受けつぐもの

友人のお母様が、闘病の末
天寿を全うしてあちらの国にお帰りになった。

入院されていたとき、数回エネルギーワークをさせていただいたとき
ほとんど目が見えていなくて、私が誰かもわからない状態でも
友人が私だと声をかけた時、うっすら目を開けて下さり
「この子を頼みます」と、おっしゃった。

気丈な昔堅気のお母様で、
友人はやさしい言葉をなかなかかけてくれない、と話ていたけれど
頼みます・・の言葉に、二人で絶句。
そして、私は自分の時期を知って
精一杯の愛を表現されたんだと、胸が詰まりました。

ご葬儀の日まで、少し日を置いて
お母様の死と向き合い、お別れをきちんとした友人を
お通夜やご葬儀の手伝いをしながら見ていて
私自身も、近い将来にあることだと実感した。

荼毘にふすため、お車に乗られる前
それは厳粛な時間があり

私はその時
旅立つものは、見送るものに
イノチは尊く、厳粛な場面を経験するなかで
敬虔な祈りと、全てのイノチに対する畏敬の念を感じる
という、大切なことを残していくんだと
実感しました。

私は、受けつぐものの大切さを知ることができたこと
こんな大切なことに気づくことができたことを
たくさん、感謝しました。

ご冥福を祈りつつ、感謝と愛のエネルギーで
お見送りしました

いつか来る、私の身内の終焉に思いを寄せて