ジュディ犬気分屋ブロぐースタイル

ミックス犬ジュディよりも・・・その飼い主が日々経験したり感じた事柄を書いていく幅広めのブログです。

阪急百貨店コンコース続報その2

2005-09-27 08:52:55 | 建物
前回載せなかった写真がありますので、今回も何枚かを掲載します。
今日は、阪急側が保存を検討しているモザイク画4点です。


保存される事は非常に喜ばしい事ですが、幾ら有名な人の作品だからとはいえ、その部分だけを切り取って・・・という方法は果たしてよいのでしょうか?製作時にはコンコース全体のデザインをトータルして作られたはずです。であれば、より全体に近い形での保存が必要だと思います。

製作させたのも、この施設敷地も阪急さんのものだということは重々承知しています。ですが、これだけの長い年月を経てきたものなのですから、もはやその存在自体は、より公共性を帯びていると思うのです。今では、皆にとっての『梅田のシンボル』に挙げられる場所になっているのですから。

9/19付けの私のブログにトラックバックがされております。皆さんからコンコースを壊す事への反対の書名を頂きたいとの趣旨です。
興味のある方は、ぜひ署名をお願い致します。一人の力や言葉は小さく届かないものかもしれませんが、それらが集まれば、予想以上の結果を導き出す事もあるのです。
阪急のコンコースに関するブログも多くあるようですので、ぜひ色々見て頂き、そしてコメントなどの形で皆さんの考えも表現してください。
それこそが、ブログやホームページが本来持つ『素晴しい能力』なのでしょうから。

最後に私の意見を。
いよいよ阪神タイガースのリーグ優勝が決まろうとしています。
大阪府知事は大の虎キチです。2003年優勝時には大阪のメインストリート<御堂筋>で大規模なパレードを行いました。警備その他に莫大な予算が割かれたらしいです。
そして今年、危機的な財政難に喘いでいる府庁では既にパレードの話が持ち上がっています。
それだけの予算が組めるのあれば、それを、このコンコース保存費用に利用して頂けないものでしょうか?
『一私企業の施設の為には使えない』との答えがされるかもしれません。
では、『阪神タイガース』は『一私企業』の持ち物ではないのでしょうか?
『タイガースは多くのファンのものだから』『大阪経済にプラスだから』OKですか?

大阪の財産である、こんなに芸術性の高い建物をまたひとつ失っても良いのですか?これほどの贅を極めた内装は今後どこも造れないのではありませんか?
それにこのコンコースはハリウッド映画『ブラックレイン』の撮影にも使われた由緒ある場所です。
大阪府の『映画ロケ地に大阪を』という誘致活動にとってもこの施設は格好の宣伝材料だと思います。なにしろ、既に使われた実績があるのですから。
もっと大きな、そして長期的な目でこの内装の事を見てください。

どうしても府としてお金が出せないなら、府の旗振りで多くの方へ『募金を募る』ような事は出来ないでしょうか?
みんなで後世にも誇れるこの大阪の財産を残しましょうよ。



阪急百貨店コンコース続報

2005-09-19 19:55:49 | 建物


9/13付けの記事では写真がありませんでしたので9/17撮影分を数点UPします。
ゴリモンさんも書かれていた通り、コンコースには、撮影の為、足を止める人がひっきりなしで、その為でしょうか、要所要所には警備員さんが配置されていました。また、工事用の白いバリケードが立てられさみしい限りです。どう見てもなくすには惜しいと思います。
詳しくは別の機会に書きます。

またひとつ大阪が誇る名所が消えてゆきます。(阪急ビル1Fコンコース)

