海流のなかの島々

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波の彼方から語ります

「ロックオペラ モーツァルト」 今度は耕史ファン的ウザ語り

2013-02-26 19:27:44 | 山本耕史くん

東京はラスト3回(赤、青、青)、大阪は2/22(赤)、23(青)、24(赤、青)。赤×3、青×4の計7回観てしまいました。

この期間ほったらかされたオット。それでも文句ひとつ言わず、深夜に目がハートなツマを車で迎えに来てくれるオット。感謝感激よ~~。

 

耕史くんを梅芸で観るのは「L5Y」の初演ぶり?もう…8年前か。以降、時々「テンペスト」みたいな大作に出演することはあっても、基本的にはオフっぽいミュージカルを中、小規模な劇場で…、というのが耕史くんのスタイル。そんなアウトロー的生き方が彼らしいし、そこが好き、と思っていたけど、去年の「チクチク」再々演を観た時に、ちょっとこのままじゃヤバいかもと思ったのも事実。

そんな時に巡ってきたのが「ロックオペラ モーツァルト」の主役。東宝の主演やって新感線やって蜷川さんに呼ばれゴージャスに呼ばれ、挙句の果てには吉本にまで呼ばれちゃう眩しいキャリアのアッキーとの共演は、耕史くんの眠れる闘争心を目覚めさせてくれるんじゃないかと、期待半分、不安半分ながらも、今までのどんな作品よりも楽しみにしておりました。

思えばネルケさんとの初仕事は2年前の「テンペスト」(ですよね?) 全くのストレートプレイなのに、何故か薩摩藩士の浅倉殿だけは数フレーズ歌うシーンが3回ほどありました。耕史くんがミュージカル俳優でもあるという認識があってこういう演出になったと思うんですが、この仕事が「モーツァルト」に繋がったんだと思うと感慨深い。作品自体は壮大なるスケールの駄作だったけど(スミマセン)、なんでも出演しておくべきですねぇ。耕史くんがいつも「目の前にあることをひとつひとつやっていくのが大事」と言ってるのは、まさにそのとおりです。

 

 

さて、大阪公演の感想は…。と言っても、既にどの公演がどうだったかが全く思い出せないニワトリ頭…。

 

間が開いたせいか、大阪初日はコングさん始めベテラン男性陣に噛む人続出。

ここまでくるとかなり苦悩さんたちのダンスを観る余裕ができてきました。くるくる回転する苦悩さんが美しすぎる。オペラ歌手の北原さんを始め、その道のプロフェッショナルの技を堪能。苦悩さんたちは最初回転台の奥からゆっくり登場し、手前の階段に2人でちょこんと座るのだが、これがつがいの小鳥のようで何故か可愛らしく見えてしまった。一番好きなのは、サリエリに「悪魔の助けを願う」と手を差し出されて、「かしこまりました」とばかりに手を胸に当て頭を下げるところ。2人とも悪魔的な笑みを浮かべてるんですよね。「サリエリ、ホントに魂売っちゃったよ!」とゾクっとしました。サリエリが手首を切ろうとしたりナイフを胸に突き立てようとするところを翫んでいるところも好き。楽のアッキーサリエリのこのシーンは鬼気迫るものがあってグッときました。

大阪最終日。マチネで発散できないサリエリをやったあとのモーツァルトは、36のおっさんには相当キツそうだなぁと感じたインディゴ。「母さん!」と言うべきところを「父さん!」と言ってしまい、「じゃね~や、母さん!」と、ほぼ素の山本耕史になって訂正(笑) 観客が大笑いして拍手で救ってくれたけど、北村ママは「もう、この子は」という顔で苦笑い、酒井フリードリンは結構固まってたかも(笑) シリアスなシーンじゃなくてよかったデス。その後すぐママとウェーバー家にやってきて大声で「母さんです!」と笑いでミスを回収したのはさすがこーちゃん。やるな(にやり)。でもあと2回くらいセリフが詰まったところがあったので、耕史くんにしては珍しい、やっぱりキツそうと感じたワケです。

もともとハスキーなので判別しにくいけど、舞台が進むにつれて少しずつ少しずつハスキー度が増していった気が。死んだママが連れて行かれるシーンは今まで結構しゃくり上げていたけど、この回はただ下を向いて肩を震わせているだけだったのは「薔薇」に向けて喉を温存していたのかも?ソロのイントロが流れる度に大丈夫か大丈夫かと気を揉んだので、終演後はクッタクタになりましたわ(笑)

でも、こっちが勝手にそんな気になってしまったので、だんだん弱っていく耕史モーツァルトにすっかり感情移入。アッキーサリエリの肩に触れ、コンスタンツェとの最後の抱擁。耕史くんの優しい優しい表情に毎回じ~んときてしまう。真っ白い光の中、ゆっくりゆっくり天国への階段を上がっていく姿の神々しいこと。カヴァリエリの美しいソプラノは天国の調べのよう。ママとパパに再び巡り会い……暗転。震えました。

 

 

千秋楽のカーテンコール。

バンドに拍手を求める時、耕史くんと前嶋さんがいつもお互いを指さし合っているのが微笑ましい。長年ともに数々のミュージカルを作りあげてきたこの2人。もう戦友ですな。でっかいプロダクションの主役ということで不安もあったけど、音楽監督が前嶋さんということが救いでした。

