晴れときどき化学、ところにより雑想

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化学反応式

2012年01月25日 22時21分11秒 | 化学のお話
今回は化学反応式についてです。

具体例で見ていきます。

水素と酸素が反応して水ができるという反応では、化学反応式は以下のようになります。

 2H2+O2 → 2H2O

そして、この化学反応式の下に物質量や質量などを書いてみます。

例えば、2molの水素と、1molの酸素が反応する場合、水が2molできますが、

         2H2  +  O2  →  2H2O

物質量(mol): 2mol   1mol     2mol

質量(g)  : 2g×2   32g×1    18g×2

というように物質量と質量の関係を書くことができます。


ここでのポイントは、それぞれの分子の前についている係数にあります。

 2H2+O2 → 2H2O

であれば、水素:酸素:水=2:1:2となっていることに注目してください。

単純に考えると、

水素分子2個と酸素分子1個が反応して、水分子が2個できることになります。

ここでそれぞれをアボガドロ数倍してあげると、水素2molと酸素1molが反応して水2molができる

ということになります。


また、水素分子の分子量は2、酸素分子の分子量は32、水分子の分子量は18なので、それぞれを質量に換算すると、

水素4g(2g×2)と酸素32g(32g×1)が反応して、36g(18g×2)の水ができる

となります。


さらにもし、同温・同圧の条件で、すべてが気体の場合であれば、水素:酸素:水の体積比も2:1:2になります。


化学反応における物質量(モル)や質量、体積の換算を行う場合には、上に示したように、化学反応式の下にそれぞれを書いてみるとわかりやすくなります。