交互配役が発表になってから、耕史くんがどんなモーツァルトを作ってくるかとても興味があった。サリエリはもうぴったり過ぎて想像できちゃうけど、モーツァルトは全く思い浮かばない。まして、可愛らしいアッキーのサリエリに対峙するモーツァルトは想像不可。映画「アマデウス」みたいにキャハハハ笑っちゃうエキセントリックなモーツァルトだろうか?
そして実際に作られた耕史モーツァルトを見て、ああ、耕史くんらしいと思った。彼はいつだって役を「生きている普通の人間」として捉えてくる。ステレオタイプに作りあげられたモーツァルトのイメージではない、「普通の青年、モーツァルト」。とても安心しました。
で、耕史モーツァルトが5段階評価で陽度3くらいなので、アッキーサリエリは最初から憎しみに溢れる陰度5で現われる。逆に、ルージュではアッキーモーツァルトが陽度5、耕史サリエリは陰度3といったところか。ともに5対5なら胸焼けしそう。耕史くんとアッキーが互いに探り合い、そこにフィルのさじ加減が加わって生まれたふたりのバランスは絶妙でした。やっぱり赤青両方観てこの妙味を味わわないともったいない!
まず最初に観たのがルージュ(2/16 ソアレ)。2幕途中まで全く歌わない耕史サリエリの焦らしプレイをたっぷり味わった後のソロがたまらなくセクシーで、終演後は珍しくお仲間の皆さんにうざメールをしてしまいました。ゴメンネ~。皆さん暖かく返信してくれて嬉しかったデス。
翌日はインディゴ(マチネ、ソワレ楽)。う~ん、やっぱり私はインディゴ押しかな。やっぱり耕史ファンだから出番の多いほうを選んじゃう。耕史モーツァルトはカツラ、メイク、衣装に至るまでモロ好み!なんて素敵なの!(「ドリアン・グレイ」のダサダサとは大違い。ああ、思い出すと腹がたってきた) 耕史くんもそろそろアラフォーだから、こういうキラキラした役ができる日々は限られてると思うのです。だから余計に愛おしい…。
すり切れるほどCDを聴き込んでどの曲もすっかり体に馴染んでますが、歌詞がまったく不明だったので「おお、こういうシーンの曲なのね」と目からウロコ。やっぱりキーが耕史くんには高すぎてところどころ手に汗握る~~!曲としては「L5Y」のほうが遙かに難易度が高いと思うけど、このキーの高さはかなりキビシイです。何カ所かはキーを下げて乗り切ってました。逆にアッキーは低い部分のキーを上げてた箇所があった気がします。(トラブル・メーカー?)
サリエリの曲は全部好き。モーツァルトも名曲揃いなんだけど、今のところ「夢を支配する者」が一番お気に入り♪ 耕史くん、踊ります(笑) ところどころこーじ風味の動きが入ってるけど、ちゃーんと振付けの付いたダンス。こーじオリジナルダンスはワンパターンで好きじゃないし、「チクチク」再々演のお遊戯みたいな振付けは顔から火が出そうだった(スミマセン)。やっぱりプロに振付けしてもらった方が断然いいよ。踊れるうちにちゃんと踊っとかないともったいないし。
その他ツボったところはいっぱいあるけど、悲しきトリ頭…。いったいどこのどういうシーンだったのかあやふやなまま書いていきます。間違ってたらゴメンナサイ。
とにかく立ち姿が美しい耕史くん。フツーのお家のコなのに素の時もホントに動きがスッとしてるのは何故なんでしょうね?(中身はおっさんなのに) バレエに曲を付けるのを禁止されてふて腐れてる時、あの高い回転台の舳先(?)に座って脚を組んだり伸ばしたり。その長さを見せびらかしているが如き姿が憎たらしい(笑) はいはい、長い長い。確かスローモーションで指揮をするシーンが2回あったと思うけど、どちらも長い指が綺麗に反って、無音なのに優美な音楽が聞こえてくるよう。「L5Y」の時、村川絵梨さんに「手は中途半端にしないでパッと開いてるか閉じてるか、その方が舞台映えするよ」とアドバイスしてたことを思い出しました。
