Texas Straight Talk 2012/10/01
Gold is Good Money
ゴールドは良貨である(拙訳:チモシェンコ大村)
昨年のことになりますが、FRB(連邦準備制度理事会)議長は私に、「ゴールドはマネーではない」と言いました。各国の中央銀行や政府、主流経済学者が主張するこのような考え方は何十年にもわたりコンセンサスを得てきました。しかし最近になって、このコンセンサスから離れた意見をする人が著名な経済人の中にも現れました。先日のフォーブスの記事によると、ブンデスバンク(ドイツの中央銀行)総裁と二人の名高いアナリストがドイツ銀行にて、ゴールドは良貨であると賞賛したそうです。
なぜゴールドは良貨なのでしょうか。それは、ゴールドは、市場が求める貨幣としての特徴を全て備えているからです。ゴールドは、分割可能であり、持ち運び可能であり、見分けが可能です。そして、何よりも重要なことに、その量が少ないため、安定した価値保存手段となります。ゴールドは、市場が良貨に求める全ての基準をクリアしており、歴史を通し良貨として認められてきました。ごく最近のFRBによる量的金融緩和の後、ゴールドの価格は1オンス1800ドル近くまで上昇しました。これは、フィアットマネー(法的不換紙幣)の価値が下がる一方で、ゴールドが本当のマネーであることを皆が理解しているからです。
この点については、中央銀行の人間も、表向きは否定しますが、実際には理解しています。国際通貨基金(IMF)の強い影響力は、その莫大なゴールド保有量に起因すると考えるアナリストもいます。そして、世界各国の中央銀行も、過去1年間にわたってゴールドの保有量を増やしています。市場経済の新たな局面に入りつつある中、彼らは欧米のフィアットマネーから自国を守ろうとしているのです。
フィアットマネーは良貨ではありません。なぜならば、それは制限なしに発行することが可能であり、したがって、安定的な価値保存手段になりえないからです。フィアットマネー制度は、紙幣の印刷機を動かす一部の人間に完全な裁量権を与え、政府が増税という政治的リスクを犯すことなくお金を使うことを可能にします。フィアットマネーはそれを作り出した人間と、それをまず初めに受け取る人間に利益をもたらし、政府とその取り巻きの懐を肥やすのです。このようなフィアットマネーの負の一面は隠蔽されています。なぜならば、FRBの作り出す金こそが、未来のバブル崩壊と物価上昇、失業、生活水準の低下を引き起こす原因だということを国民に気づかれてはならないからです。
このような事情があるからこそ、安定したマネーを選ぶ自由を国民に与えるのは非常に重要なことなのです。今議会の初めに、私は、通貨の自由競争法案(下院法案1098号)を提出しました。これは、ゴールドをマネーとして使用することを再び認める法案です。ゴールドやその他の貴金属への課税をなくし、法定通貨に関する法律を無効にすることで、健全なマネーとフィアットマネーのどちらかを選ぶことができる選択権を国民に与えるのです。これまで通貨の独占者がしてきたように政府がしつこくドルの価値を落とし続けるのであれば、国民は、ゴールドのように健全かつ安定的な代替のマネーを使うことで自らの身を守ることができるようになります。
フィアットマネーのピラミッドが崩れる一方で、ゴールドの輝きは変わりません。ゴールドは、ケインズ派が我々に信じ込ませようとしたような粗悪な過去の遺物などではなく、ブンデスバンク総裁が表現したように「不朽の傑作」なのです。中央銀行や政府がゴールドを中傷するのは、ゴールドが、フィアットマネーの価値低下と政策の欠陥を露呈するからです。政府がゴールドを嫌うのは、国民がそれによって騙されないからなのです。
Gold is Good Money
ゴールドは良貨である(拙訳:チモシェンコ大村)
昨年のことになりますが、FRB(連邦準備制度理事会)議長は私に、「ゴールドはマネーではない」と言いました。各国の中央銀行や政府、主流経済学者が主張するこのような考え方は何十年にもわたりコンセンサスを得てきました。しかし最近になって、このコンセンサスから離れた意見をする人が著名な経済人の中にも現れました。先日のフォーブスの記事によると、ブンデスバンク(ドイツの中央銀行)総裁と二人の名高いアナリストがドイツ銀行にて、ゴールドは良貨であると賞賛したそうです。
なぜゴールドは良貨なのでしょうか。それは、ゴールドは、市場が求める貨幣としての特徴を全て備えているからです。ゴールドは、分割可能であり、持ち運び可能であり、見分けが可能です。そして、何よりも重要なことに、その量が少ないため、安定した価値保存手段となります。ゴールドは、市場が良貨に求める全ての基準をクリアしており、歴史を通し良貨として認められてきました。ごく最近のFRBによる量的金融緩和の後、ゴールドの価格は1オンス1800ドル近くまで上昇しました。これは、フィアットマネー(法的不換紙幣)の価値が下がる一方で、ゴールドが本当のマネーであることを皆が理解しているからです。
この点については、中央銀行の人間も、表向きは否定しますが、実際には理解しています。国際通貨基金(IMF)の強い影響力は、その莫大なゴールド保有量に起因すると考えるアナリストもいます。そして、世界各国の中央銀行も、過去1年間にわたってゴールドの保有量を増やしています。市場経済の新たな局面に入りつつある中、彼らは欧米のフィアットマネーから自国を守ろうとしているのです。
フィアットマネーは良貨ではありません。なぜならば、それは制限なしに発行することが可能であり、したがって、安定的な価値保存手段になりえないからです。フィアットマネー制度は、紙幣の印刷機を動かす一部の人間に完全な裁量権を与え、政府が増税という政治的リスクを犯すことなくお金を使うことを可能にします。フィアットマネーはそれを作り出した人間と、それをまず初めに受け取る人間に利益をもたらし、政府とその取り巻きの懐を肥やすのです。このようなフィアットマネーの負の一面は隠蔽されています。なぜならば、FRBの作り出す金こそが、未来のバブル崩壊と物価上昇、失業、生活水準の低下を引き起こす原因だということを国民に気づかれてはならないからです。
このような事情があるからこそ、安定したマネーを選ぶ自由を国民に与えるのは非常に重要なことなのです。今議会の初めに、私は、通貨の自由競争法案(下院法案1098号)を提出しました。これは、ゴールドをマネーとして使用することを再び認める法案です。ゴールドやその他の貴金属への課税をなくし、法定通貨に関する法律を無効にすることで、健全なマネーとフィアットマネーのどちらかを選ぶことができる選択権を国民に与えるのです。これまで通貨の独占者がしてきたように政府がしつこくドルの価値を落とし続けるのであれば、国民は、ゴールドのように健全かつ安定的な代替のマネーを使うことで自らの身を守ることができるようになります。
フィアットマネーのピラミッドが崩れる一方で、ゴールドの輝きは変わりません。ゴールドは、ケインズ派が我々に信じ込ませようとしたような粗悪な過去の遺物などではなく、ブンデスバンク総裁が表現したように「不朽の傑作」なのです。中央銀行や政府がゴールドを中傷するのは、ゴールドが、フィアットマネーの価値低下と政策の欠陥を露呈するからです。政府がゴールドを嫌うのは、国民がそれによって騙されないからなのです。