才加ちゃんが号泣。それを見て「わ~いわ~い、泣いてる~」とやんちゃ坊主の顔になる耕史くん。「チクチク」楽で、すみれちゃんが泣いちゃった時も同じ顔をしとった(笑)

東京楽と違い「夢を支配する者」のアンコールはダンドリ済みだったらしく、慌てない前嶋さん。残念(笑)

曲が始まった途端、運命さんを筆頭にわらわらと回転台に上がったりして舞台上はノリノリのぐちゃぐちゃに。運命さん、よっぽど貯まっていたに違いない。歌は主に耕史くんが歌って、アッキーは「ポワポワ」とか言って盛り上げ役。途中で耕史くんは苦悩さん(高橋さんのほうだったかな?)と肩を組んだりして。本編では絶対見られないモーツァルトと苦悩の仲の良い姿が拝めて得した気分♪

耕史くんはいつも落ち着いていて、はしゃいだりせず、もちろん人前で涙をみせることもない。それでも目の周りからこめかみにかけてほんのりピンク色に染まっていたのはやっぱり感情が高ぶって上気してた?よっぽどテンションが上がったのか、ひっさびさにバク転(足もと見えなかったけどバク宙?)を披露。周りに人がうじゃうじゃいたし、低いし、ちょっとドキっとしたよ~。「舞台で死にたい」と言うけど、そんなことでもしもの事があったらどうするのっっっ。ご本人は「バク転危なかった~」とご陽気に手を振りつつ下手にハケていったけど(笑)

最後のカテコで唐突に「薔薇」を歌い始めるアッキー。なかなか行動が読めない人だ(笑) それにハモる耕史くん。ハモれてるかな?と目ん玉を天に向けてたのがカワイかった。

 

 

というわけで、楽しい楽しい日々が終わってしまいました。何をしていても頭のなかは「モーツァルト」のナンバーが入れ替わり立ち替わりぐるぐるぐるぐる。でも、耕史くんは今ごろキレイサッパリ忘れちゃって、「おのれナポレオン」の台本をめくってることでしょう。耕史くんが歌ってるのがなによりも大好きなので、ストプレより断然ミュージカルが好き。でも「ナポレオン」があるのが心のよりどころになってます。WOWOWが観られる方はきっと「レディ・ジョーカー」がよりどころになってるのかな?

今から新しいパソコンにチェンジ。しばらく使えなくなる前に、とりあえずこんだけ書いたぞ!



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4 コメント

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Unknown (みもざ)
2013-02-26 23:57:31
ちかさん、お疲れさまでした。
つい先日のことなのに、もう数週間前みたいな気がします。
舞台でキラキラと輝いていた耕史クンは、夢か幻か…って感じで。
気持ちはまだまだフワフワなのに、
記憶はどんどん薄れていくのが悲しい!
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みもざさんへ (ちか)
2013-02-27 15:45:31
お疲れさまでした~(^^)
帰宅してうず高く積まれた汚れものの山を見て、
夢の世界に逃げ帰りたくなりました。

私も一日中ふわふわした感じ。
でもどんどん忘れていくニワトリ並みの脳みそが悲しいです。
CDのオマケは是非スペシャル写真集をお願いしたいわ。
白鳥王子は必ず入れてほしい!
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Unknown (ruka339)
2013-02-28 14:45:09
ちかさんこんにちわ
ロックオペラモーツァルト大阪公演千秋楽観ましたよ~!
山本さんのサリエリ!
カッコよすぎでございました~!!
上着バサ!コートバサ!でしたよ!!
あと、山本さんのモーツァルトもカッコよすぎ!!でした
たくさんの女性に囲まれてる姿が モテ男モーツァルト!と
いった感じでしたし、結婚式シーンでは
白鳥の王子でございましたね!
オペラグラスで見たら胸元に薔薇の花を付けておられたので
薔薇の王子のようにも見えました

山本さん母親アンナさんを「だって母さーん」を「だって父さーん」と間違えてましたよね(笑)
山本さん「父さーんじゃなかった母さん母さん」と
おしゃってて、母親アンナさん笑っておられましたものね
ゴングさんとローゼンベルグ伯爵も面白かったです!
あとは、セシリアさんの「いやいやいや!触らないて!」の
妄想なところが(笑)
大盛り上がりなカテコで楽しかったです
中川さんと山本さんのハモりアカペラ素敵でした
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rukaさんへ (ちか)
2013-02-28 18:09:02
コートを翻して去っていくサリエリ。
素敵でしたねぇ。
黒いシャドウのサリエリ。
パープルのシャドウのモーツァルト。
どちらもたまらなくセクシーでした♪
デザイン画にあったバラを確認したかったんですが、
ひたすら白鳥の王子にぽわわんとしていて確認できませんでした。
どこかでアップの写真が見られるといいなぁ。

ちょこちょこハプニングもありましたが、それも舞台の醍醐味でした。
コングさんも湯沢さんも達者な役者さんでした。
コングさんの低音にしびれたわ。
ふたりのハモリもCDに入れてほしいくらいですね。
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