この2回のうち、回転台の上で指揮する場面は前嶋&耕史萌えには堪らないひととき。耕史くんは客席に背を向けて、ちょうどバンドブースにいる前嶋さんと向き合う形になるんですが、指揮する手の動きがシンクロしているのです!座席によっては全く見えません。千秋楽でようやくこのシンクロに気づいて、もう目がクギヅケ(笑)
耕史くんが全幅の信頼を寄せる前嶋さん。1階前方席からは譜面台が邪魔して眉から上しか出てません。ピアノを弾いたり指揮したり、とっても忙しそう。左手だけで不穏な雷鳴のような音を出しつつ、右半身を思いっきり倒して指揮している姿は感動モノ。できることなら2階席から1公演まるまる前嶋さんだけを見つめていたい。
婚礼のシーン。輪になった男性たちがハケると、中から白鳥の王子が現われました(笑) キラキラ過ぎてまぶし~い!幸せ絶頂の笑顔を見たら、ラストが更に泣けた…。
ラストシーンについても書きたいけど、ネタバレになっちゃうから今はやめておきます。
オペラ歌手の北原さんがいなければ、この舞台の魅力は半減するかも。出番はそれほど多くはないけど、ひとたびアリアを歌い出すと自然に涙が出てくる。アッキーや耕史くんも上手いけど、次元が遙か彼方の歌。1から勉強して訓練した人の歌。衣装が大きいせいもあるけど、まるで巨大なひとつの楽器のようでした。
あ、天辺さんのことも書いておかねば。おヒゲはないしメイクは濃いしで、最初はなかなか判別できず。でもちゃ~んとセリフもありました。酒場でドイツ語風、フランス語風、中国語風のセリフでモーツァルトをからかってるのが彼。そのままモーツァルトになぎ倒されちゃいます。アロイジアと結婚するのも天辺さん。
ツイッターを見てると、評判がイマイチな「運命」さん。私は結構好きかも。あの明るい「きみの胸のタトゥー」の最後に登場すると、舞台が一気に不穏な空気に包まれるのよね。カヴァリエリのアリアに酔いしれていたり、芸が細かいです。
2人の「苦悩」ダンサーも見もの。前嶋さんだけじゃなく、「苦悩」だけを鑑賞する回も欲しいくらい。カテコでは両端にいるので、全員がボックス踏むと舞台から見きれちゃうのが気の毒。真ん中の人たち、もっと詰めてあげて!
女性陣ではAKANEさんが特にお気に入り。常に顎を持ち上げ、人を見下した態度が素敵♪ 顔が小さくてデコルテが綺麗で、バービー人形みたい。「ビン・バン・ブーン」も好き。
才加ちゃんもよかった。フィルが「素晴らしいキャリアが待っている」と言ったのもあながちリップサービスだけではないような。背が高くて美しいデコルテ。姿勢も良く動きもエレガント。舞台発声もできてるし歌も合格点では?明日AKBを卒業しても舞台女優としてやっていけそう。あ、でもカテコで毎回AKBの名を出すのはちょっとね。ちょっと現実に引き戻されちゃう。あのカテコの時点で才加ちゃんをAKBと思ってる人はもう殆どいないんじゃないかしら?1人の女優として認めていると思いますよ。
その舞台発声ができていない人が1人。そう、ジョージタカハシ(笑) 歌も高いところと低いところはハズレ気味。でも「全ての父親は…」と歌うところは説得力があってちょっとジーンときちゃった。千秋楽の涙では貰い泣きしちゃったので、許す!
「耕史ファン的」と言ったわりにはあっちこっち飛んじゃいました。あんな人やこんな人、あのシーンにこのシーン。まだまだ書いていないツボがたくさんありますが、ひとまずここで終了。大阪公演も楽しみ!
ロックオペラモーツァルトの感想読みました
婚礼シーンで山本さんのモーツァルトが
白鳥の王子な感じなってそうで
あと、AKBの秋元さんの歌声が良いと
あちらこちらで聞きました
秋元さんAKB卒業するんですか?
キラッキラの白鳥の王子です(*^o^*)
秋元さんは期待以上でしたよ。
歌もいいけど、舞台映えするルックスが気に入りました。
日曜日、よろしくです!
耕史史上最高のコスプレかも(笑)
日曜、楽しみにしてます。
今日はA子さんと一緒に行ってきますね。