政策を牛耳っていたのは過去の話となったのです。

最近のCNNの世論調査では、75パーセント以上の国民がイランとの対話を望んでいます。これは好ましい状況です。しかし、戦争屋たちはそう簡単には引き下がらないでしょう。信じられないことですが、先日、一部の議員たちが対イラン戦争を承認する決議案を提出しました。平和的な解決策が実を結ぼうとしている矢先にです!

ですから、やはり彼らは簡単にはあきらめないのです。米国とイランの関係を改善させまいとする連中がオバマ政権の閣僚には多くいるのです。オバマ大統領でさえも挑発的な発言を抑えることができないようです。先日も彼は、イランが対話に前向きなのは、対イラン制裁が効果的だったからだ、などと発言しました。これは事実無根かつ不必要な大言壮語です。このような態度を彼が続けるのであれば、これまでの成果はすべて台無しになってしまいます。

しかし、平和を望む人間が今は過半数です。4分の3以上の国民がイランとの戦争に反対しています。今後もオバマ政権に圧力をかけ続け、開戦を主張する政治家や外交政策専門家を名乗る連中に耳を貸さぬよう訴えていかなければなりません。彼らが絶望的になれば、今後さらに戦争プロパガンダの類が増えてくるでしょう。それらは単なるプロパガンダでしかないのだということを国民は見抜かなければなりません。自ら勉強して、代替のソースから情報を得て、プロパガンダに対抗する知恵をつけなければなりません。今のところ、平和を勝ち取る可能性は十分です。しかし、自らを防御することも忘れてはなりません。

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