2019年も、あっという間に半分が過ぎて
毎年の苦痛であるB-VISA更新もあっさりと一年間滞在許可をいただけた
今回は例年の抜き打ち会社訪問がなくて拍子抜け
社会保険に加入していない見習い新人を三人も雇っているので、突っ込まれた時にどう説明しようかと心配だったが杞憂に終わったようだ。
とはいえ全ての心配が消えたわけではない、国家指導による人件費高騰、その影響で人材確保が困難な状態には変わりなく、吹けば飛ぶような会社がいつポシャってもおかしくない崖っぷちは継続される。
まるで日本のように≪より少ない人数で多くの仕事量をこなす≫
そんな無謀な挑戦に挑むことになろうとは夢にも思わなかった。
プロムナードというショッピングセンター、ある日、桟橋が破壊されていた
上を見ると
あの大きな鉄柱が落ちたようだ、これがタイクオリティー?
少ない仕事量を大量の人数でこなすのが従来の慣わし
やはり仕事の質が上がらないままに人数だけを減らした結果だろうか
誰も死んでなければいいが
娘の親権移動に関する第一回目の裁判から約半年後に進展が見られた
チェンマイの郊外にある児童局だかなんだか知らないが、そこに全員集合だと連絡がきた
通訳を雇ってこいと局からの指示があったようで、タイ語学校のB先生に同行をお願いした
朝9時に集合であるが、当日の朝にダムダム弁護士から会社へ電話が入り、
彼の「元奥さんには連絡しましたか?」という素っ頓狂な質問に唖然とした。
どうやら自分から元嫁に登場をお願いせねばならなかったようで、しかも弁護士は同行しないそうな。
「彼は弁護士だろ?、なんで弁護士が来ないの? 手数料1万バーツ追加したよね?」と取次ぎのLHに毒づくも、集合時間は迫っている。
現地にB先生を一人で待たせるわけにもいかず、固まるLHを無視してバイクに飛び乗った。
メーリム地区にある児童局?
建物の中に入ると6年前の記憶がよみがえる
やはり親権裁判の前、ここで細かな事情聴取をされたのだった
しかし案の定、約束の9時を過ぎても元嫁ACは来ない
LHからダムダム弁護士に連絡を入れてもらうが、今度は居留守を使っているのか、或いはLHが連絡したくないだけなのか、全く埒が明かない。
見るに見かねたB先生が「私からタナーイ(弁護士)へ電話してみましょうか?」とスマホをプッシュしはじめた。
一発で弁護士とつながったB先生は、少し話すだけで通話を終えた。
「ん〜、、、何だか、はっきりした返事ではありませんが‥、」と当惑ぎみ
そんなB先生のご好意を無駄にもできないと、不本意ながら自ら元嫁ACへ電話することにした。
「ハロー、ハロー、もう待ってますよ~」
「フンワ~? ああ~昼からでいいじゃん、バーイモンな、バー―イモン!(昼一時)」
どうやら寝てたようだww
「先生! バーイモンと言ってます、はははは(≧▽≦)」 すっ呆けて笑うしかない
勝手に昼一時に変更されたが、来ないよりはマシだ
「ああ、ダイジョウブですよ、私は昼までロータスで待ってますから気にしないで」
事情が少し飲み込めたB先生、苦言ひとついわずに理解を示してくれた
疑い深く怪訝そうな表情の担当職員さんがイライラしてるようなので、B先生から一通り段取りを説明していただいた。
「もしK子ちゃんのお母さんが昼の1時半までに来なければ今回の面接は流れるそうですが、mugaさん一人だけでも先に面接を済ませましょう」と、B先生は敵前逃亡の弁護士の代わりに場を仕切ってくれた。
「なぜ、娘さんは日本行きを決断されたのですか?」
「娘さんが日本行きを決断したとき、お母さんはなんといいましたか?」
「そもそも親権を移動させねばならない理由はなんですか?」
担当官からの質問がB先生による正確な通訳ごしに小一時間ほど続く。
「娘は日本に友達がたくさんいて、日本が大好きなのです」
「お母さんは、それは滅多にないチャンスだから行った方がいいと言いました」
「ハーグ条約により、親権がなければ外国人扱いになります。つまり日本人ではあるけども日本人とは同等の学校サービスは受けられないと聞きました」
ひとつひとつ丁寧に答える私、B先生からのタイ語をコンピューターに打ち込んでゆく担当官。
なかには首をかしげるような質問もある。
「元奥様とは、何年の何処で会いましたか?」
何年って?、いつかなぁ…(それ、子供の親権と関係があるのかな?)
何処で会った?って、あれは確か…(いらんこと思い出させるなぁ!!段々気分悪~なってくる(;´Д`))
「今の収入はいくらですか? 娘さんには金額いくら送ってますか?」
収入? そりゃ日本人の役員は5万と国家から決められてるから税務署には5万で申告してるはずですが?
「5万ですか? 前回は10万と言ってますよ」
(しもたー!印証良くするために下駄履かせてた、なら10万でもいいです(゚Д゚;)
娘への送金の方は 塾だけでヌンセーン(ここはタイ語で)だす!
<(`^´)>エヘン ←バーツじゃないけどね
ま、そんな感じで担当官の表情がいくぶんか和らぐのを感じながら面接を終えた。
とりあえず解散して昼の一時に再集合するのだが、面接中に体調が悪化
風邪のような症状に見舞われ、体が動かなくなった。
バイクの運転すらフラフラ危うく、一旦帰宅して30分の仮眠、自動車に乗り換えて再訪する。
タイのユニクロで売っていたTシャツ まろやかな舌触りが甦る
そして昼の1時、元嫁は来ない
1時30分に着信、元嫁は開口一番「どこ?」
「どこ?」って、「ここでんがな、そっちはどこ?」
「サーラカーン(県庁)のどこよ、CH(元義姉)がココっていうから」
「サーラカーン? ちがーーーーーーう!!! マップ送ってるだろ」
「じゃあもう一度送って、今すぐよ!速くね!レオレオ!!」
(命令するなちゅーに!)