2005-09-13 22:03:31 | 建物
今日のニュース報道で知ったのですが、大阪梅田にある阪急百貨店1Fのコンコースが本日をもって閉鎖され、新ビル建設の為に取り壊される事になりました。
阪急百貨店自体が2011年グランドオープンを目指して今年6月頃からリニューアル工事に入っている事は知っていたのですが、コンコースの閉鎖と完全解体については恥ずかしながら全く知りませんでした。
工事に伴い、コンコースにも何らかの影響は出るだろうと思い、この週末に写真を撮りに行く予定を立てていたのですが、今日で閉鎖とは・・・。
従って、私自身の力だけではこの素晴しいコンコースの姿を視覚的に伝える事は出来なくなってしまいました。
現在は大きな通路となっていますが、昭和の初期、このコンコースは百貨店に隣接していた阪急電車のプラットホームの為に作られた『阪急電車の顔』としての存在でした。
我々が考えるターミナル駅のイメージを大きく超えた素晴しい建築物です。
コンコース入り口に当たる部分は、緩やかなかまぼこ状のカーブをした天井をしており、壁面上部には簡素ですが美しい装飾が施されております。そして大きく立派なシャンデリアが確か2基取り付けられていました。
また、正面の壁上部には、モザイクで、生き物の絵が描かれていたかと思います。
メイン部分はヨーロッパのゴシック様式の教会内部に見られる、天井のきわめて高い、アーチ状の梁で形成された美しいデザインで、ステンドグラスが取り付けられています。
そこから続く大きな通路の両側はアールデコ様式の植物を模した飾りで装飾されています。
天井が高く横幅も広いので、いつも何となく暗く感じるのですが、それが教会の持つ荘厳な雰囲気に近い雰囲気を何処かしら漂わせていたのだと思います。

今回のコンコースもそうですが、1990年前後以降、大阪からは、たくさんの近代洋風建築の建物が姿を消していきました。
コンコース以前で大きなものとしては、大阪心斎橋にあった『そごう』の建物です。お隣の『大丸』と共に大阪を代表する素晴しいアールデコ様式の建物でした。
内部の装飾も細部にわたって非常に手が込んでおり堂々としていました。

その『そごう』が先週9/7日か8日にリニューアルオープンしたようですが、以前の面影は全く無いお店のつくりとなっているようです。

数年前から大阪府は大阪を映画撮影の誘致場所として、国内のみならず海外にもPRしようとしています。
そのような観点からしても、大阪を表す一風景として、これら古い建築物は残す方向へ進むべきではないでしょうか?
なによりこれらの建物は第二次大戦の空襲から生き残った貴重な「歴史の生き証人」のはずです。
現代の建物としては不便な事も分かりますが、取り壊すのではなく、その建物に似合うテナントを探す方向で動くほうがずっと良いと思います。
実際、大阪の金融の中心である北浜から、ビジネス街である淀屋橋、本町にかけては、古い建物を利用した、ショップや、レストランが生まれ人気を博しているではありませんか。

今回のコンコース、ハリウッド映画「ブラックレイン」にも登場した映画にもゆかりのある場所です。
今なら充分間に合うはずです。大阪のハリウッド、USJにこのコンコースを移築する事は出来ないのでしょうか?
移築出来る場所はありますし、元々壊す予定のものですから阪急電鉄も材料費は無料にしてくれるでしょう。実際に必要なのは解体移築費だけでしょう。
USJにしても、従来の施設のような「レプリカ」ではなく、実際に使われた「本物」が来るのですから、施設としての目玉には充分なり得る物だと思うのですが。
何とか実現出来ないものでしょうか?

もしくは、阪急電鉄さんに頑張って頂いて、宝塚の大劇場横にある『ガーデンフィールズ』内に移築し、結婚式用のチャペルとして使用すれば、本当の『ガーデンウェディング』になりますし、
園内の中華レストランや、イタリアレストランに協力してもらえば披露宴も提供出来る、その場所での完結型の結婚式も提案出来るようになり、会社としての利益に繋がると思うのですが。
電鉄さんにもそのような『生かす』方向性でぜひとも考えて頂きたいと思います。

最後に、私の力ではこのコンコースの姿を視覚的にお見せ出来ませんでしたので、以下に挙げるブログを紹介させていただきます。
この方は、梅田を中心とした様々な情報をブログで発信しておられ、今回のコンコースについても、多くの写真や情報を載せておられます。
ぜひ一度ご覧になって見てください。そして、出来ましたらそのブログ宛に感想などをお送り頂ければ幸いです。

ブログ名は 『ゴリモンな日々』です。
URLは http://gorimon.com/blog/sb.cgi?cid=11-%ba%e5%b5%de%c9%b4%b2%df%c5%b9 です。