スロバキア、タトラ山脈の麓より

スロバキア人の夫と2人の娘と私の生活
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ELRO(欧州民芸祭)

2013-07-19 | お出かけ

ケジュマロクの城

先日ケジュマロク(Kezmarok)で行われたELRO(Europske ludove remeslo)へ行ってきた。
マルツェルと結婚前にも一度行ったことのあるこのお祭りは、スロバキアの手工芸品が実演・販売されているほか、民族舞踊や演劇、鷹匠のショーなどもあり、とても興味深い。

会場となったケジュマロクはポプラドから車で東へ30分ほど行ったところにある。ネラはこの町で生まれた。
ケジュマロクという地名はドイツ語のKaesemarkt(チーズ市場)に由来する。第二次大戦後多くがドイツへ移らざるを得なくなってしまったが(マルツェルの親戚も同様)、この辺りにはドイツ人の共同体があったりもした。そのため、ここケジュマロクには未だドイツ語を話すお年寄りがいるとも聞いた。以前働いているころ、同僚にChmelnica(更に東にある村)出身の子がいた。彼女によると、彼女の村で話されている方言は8割方ドイツ語だそうで、方言でそのまま話すとドイツ人との会話が成り立つくらいなのだそう。もちろん彼女の得意言語はドイツ語で、ドイツ語教師と通訳を職としている。話が大分それたが、お城があり、城壁に囲まれた小さな街の中には世界遺産に登録された木造教会もある。教会内部は撮影禁止のため手元に写真はないのだが、石の床で夏でもひんやりするその内部は見上げると船大工が作ったというのも納得、船底をひっくり返した形状の天井を持つユニークな造りの建物だ。年に1度クリスマスの礼拝があったり、コンサートが行われたり(私たちが行ったのは冬のコンサートでそれはそれは寒かった!)今でも使われている。

さて、いつもは自由に出入りできる城壁内部へこの日はチケットを買って入る(入場料:大人5ユーロ)。普段はあまり目にすることのない民族衣装姿の人を多く見かけ、ヤノシーク(貧しい人々に富を分け与えたという山賊、言うならばスロバキア版ロビンフッド)がいたるところにいた。マルツェルもこの民族衣装(せめて帽子や革のカバン、ベルト、ブレスレット)などが欲しくてたまらなそうなのだが、着る機会がないのでいらないと言う。浴衣や着物を一応手元に持っている私にしてみれば、自分の民族衣装なのだもの、持っておいても良いのにと思ってしまうが。













会場にはこのほか、ガラス職人、縄職人、鍛冶屋、針金細工職人、卵に絵を書く人や、ハチの巣から取れるロウで蝋燭などを作る職人などがいた。


Trdelnik(トゥルデルニーク)
パン生地を棒に巻きつけて焼き、シナモンシュガーやナッツなどをまぶしたお菓子。
この一本の半分で2ユーロだったかな?
ちなみに茹でトウモロコシが1ユーロ、綿飴が85セント、Zemiakova placka(ジャガイモを混ぜた生地を丸く平たく油で揚げたもの)が1ユーロ50セントだった。




ケジュマロクの民族舞踊団マグラ(Magura)の子供の部マグラーチック
農作業など日常の暮らしから生まれた踊り、軽快なリズムに早いステップのものが多く、女性はスカートをヒラヒラさせてクルクルと回り、イーヤッ!と甲高い声を上げながら踊る。
男性のステップは力強く、斧や鞭、杖を使った踊りもある。
私はこのスロバキアの民族舞踊が大好きだ。本当は私が習いに通いたいくらいなのだが、オーディションがあったりとそう簡単に入れてもらえるものでもないらしい。なので、ここにネラを入れるのが私の密かな夢だ。



2 Comments

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トゥルデルニーク!! (yuko tamura)
2013-07-19 17:52:35
とっても楽しそうなお祭り!
そしてトゥルデルニーク!!これ、プラハに行ったときに食べました!これを焼いて50年!みたいなおっちゃんが焼いてたのがあまりに美味しそうに見えて(めっちゃ美味しかったです)日本にないのが残念…
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yuko tamuraさん (chihirko)
2013-07-20 05:07:37
コメントありがとう!
これ、食べたのね!
焼いてるそばから甘い美味しそうな香りが漂ってくるものね。通りがかったらたまらないよね。
午前中からお昼時までいたので、私の空いた小腹はこれを逃すわけにはいかなかったよ。
では、また食べに来てくださいね~!
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