タイで子連れ狼

何の因果か運命か、異国の地にて親父単独で二人の子を育てることに。

さあ大変の、てんやわんや育児&生活日記

飛翔 娘よ…

2018-12-24 12:33:05 | 育児
一昨日、娘が日本へ移住しました

娘にとっては長年の希望が成就したわけですが、11歳からの移住ですからイバラの道になりそうで心配です。


11歳なんでイミグレのチェックも緩くなり、難なく出国できました 

家の中はガラーンとして火が消えたように寂しくなりましたね

なんていうか、珈琲のないクリープのような?

辛くも酸っぱくもないヤムウンセンのような?

重たいばかりで加速しないバイクのような?、そんな「何かが足りない感」で包まれている我が家です。


昔の写真なんか見てると涙がでますね
ここまで育て切ったという充実感よりも、途中で投げ出すような敗北感の方が大きいです。


4~5年前の出国時  妹の決断にお兄ちゃんはショック!!!


父の日のカード ずっと一緒にと書いてますねぇ(涙)


最後のお弁当  補習校で兄から数えて約8年間も作りましたが、これでおしまい


今月、11歳になって一気に運気が変化したのでしょうかね? あれこれと条件が重なって

あれよあれよと教育委員会から地元小学校の入学許可をいただけて

飛行機のチケットもゲットして、ついでに親権の移動まで弁護士にお願いしました。

そもそもの発端は育児放棄にして親権所持者の母親が移住に賛成したのですね

母親にとっては自国であるタイコクなのですが、一部の特権階級とエリートだけには道が開かれていて

それ以外の庶民にとってはダメな国だそうで(笑)

日本の方が、はるかに生きる道が多くてチャンスがあると言うわけです。


ま、確かにタイコク、データーでは世界一の格差国という話もあります。

また、従姉のソムちゃんは田舎のサンカンペ―ンでは名の知れた秀才でしたが、無学な父親の影響で地元大学の建築科へ進み、そして結婚して一児をも受けた今現在は市場でガイトート(から揚げ)を売って生活だそうです。
金欠金欠で旦那と喧嘩の毎日だとか。

それに関しては日本でも同じでは?とは思いますが、タイコクでは医療ミスなんてのは聞かないし(隠蔽?)

麻薬や銃が巷の隅々まで蔓延していて、連日残念なニュースで紙面を賑わせます。

そんな貧乏人は切り捨て御免でデンジャラスなタイコクと比べると、
自然災害こそあれ、日本の医療制度や社会保障、治安には安心安定感があります。



振り返れば、今年は色々なことが娘に影響したかもしれません。

タイコクの学校では二学期制の前期と後期で授業を行いますが、二学期が始まる直前に授業料を前払いしていたニューブレイン進学塾から解約の連絡を受けました。
先生の都合がつかないので5年生の二学期は中止にするという理由

まさに寝耳に水って感じで、次の進学塾探しに間に合いません。
仕方がなく3年生までお世話になった近所の塾へ出戻りするしかありません。


しかし何かが引っかかる親父と娘は、学校から帰宅途中にニューブレイン塾を見に行きました。
すると、乗り合いバスから同じ制服の子供らがどしどし出てきて塾内へ消えてゆくじゃありませんか!
どうやら学校ぐるみの大口契約のために、小口契約?の娘は弾き出されたようです。

瞬間で沸騰した娘は「もういいよ!帰ろう!」と激高
しばらくやっかみでオヤジに噛みつく噛みつく(>_<)…

せっかくお友達になったモンフォート校の子らとあっけなくお別れとなりました。


まあ、この塾とは前期終了間際にもひと悶着ありましたから

これが酷い話

休憩時間にタイ語の先生(男性)が突然「日本人はウ○コ食べるよ」と生徒に話したらしいです。

で、とうぜん「食べませんよ」と答える娘

「食べるよ!」という先生

「食べません!」と娘

「食べる」 「食べない」 「食べる」 「食べない」と続けた後に

「じゃあこれを見ろ」とスマホを取り出した先生、なんとスカトロの流出ビデオ?を皆に見せたそうな!

娘、絶句!!!

今思うのは、そうやってモンフォート校以外の子らを締め出す方法だったのかもしれませんが

それにしてもね~…、、、

「タイの女性は裸で踊る」なんていって、パッポン通りの裸ダンサーのビデをを海外に住むタイ人子女に見せますかね?


そんな卑劣な侮辱行為、普通の人間ならやりませんよね? 

