晴れときどき化学、ところにより雑想

もしかしたら何かの役に立つかもしれない化学のお話(と、よしなしごと)

グリセリン

2012年04月18日 23時27分45秒 | 化合物のお話
グリセリン HOCH2CH(OH)CH2OH は、

グリセロール、1,2,3-トリヒドロキシプロパン、1,2,3-プロパントリオールなどとも呼ばれる化合物です。

脂肪酸とのエステルであるグリセリド(※)として、動植物油脂中に広く存在する(最も単純な)三価アルコールです。

※パルミチン酸やステアリン酸などの脂肪酸とのエステルを、グリセリドと言います(油脂の主成分)。

なお、「グリセリン」はギリシア語で「甘い」という意味の言葉から名づけられました。


グリセリンは粘性があり、無色透明で甘味をもつ吸湿性の液体で、水、エタノールには任意の割合で混合することができます。

油脂の加水分解や、セッケン製造の副産物として得られ、工業的にはプロピレンから合成されます。


グリセリンの用途は多様で、合成樹脂(主にアルキド樹脂)、ポリウレタン、可塑剤の原料、薬品や化粧品等、様々なものがあります。
(ニトログリセリンの原料としても有名です)。

また、食品添加物としても安全なものとして認可されています。




コメントを投稿