タイで子連れ狼

何の因果か運命か、異国の地にて親父単独で二人の子を育てることに。

さあ大変の、てんやわんや育児&生活日記

お婆ちゃんの災難と娘の里帰り

2023-12-10 07:33:35 | 日記

朝の7時頃にスマホの着信音が鳴った 

何事?と思って画面を見ると日本の母からだった

「ハイハイもしもし?」と、いつもの調子でスマホを耳に当てると

「あた、あいた、いたたた… 転んだ 転んだよ 痛い 」と言うではないか

「なになに?どうした? 何があった?」と質問するが 悶絶してるのか言葉が途切れる

一昨日の会話では近所のクリニックから腎臓の数値が良くないと指摘されたそうで、本日は紹介された総合病院での検査があるはずだ

「病院へ行こうかと思って 慌ててズボンを履こうと足を上げたら 」

どうやら そのまま倒れて腰の辺りを強かに打ち付けたようだ

倒れたまま起き上がれないという

「○○子に電話するけど 出ないからラインで連絡してくれる?」

姉夫婦が近くに住んでいるので安心して一人住まいしてもらっているが、連絡が着かないのは変だ

「じゃあ こっちから電話してみるから そのまま安静にしていてよ」と言って通話を切った

しかしライン通話にも一般回線にも反応なし

約10分の間 何度も通話を飛ばすが まったく反応がない

どんしたもんか 近くに誰か知り合いはいないか

もう一度 母に電話して聞いてみたが近くには誰もいないという

また10分程 姉への電話を繰り返してみたが反応がないので再び母へ

どうやら母は自分で救急車を呼んだらしい

また10分ほどして母へ連絡すると 救急車が来たがドアが開かないという

「はあ? ドアまで歩けないの?」

まったく動けないという

こりゃ大変だ、そいえばマンションへ引っ越すときに超強力なカギに交換している

そうこうするうちにレスキューが梯子車で到着したとか? ドアをドリルで破壊するしかないと?

チクショー!

これだけ距離が離れていれば助けたくても助けようがない

日本からの距離を痛感したのは20年来で初めてだ

最初の電話から40分程経過、その間 母は痛みに耐えながら助けを待っている

 

最後の望みだと思って姉に電話した

「はいは~~~い、何かなぁ?」間延びした姉の声が聞こえた

何かなって、あんたァァ! いま直ぐに婆さんを助けろぉぉぉ!

行げぇぇぇーーーーーー!!!!

ありったけの大声を張り上げて叫んだ(近所迷惑)

 

だって叫ぶしかないじゃないですか 

ほかに何が出来るとでも?

2500kmもの距離が自分無力さを突き付ける

 

そういえばジャンボの時も 助けられなかったな

なんなんだ あの 心臓肥大で弱ってるから外耳炎の手術はできないといわれて

耳から血を垂れ流して 毎日4回拭き掃除して耳をきれいにしてあげたが

有効な手段はなくて耳も心臓も悪化するばかりだった

この家に一番長く住んでいるのはジャンボなので(私は3年間のブランクあり)

今でも家の主はジャンボだと思っているよ

やっぱり家族は助け合うもんだと思うし

自分の時間を犠牲にすることなく、困った家族を助けないヤツがいたとするなら

そいつは紛れもなくカス クズだ

 

個体差はあれど猫にも人情というか猫情がある証拠 

下手なチンパン人よりも愛情深いw

 

そういうことで、姉がカギを開けて中に入ると

母はソファーの前でうつぶせに横たわっていたそうな

体重超過で筋肉が弱っているからか寝返りが打てない

運び込まれた病院では単なる打ち身だと診断された

重症以外はベットが開いてないと入院は拒否されたので

仕方なく10kmほど離れた私立病院へ運び込まれXRay検査

そこで大腿骨の骨折が判明した

「こりゃ歩けないはずだ」 おいおいタイの病院を笑えないぞ

 

Bの辺りに亀裂があるらしい

 

やはり骨粗鬆症は密かに進行していたのだろう、そのまま放置すると確実に車椅子生活 

更に寝たきり→痴呆症の流れが速まるということで手術に踏み切った

当初はドリルで穴をあけてボルトを突っ込むと言っていたが、それほど派手な折れ方ではない

ヒビが入っただけという事でチタンプレートを横に張り付ける手術となった

取り外しの手術は不要 生きている間は装着したままだそうでサイボーグの仲間入りだ

(姉も人口膝関節なので親子でサイボーグ010号と011号)

たぶんチタンプレートはこんな感じ (゚Д゚;)結局穴だらけやん

 

高校生の娘がちょうど冬休みにタイ国へ里帰りする予定を組んだばかり

お婆ちゃんがいないマンションで一人正月になるところだったねと娘に報告したが

「お婆ちゃんの世話をするのは〇子しかいない」という娘

大学は家から通える学校にすると決意表明をする声にひと安堵した

そうだ、小学校5年生の12月から日本へ移住して まる5年

どれだけお婆ちゃんに迷惑を掛けて、どれだけ助けてもらったか

それが分かるだけでも ちょっと人類合格だ?

出来るときに出来るだけの恩返しをしよう

 

はじめての1人飛行機で里帰り

ひとりだけ着ぶくれ重装備に見えるが タイは日中30度あるのだよ

スワンナプーム空港で無事に乗り換えもできて夜9時半チェンマイ到着

 

さっそく旧知の皆さまへ挨拶回り

タイ式の歓迎に戸惑う娘 「なんか違う」と苦笑いで首をかしげるw

それから日本人学校へ行ってみると

偶然にも同窓のMちゃんがボランティアで来てて5年ぶりの再会になりました

突然のハグに馴れない娘がぎこちない動きでこたえるww

お互い巨大化してて変な感じだった?

4歳の幼児部でお世話になった先生、5年生の担任A先生とも会えて良かったね

流暢に日本語が話せるのも先生方からの御指導のおかげ様だね

 

持参した古文ノートを盗み見したが、ちょっと字が上手になってるかな

 

小学4年生の漢字ドリルが終わってなかったのでさせてみると

やっぱり間違えてたけど、まあしょうがない

日本語はこんなに難しいから ↓↓

 

 

娘は母親の家から帰れなくなってしまい隔離されてる状態のようだ

「愛が重い」と 独特の表現で娘から返信あり

オヤジ一人で年越しか?

タイでは母親が絶対の存在として教えられるので子供に反論は許されない

(一説にはシリキッド王妃が設定した母親絶対の流れだという)

娘には約束の飛行機チケット代金半分1.8マソBtを受け取るように指令したが

たぶん言い出せない

ミッションを達成できるのかどうかは神のみぞ知る

 

こちらは神の味噌汁

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