しばらくは気付くと娘がスマホでウ○コ食い動画を見て落ち込んでましたから「見るな!アホ!」と禁止しました。(この塾教師、道で見かけたらタコ殴りにしたいくらい)


そんなある日、母親が電話してきて「○子を日本に連れてってくれない?」といいます。

理由は、学友とのイザコザ、それに対する学校の対応の不味さ

細かく説明するとですね、今年の7月だったか長年のケンカ相手だった巨漢のトールアン君と大喧嘩しちゃったようで、手から血を滲ませて帰ってきた娘。

それに関して先生からトールアン君への御咎めは一切無しだと聞きましたので、患部を写メで母親へ送りました。
ちょっとは母親らしい仕事しろよっていう意味合いも込めて。

それで母親のモンスターが炸裂したようで(こういう時の攻撃力は絶大)、学校経営者一族にして実質の権力者メークルー(学校の母)に呼び出された担任の先生とトールアン君御両親、次に事件を起こすと退学処分に処すと厳しい叱責を受けました。

ところが担任の先生はまだうら若き乙女のようで、事件の発覚、隠蔽に?責任を取る形で退職願いを提出。
泣く泣く辞職されたそうです。

娘が可愛そうだようと言うので、餞別にプレゼントを買って手渡した時「ひーーーー、ひーーーー(´;ω;`)」と泣かれたそうです。

その時、娘は思ったのでしょう「なんでジャイアン丸出しで暴力キャラのトールアンのために先生がバツ被るんだ?そんなの理不尽だろ」と。 

それでも先生の生首一本で一件落着とはいかなかったようです。

「倍返しだ!」と言ったかどうかは分かりませんが、二学期に入っても娘の手脚が腫れてたりして血が出ない程度の暴力は続いていましたから、小さな紛争は続いていたようです。

ま、タイで生きてゆくなら当事者同士の擦り合わせ、理不尽への対応は覚えなくちゃなりませんので親父は日本国外務省のように民事に介入せず、知らんぷりを決め込みましたww

ところがある日の下校時に迎えに行くと、なにやら思い詰めた表情の娘は一言も発せずバイクの上で考え込んでいます。 
「どうしたんだ? また喧嘩でもしたのか?」と問い詰めるに、「昨日買ってもらった筆箱がなくなった」と言います。
中身だけが机上に散乱していたらしく、昼休みに部屋にいたのはビームちゃんとトールアン君の二人だけ

「ならば犯人の確定は不可能だ、犯人はビームかもしれないし諦めるしかなさそうだな」

台湾人の父親をもつビームちゃんとは何かと共感が多くて仲良しだけど、家庭環境が複雑でメンタルが安定しないビームちゃんとは喧嘩も多くて親友までに至らない。

泣き寝入り推奨のオヤジを、少し涙ぐんだ目でキッと見返した娘は
「ビームはやってない犯人はトールアンだよ!」
「だってアヌバン(幼稚園)の先生が見てたらしくて、トールアンに『もう返したの?』って言ったんだよ!」 


「あそうなの? じゃあさ、きっと先生が取り返してくれるよ…」

そう弱々しく答えるオヤジに幻滅したか

「トールアンは僕じゃないと言い張るんだよ~!」、そう言って黙りこくってしまいました。


どういうことだ? 担任の先生はアヌバンの先生から事情聴取をしているはず
ならば犯人は決定的にトールアンのはずだし、メークルーが動いてもおかしくはない

それがなぜ、事件が迷宮へ…、、、



それから数日後、夕方学校へ迎えに行くと、いつになく号泣しながらやってきた娘
なんだなんだ? 送迎担当の先生方は3人いるが、誰もが気まずい顔で見て見ぬ振り

泣きながらバイクに飛び乗ると 「ビームが……」

「○子が誕生日にあげた筆入れをビリビリに破って……(´;ω;`)」


今度はビームちゃんと大喧嘩
宿題チームのリーダーがビームになっていて、なのに一向に宿題に手を付けないビームに業を煮やした娘たちが全員で催促開始、グループ責任だからしょうがないですよね。

なぜかそれに逆ギレしたビームは「このワガママども!※×≫§ΔΣΨ!!!!」と暴言を吐いて、娘からのプレゼントを完全破壊しゴミ箱に投げ入れたそうです。

近くにいた先生リーダーであるクルーダーリンに訴えたが「そんな子には教えられないからホッとけ」と言われただけ、他の先生方も見て見ぬ振り。


これら三つの事件はP小学校への信頼、タイコクへの信頼を失うに十分だったようで?

