海流のなかの島々

狭く浅くな趣味のあれこれを
波の彼方から語ります

「時計じかけのオレンジ」 @梅田芸術劇場メインホール 2/10

2011-02-14 15:45:41 | 演劇

ムカムカするような不快感、目を背けたくなるようなバイオレンス、頭がおかしくなりそうな照明…。そんなものをイメージしていたのだが、パンク・オペラというわりには結構おとなしめだったなぁ。もっと破壊的な歌やダンスでぐいぐい圧倒してほしかった。



演出:河原雅彦


出演:小栗旬、橋本さとし、武田真治、高良健吾、山内圭哉、ムロツヨシ、桜木健一、石川禅、キムラ緑子、吉田鋼太郎ほか


 


小栗くんはとーってもカッコよかったです。でも想定の範囲内の演技という感じ。いや、この演出ではこれ以上やりようがないのかもしれない。大スキな鋼太郎さんも、しどころのない役で残念。せっかくの石川禅さんも、楽曲のキーが低すぎるのか歌が響いてこなかった。


良かったのは橋本さとしさんと武田真治くん。歌の上手い人には無条件で弱いので(自分が音痴だから)惹きつけられたわ~。といいつつも、武田くんを発見するのは至難の業だった。ほぼ素顔のジョーはさすがにすぐ分かったけど、作家のアレクサンダーは歌い出すまで全く分からなかった。だってホントにおじいちゃんになってたんだもん。上手い。とにかく私の中での武田真治株は急上昇です♪


山内圭哉さんもめっちゃ良かったです。声がいいわ~。そしてそのルックスは最もパンク・オペラだった(笑)


キムラ緑子さんが死ぬ瞬間、赤ちゃんから今までの人生が映像でバババババーと走馬燈のように巡ったのが笑えた。こういう悪趣味具合は面白かったんだけどなぁ。


小栗くんが休憩中もずーっと舞台であーあー言ってると話題だったけど、あれは途中から拘束イスに小栗くんの映像が映ってただけだったような気がするけど、どうなんでしょ?


そして、この年になってナマ桜木健一を見るとは思わなかったとある意味感激。終演後は友と「刑事くん」や「柔道一直線」、果ては近藤正臣が足で「ねこふんじゃった」をピアノ演奏をしたことまで話題が広がり、当日一番盛り上がった瞬間でした(笑)



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