「華麗なる一族」上巻読了

今頃読んでます

いや～、面白いからサクサクっと読めちゃいますね。どうしても頭に浮かんでくるのはドラマのキャストの顔になっちゃいますが。ドラマはここまでは原作に忠実かな？芙佐子と鉄平が元恋人同志じゃなかったり、一子のほうが銀平よりお姉さんだったりしてますが。鉄平はあんまり上流上流した男じゃないから、木村くんが演じた線はよかったんじゃないかしら。うん、あまり違和感を感じなかった。早苗も結構プライドの高い気の強い女性で、ハセキョーもぴったりやん。

政治経済の駆け引きも面白いけど、イチバン興味深いのは「いかに彼らの生活が一般ピープルと違うか？」というのを描いた部分かなぁ。銀平のお見合いや結婚式に着ていく衣装を相手方や親戚に尋ね回って調整する相子さんとかね。今でも宮中晩餐会なんかではやってるのかしらん？

読んでて辛かったのは阪神銀行池田支店の角田支店長のくだり　一丸となって交付金の出る農家を走り回る行員たち。泥だらけで田植えをする女子行員に畦道でたばこをふかしながら怒鳴りつけるとか、家に挨拶に行くと各行からの贈り物がこれ見よがしにずらっと並べてあるとか、農家のおっさんに腹が立って腹が立って…。その一方で当たり前のように優雅な暮らしを享受する万俵家の人々。あんたらが山のひとつも売り払ったら簡単に予算達成するんとちゃうんか

では順調に中巻に突入したいと思います。