スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
(当ブログに掲載している文章や画像など、無断転載することはご遠慮ください)

こういうときはトコトン重なるもの

2015-11-27 | スロバキア2015
実は今我が家、大変なことになっています。もう義父母の助けなしでは私とマルツェルの生活は成り立っていません。

1.12月9日に引越し業者が来ますが、11月半ばに明け渡してもらえると聞いていた引っ越し先がまだ空いていないので、どこに引っ越すかわからない。

2.私の滞在許可の住所を変更しなければならないのだけれど、できない。

3.村の電線工事(電線を地下に埋める工事)で今日は朝7時から終日停電とのことでした(結局今日ではなく別の日にあるのだそうですが)。朝はマイナス11度で外は雪、薪の暖房ではない我が家は停電になると厳しいです。更に家の周りが掘り起こされてしまっているので、駐車場にトラックが入れない上、引っ越しのトラックをつける場所もない。

4.引っ越しだけでも大変なのに、このタイミングでネルカが水ぼうそうにかかってしまった。

5.よって、サクルカもかかる予定。

6.週に1回私とマルツェルはイタリア語レッスンに通い

7.今週から週に2回私は英語を教えることになり

8.年末は家族で日本へ行く予定。

ちょっとすごいですよね。

私たちの家はもう2カ月ほど前に買い手が決まっており、明渡し日も12月14日と確定していました。同時期に決まった転居先は中古物件、現在住んでいる方が11月中旬には出られそうとのことだったので、それならば間に合うと予定を組んでいましたが、まだ今現在口約束だけで契約も結べていません。ただ幸い、信用のおける知人なので契約云々に心配はないのですが、とても良い方で、アパートのリフォーム、修繕をしてからくれるそうなのです。私たちはむしろ一日でも早く入居させてもらえた方が助かるのですが、そのあたりは何度話しても理解してもらえず。とりあえず私たちの引っ越し先は義父母宅、荷物は義父の知人のガレージと決まりました…。クリスマスまでに入居できれば良いですが、それを過ぎてしまうと私たちは日本に行ってしまうので、1か月以上家財道具はガレージの中…。

夫がスロバキア人なので私は永住権を保持していますが、住所変更などあれば5日以内に外国人警察に届け出て許可証を変更しなくてはなりません。しかし今の家を出るものの行き先の契約がまだ済んでいないのでこれができません。さらに住所変更手続き中は次の許可証が手元に届くまで国外に出ることができません。今回は警察と相談した結果、書類が揃うまでにまだ時間がかかるので、住所変更手続きは帰国してからで良いということになりましたが、とりあえず、不在届けだけを出すことにしました。
スロバキアに滞在する外国人は180日以上国外へ出る場合、および30日以上登録住所を離れる場合、外国人警察へ届け出る必要があります。

私の住所変更で頭を抱えているとき、マルツェルがこんなものを見つけてくれました。

IOM MIGRATION INFORMATION CENTRE
http://mic.iom.sk/en/residence/general-information/225-reporting-residence-and-other-important-changes.html

英語のなかなか通じないここスロバキアで(特に外国人警察、外国人のための警察なのに、全く英語が通じません)きちんと英語で対応してもらえたので、これは外国人には強い味方だと感じました。

引っ越し先が未定とはいえ、この家は明渡さなければならないので引っ越し荷造りでただでさえ忙しいこの時期にネルカが水ぼうそうにかかってしまいました。全身ぽつぽつでそれはかわいそうな姿になっています。サクルカを隔離しようかとも考えましたがもう感染しているかもしれないのでそれならばさっさと済ませた方が良い、仲良く一緒に遊ばせて、同じ部屋で寝かせています。でも潜伏期間が2~3週間で、完治するまでさらに数週間、日本への帰国まで日程的に本当にギリギリです。可哀想だけれどもう願うのは一日でも早く発病しますように!

それからこの子供の水ぼうそうからまれに大人は帯状疱疹になることがあるそうで、昨年マルツェルが帯状疱疹をしたときにチラッとこんなことをマルツェルから耳にしたのを思い出し、マルツェルに「気をつけないとね」と言ったらそんなことはすっかり忘れていたマルツェルはもう心配で、心配で、インターネットでしばらく文献を読みあさっていました。言わなきゃ良かったと後悔しましたが、覆水盆に返らず…。
楽観的な私はこういうことは他人事と思って聞き流しますが、悲観的なマルツェルは可能性が少しでもあれば本当に心配します。私も次は口にする前にもっと考えないとダメだと痛感しました。

引っ越しと子供の水ぼうそう。これでもう十分ですが、私とマルツェル、この9月から実は長年の夢だった二人で習い事、イタリア語レッスンに通い始めていました。私にとってはスロバキア語でイタリア語の授業を受けるのでもう大変なことになっていますが、でも週に一度、とても良い気分転換になっています。が、こんな状況で私は週に2回英語を教えることになりました。プライベートではなく、語学学校を通しての個人レッスンで契約しているので、私の都合でキャンセルなどはなかなかできませんが、生徒はマルツェルの従兄なので比較的融通がききます。従兄が義父と一緒に我が家へ来てくれ、自宅でレッスンすることになりました。そんなわけで週に2回今はネルカが幼稚園を休んでいるので子供二人を義父に見てもらっているので、これでさらに私たちのイタリア語のときの子守まではもう頼みづらく、イタリア語はしばらく休むことになりました。

先日までは幼稚園の迎えとネルカの習い事の送迎を義父に頼み、子守に、引っ越し後は居候。もう私とマルツェル、義父母の手なしではやっていけていません。12月の予定は盛りだくさんです。無事今年を乗り切り、日本でお正月を迎えることができますように!


post a comment