真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

先週末の訃報から、議員のブログ、対日占領政策の成果へと話は転々・・

2009-10-14 | 世間
時々ご紹介している雪斎さんのブログなのだが、見識の高い、本質をとらえた、心のこもった追悼コメントだと思った:
雪斎の随想録 追悼 江畑謙介さん October 14, 2009
‘江畑さんは、本来ならば、「軍事評論家」というよりは、日本の然るべき大学で軍事・安全保障を講ずべき方だったように思う。その場を江畑さんにきちん(と)提供できなかったのは、日本における「知の世界」の貧困を象徴しているのではないか。’

【議員とブログ】

かたや、いい歳をして見識の低さを暴露して顰蹙を買っている向きもあるようだ。
このヒトは、故人によほどひどい目にあわされたとでもいうのだろうか」と思ってしまう。選挙区の皆さんの怒りはいかばかりか。

炎上騒ぎを受けて、党から所属議員に対して、「ブログの記載内容には配慮するように」というような指示が飛ぶ展開も想定(妄想?)される。
日本ではね、銀行と人の生死はね、難しいのよ。

とはいえ、選挙民は自分が投票して当選した議員のブログには注目している筈で、「どういう活動をしているんだか、ぜんぜん見えない」のはよろしくないと思う。
要職に就いていて超多忙なのにもかかわらずそれなりの頻度で更新している議員がいる一方、「丹沢ナントカ君(着ぐるみ)と写真を撮りました」しか見えてこない新人議員はどんなもんか?うちの選挙区じゃないけど。

【安全保障リテラシー】

ところで、日本では平和教育の成果か、安全保障に関する議論が永く封じ込められてきた。一部のオタクがなにか言ってるわい、というわけだ。
とにかく米国に黙ってついてゆけばよいという時代にはそれでよかったのかもしれないが、今日(コンニチ)、それでは米国も困るばかりか、世界の皆さん(また大きく出た?)にご迷惑ではないか。

日本国民から安全保障の意識を奪った嚆矢は、対日占領の初期に遡ることができるんではないか?
クスリ効き過ぎ。

降伏後ニ於ケル米国ノ初期ノ対日方針
第一部 究極ノ目的
日本国ニ関スル米国ノ究極ノ目的ニシテ初期ニ於ケル政策が従フベキモノ左ノ如シ
(イ) 日本国ガ再ビ米国ノ脅威トナリ又ハ世界ノ平和及安全ノ脅威トナラザルコトヲ確実ニスルコト

資料と解説:米国の「初期対日方針」
PART I - Ultimate Objectives
The ultimate objectives of the United States in regard to Japan, to which policies in the initial period must conform are:
(a) To insure that Japan will not again become a menace to the United States or to the peace and security of the world.

脅威にならないばかりか、足手まといになってません?
え?話が極端?
いーからいーから。

国民の安全保障意識の低さが、有事に際しての国民の生命財産の保護を制約する。
連立政権、大丈夫か?

金融だって、「全知全能のオークラ省が万事遺漏なく取り計らってくれるので、国民は余計なことを考える必要はない」という時代がはるか昔に終わったことは共通認識になっていると思われるが、安全保障リテラシーの欠如も放置してよいはずがない。

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