それからというもの日本人学校でも授業に集中できずに宿題の提出も滞り、塾でも試験成績が下降しはじめました。


話は戻って、小学校からはトールアン君の母親と○子の母親とで話し合うように持って行かれたそうで(なんで犯人が明らかなのに話し合い?)、何度話してもラチが明かないと、あっちの両親は譲歩する気もないと
それで母親曰く、娘の正義感はタイで生きるには不都合だというわけです。

のらりくらりと、ウマくかわすくらいでないと生きてゆけないのがタイコクだからと

その話を私の実姉にしてみたところ、見るに見かねたのか予想外の了解を得て、急遽日本行きとなったのでした。

それで、いよいよ小学校を退学するという時に、やっとこさ校長先生が直々にトールアン君に雷を落としてwww

「お前がやったんだろ!!」と尋問したところ、「ぼくがやりました」と速攻で白状したらしいです。

そこで娘から知らされたのは、トールアン君が校長の孫であること(;゚Д゚)ガビーン早く家

なんと、学校経営一族と喧嘩してた娘

そりゃ勝ち目ないわwww

あっちの両親が謝罪するはずもなし、だって正義はアチラ側

最近、オヤジに対して先生の態度がよそよそしいのも理解できました

なにせ、タイコクでは善悪よりもパワーが正義ですから

何を知っているかよりも、誰を知っているかが勝敗の決め手

先生の首が何本飛ぼうと、トールアン君は安泰というわけですね


今までに何人の人を排泄したことだろうトールアン君

あのフェラーリで警官をひき逃げしたレッ○ブル創業者の孫は、未だに逮捕されずにプライベートジェットでタイコクに帰ってきてるようですが
そうやって、モンスターなバ○息子を量産し続けるのでしょうね。

最後に仲直りさせるからと学校からお呼びが掛かりましたが、もう行かせませんでした。

仕返しされないためのお呼びですから、ずべてはトールアン君のための儀式なのです


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日本人学校のA先生からいただいた「飛翔」という前向きな言葉を胸に頑張ってほしい


おまえの生き道は日本にある、負けるな、パパーは応援しているよ

無限ループ その③

2018-12-04 10:59:05 | 思った事 考えたこと
その1→  https://blogs.yahoo.co.jp/nonghoysoi3/16471247.html

その2→  https://blogs.yahoo.co.jp/nonghoysoi3/16509847.html


さて、MAIが入院してから早くも一ヵ月が過ぎようとした頃
突然退院したMAIが大きなピックアプトラックで現れた。

よく見ると家族5人でMAIの荷物をせっせと荷台に積み込んでいるではないか

「どど、どうしたの? 仕事に来たんじゃないの?」

「今からチェンライの実家で療養するそうですよ」 

すでに知っていたかのように落ち着いた声のLHが答えた。

「なに? 一か月後に復帰するようにお願いしたよね?」

「3ヵ月後に検査で通院するんで、その時まで様子見だそうです」

「ええーーー!!!! 3ヵ月も休むのか?!」

一瞬、目の前が暗くなるのを感じたが、もしかすると重病かもしれないし全てを了承して見送るしかない。

「元気でね~、早く帰ってきてね~(´;ω;`)」

「うっ、この事業は終わったかもしれない…、」 悲観的な気分になるが

よく考えると、これまでに何度も崖っぷちを乗り越えてきた経験がある。

「あの悲惨さに比べたらマシだよな、まだ打つ手はあるし」


落ち込んでる暇はない、気を取り直してLHに向かって指令を出した

「よし、新人の発掘に取り掛かろう!!」

待ってましたとばかりに返事するLH

「どこにいるんすか? 有能な新人を連れてきてくれたら指導しますからね」

なんとも頼りがいのある返事に目眩が加速したww

一休さんの虎屏風かよ…


見覚えのあるTシャツを発見!!