どーせ遅刻の責任をCHに被せたのだろ、不誠実なタイ人がよくやる責任逃れ法w
30分後に後ろの方から「カッカッカッ」というヒールの音がしたので振り向くと
ずんずんずんずんと歩いてくる元嫁が目に入った
「お!来た来た!、奥の部屋だよ、宜しくね」と愛想よく指さす
機嫌を害してヘソでも曲げられたら厄介この上ない。
「あ、こちらはB先生、通訳で助けてもらいました」
丁寧に両手を合わせて「サザディーカー」と挨拶をするのはB先生だけ
一瞥くれた元嫁は「あ、」と軽い会釈だけで奥の部屋に入って行った。
あちゃーと汗が吹き出し「すみませんね~、あの態度で」と、嫁でもないのに謝ってしまう私
眉毛が下がってしまったB先生は「ちょと変な感じがしますねぇ、普通のタイ人ならワイにはワイで返しますから…」と、私の事情を更に深く理解してくれたのだろうか、同情の憐み目線が痛かった。
30分で面接を終えた元嫁、部屋からでると誰にも目線を向けずにずんずんずんと帰ってゆく。
横を通る瞬間を見測らって「お疲れ~」そう労うと、一瞬だけ口をツンと尖らせてそのまま無表情で帰って行った。
まったく~自分都合で関係者一同が振り回されているのに気付いているのだろうか
ま、終わったから上出来だよ、娘のために時間を割いただけでも上等だと思ってB先生の方を振り向くと
「ちょっと、私はタイ人として恥ずかしい気持ちがあります」
眉毛の下がったままになっているB先生はそういって考え込むように下を向いている。
「なんでこんな女性と結婚したの?」と明らかに目で訴えているが、当時は性格が良かったと言っても信じてくれないだろう。
騙されてたんじゃないの?って言われたら、言い返す言葉もない。
そういう裏も含めて「恥ずかしい」と仰ったのだろう。
「まあ、普通の人間と思ったら腹が立ちますが、精神障害と思えばなんてことありませんから」
そう慰めともいえない返事をするしかないが、
「いえ、さっきの弁護士の人も、自分に責任がないような言い方をしたのですよ、弁護士なのに…」と言った切り黙ってしまった。
ここはあえて、このような人間を大量生産している原因がタイ国にあるとは明らかにせずに置くしかない。
先生とて子供の頃からタイ国は良い国だと擦り込まれて育っているわけで、それはタイ人と自分を同一視している事で明らかである。
「タイ人とタイ国をバカにするやつはタイから出て行け!」
「仏教を冒涜されたらなら 僕は怒ります」
このようなフレーズはたびたび目にするが
国家や宗教と自分を同一視するように仕向けられていて、その統治の仕組みに気付いていない以上は
私のような外国人から自国の恥部を指摘されたくなかろう。
「同じタイ人でも、先生とはぜんぜん関係ありませんからね」
そう慰めるに留めて、ダラダラ流れる汗とクラクラする目眩に耐え切れず、お礼の言葉もそこそこに切り上げて解散した。
ちなみに、夕方LHに電話してきたダムダム弁護士、
元嫁の登場に「え?来たの?良かった~」と話したらしいwww
小さなサボテンから大きな花が咲くこともある
その晩、38度の熱が下がらずに、息子を通訳に連れ立って夜中の9時から病院へ
血液検査のみ、学生ふうのドクターからは詳しい話などなくて明日の再診を予約した
次の日も血液検査、今度は日本人顔の若い男性通訳さんがついてくれた(たぶんハーフ)
若い女性ドクターから白血球が少ないと指摘されたが、これは20年前のPET検診から少ないと指摘されている。
20年間で何度も少ないと言われているが、ではどうやって増やすのかは知らされた事がない。
たぶん体質ってやつだろうと諦めている。
そして、女性ドクターからはデングー熱の恐れがあるので明日も血液検査を行いますと再再診の予約
支払いは昨日の半分以下なので「なんで安くなったの?」と質問するが、「わかりませーん!」と明るく答える通訳さんと明日の再会を約束した。
三日目の日曜日には体調が少し回復基調、念の為に嫌がる息子を帯同した。
やはり姿をあらわさない通訳さんを一時間ほど待ったが、息子の顔を見た女性ドクターは安心してタイ語で診察開始w
結果デングー熱ではないと診断されて注射針から解放された。
初日の検査から白血球の量が4200→3300→2000と減っていて心配になったが、それは体の中にある病原菌と白血球とが戦っているからだと息子の通訳で知らされ、心配過剰からも解放された。
息子の通訳、少しは役に立つようになったかな?
白血球のコードはWBC ワールドベースボールクラッシックで覚えよう!
青春てなんだ あの白いタマ〜♪
夢があるから青春だ 打っても投げても力の限り〜
イノチ燃やす時は今〜♪
俺の白血球もイノチを燃やしてガンバれよ!!!
少ない数で大量の仕事をこなせwww
え〜、三日間に渡る血液検査の医療費
1449Bt、647bt、1167Bt と、なぜか初日の学生ドクターが一番高額 (゚Д゚;)ナンデ?
でも、ジャンボの薬代に比べると?
ジャンボの方がタケ―よ(´;ω;`)ウッ…
ウシシシシ…