そんなある日、責任者のLHが青白い顔でやってきた。

「DNなんですが~、勤務中に長電話するんですよ~」

「あ、そう、、、そんで?」

「昨日は注意したんですが、聞く耳をもたないし~」

「あ、そうなの? そんで?」

「一か月ほど我慢したんですが、二時間も三時間も話しながら仕事するんで我慢なりません」

「なぬ?、それほどの長電話してるのを、一ヵ月間も我慢したの?」
一瞬、バカじゃなかろうか?とセリフが喉から出かかる。

「それでmugaから一度、注意してもらえませんかねぇ~…」
「ちょ、ちょっとまて!、そもそもの話、勤務中に電話しちゃならんだろ?」

自分の想定する反応と違ったのだろうか、LHは次の言葉を飲み込んでいる。

スタッフに関しては口を挟ませないはずのLHが、いきなり注意して欲しいと要請

「臭う、何かあるな?」 という懸念が生まれた。

ここ二年程で生産量のガタ落ち対策に手をこまねいていたのであるが
「ちょっと量が少ないんじゃない?」という苦言がついつい口から飛び出すたびに、
「トゥクコン・ゲーレーオ!」 ―もうみんな歳を取りましたから―
そういう決まりきった返事のLHに辟易していた。

「そんな返事を聞きたいわけじゃない その先を考えて欲しい」という意味での繰り返しであるのだが、
LHからすると、「いちいち毎回毎回、分かりきった指摘をしないでほしい」、となるのだろう。
キッと見返えすLHの口調にトゲが丸見えで、
まったく言葉の裏を読めない人間性には嫌になる事が多い。

病休のエースMAI、そしてブルトーザ―のように働いていたDNの主力二人の落ち込みが顕著なだけに、
その思いがけない「勤務中の通話」に怒りが込み上げてきた。

「5分とか10分なら我慢できんですよね~、もう1時間とか平気でペチャクチャ話すんで他の従業員からも仕事に集中できないと文句が~」

「は?、ちょっとまて、5分、10分ってなんだ? それに一時間???」

お前はホントに頭はだいじょうぶか?というセリフをグッと飲み込んで

「だれがそんなルールを決めたんだ?、ランプーンの大きな工場団地あるでしょう、あそこにある日系企業では絶対にダメだと思うよ」

「そうそう、ロッカーに携帯いれて仕事場には持ち込み禁止のはずですよね~」
慌てたように話を合わせるLHを無視して質問を続けた。

「だよね?、なんでここは電話OKになってんの?」

ここ数年間は商品の仕上がりが悪くて、その修正のためにLHは休日返上で働いている。
皆のしわ寄せが自分の肩に圧し掛かっているわけで、その原因のひとつが勤務中の電話にあるとは思わないのだろうか。。。

「おかしいな~、以前は勤務中の通話は禁止してたはず…」


そういえば7年程前だったか、当時の現場責任者だったTWさんが突然退社した時の事

現場の混乱に見兼ねたのか、それに乗じたのか? 嫁が送り込んできたのが彼女の実姉であるCHだ。

「CHはどうだったの?」

「CH自身が勤務中にダラダラ長電話してたんで~、それから皆が追従したのかも~」


クソ! またアイツか、ろくでもねー・・・ 瞬間で頭に血が上るが冷静に冷静に…、、

「なるほど、君のせいじゃないよね、じゃあ昔の通りに禁止にしよう!」

当然のように禁止令を伝えたのであるが、LHからの返事に驚いた。

「それ、できませんよ~、もう長年電話Okなんですから、今更禁止するとみんな辞めちゃいますよ~」

「は? みんな辞めちゃう?」



「電話がそんなに大切なのか?」



そう話すLHの後ろ、二部屋がズドーンと筒抜けに見渡せるのだが、向こうからDNが何度も行き来してはこちらをチラチラ伺っているのが見えた。
DNは明らかに自分の噂話をしていることを知っていた。

「いったい、誰とそんな長話をする必要があるの?」

「フェーン(恋人)ですよ~、イチャイチャ話すもんで他のメンバーも嫌がってますよ~」
「フェーンって、こないだ離婚が成立したって喜んでたじゃん?」

「違いますよ~、新しいフェーンですよ、今バンコクに住んでるらしくて~…」

はあ??アラフィフの見た目が既に婆さんに近いのに? 



離婚早々に恋人だって?? 


もももーーーーなんとかしてほしいーーーーー(-_-;)


もしここが日本ならば勤務中の長電話ってだけでクビになるところだが、ここはタイ国の田舎町だし替え要員などそうそう見つからない。

諸条件に縛られる責任者のLHが強権を発動できない立場なこともあって、今回もいつものように当事者同士の擦り合わせで決めごとを行う方向へと持って行かれてしまった。

仕方なく作業場にいるDNのもとへ足を運んで、優しく優しく通達を


「ティー・ウエラータムガーン、トーラサップボイ・メダーイナ」 笑顔 笑顔
     ― 仕事中の電話ちょくちょくはダメだよ ―

「こんな簡単な伝達もできねーのか、あの責任者は・・・」
ぶつぶつ独り言を言いながら事務所に帰り際、

当事者意識の感じられないLHに一言 「おう、話してやったぞ」

するとビックリ顔のLH、「マジで話したんですかい?」的に目が泳ぎ出した。

あれ? 何かマズイ事でも話したかな?

背中にゾクゾクっと寒気を覚え、冷や汗の流れる中
「何事も起こらないように」という祈り虚しく、数分後に非情のノック音が。

どうぞとも言ってないのに一人で事務所に入り込んできたDNは、なにやら顔が歪む戦闘態勢
チェンマイ語でフニャフニャ訴えているが、ほとんど聞き取れない。

あっけにとられる私はクチポカでフニャフニャ語を聞くしかなく

またしてもLHは仲介を投げ出してしまった事だけは理解でき、もはや土俵に上るしかないと腹を括った。

どうせ意味は解せないのだから彼女の独演を遮り

「マイトーレーウ、チヤイマイ? ゴーOKナ、マイミーパンハーレーウ!」

 ― もう電話しないのなら問題ないよ ―

強引に話を終わらせようとする私だが、引き下がらないDNはここぞとフニャフニャ不満をヒートアップしはじめた。

「そんなに迷惑になるなら、こっちも気分悪いし~、私は辞めてもいいし~」 
という言葉が耳に飛び込んできて
その時やっと
「やっぱりハメられたか!」
と気付いた。

法律により外国人役員一人に対して4人のタイ人正社員を義務付けられているのだが、
もちろん、雇えば雇うだけ人件費に対する見込み売り上げも増えるという事で税金の上乗せも加算される。
そうやすやすと社員を増やす訳にもいかず、かといって優秀な労働力など巷には溢れていない。

そんな状態の時、エース格の二人が抜ける事が何を意味するか


早速LHを呼び出してミーティング
「おい、どーなってんだよぅ、辞めるとか言い出したぞ」 ((((;゚Д゚))))ガクガク

LHは驚きもせず冷静にコチラの動揺具合を観察しているように見えたが、あまりの反応の無さに苛立って言葉を続けた。

「単なる電話だろ? 電話が仕事よりも大切なのか?」


やっと口を開いたLHは少し楽し気に微笑んで返答した。

「ええ、彼女はキレましたねぇ、この電話は大切なんだーー!って絶叫してましたからねぇ」 

そう言ってフフッと笑った。 

何が楽しいんだ?このヤロウと思うが、そもそもMAIの残留には反対していたLHだ。
自分と同等の報酬を与えられて面白いはずもなかろう。

同じ職場内の寮に寝泊まりする二人であるが、家賃代わりにせっせと掃除をしたり環境整備を怠らないLHに対して、MAIが積極的に動くのを見た事ない。
LHは無理な残業も逆らわずに受けるし損な役回りも厭わずに行うが、MAIは自分に利益の無い行動は一切行わない、LHが私の困り顔を見て溜飲を下げるのは理解できる。

ん?そうなると私を困らせるためにDNとLHで話し合ったうえでシナリオを設定してきてるような気がしてきて

無い頭を急速回転させて最善策を選び出そうとしたが、もうここまでくれば賽は投げられたわけで、報酬に色をつけて残留させるのか、或いはこのまま辞めさせるのかの二択しか残されていない。

目の前のLHは「それしかないでしょう?」という顔で微笑んでいるし

「何が楽しいんだ? いや、いったい彼女は何が欲しいんだ?」

そう分かりきった質問をしてLHの本心を探った。

「さあ・・、私とは会話無しですからね!!」どこまでもすっ呆けるつもりのようだ。


ここが勝機とばかりに揉め事に乗じてくるのがタイ人の習性にして、
前後見境なく利己主義に徹するに躊躇せず
恥も感じないほどの面の皮の厚さはクレーンジャイという名の遠慮ポーズに包まれて発揮される。

そして、成す術もなく揉め事に手を貸して傍観者になりきる責任者はタイでよくある話?
LHは敬虔な仏教徒にして悪人になる事を極度の恐れる盲目的善人主義者であるが、
善悪は立場で変化するなんてこた知る由もなし、今回は利害一致で共闘?


さてさて、どう収拾つけるのか


その続きは、またいつか~

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