-前回走行を終えてのインプレッション-
<第 16 回> 2007_0203
3週間もサーキットに行かなかったのは一体いつ以来なのか…レース後に脱力したわけでもありませんが、少し間が開いてしまいました。最近はずっとDF-03に掛かりきりでしたので、練習でサンドバイパーを持ち込むのは年末以来です。
今回は私のDT-02に対し、親身になってアドバイスをくれる神様のようなお方とご一緒させて頂けた分、内容的に非常に充実した一日となりました。セット変更の効果を肌で感じることが出来た為、私の中のセッティングに対する意識には革新が起こりつつあります。入門車でもこういった特性の変化を明確につけられることがわかったのは、この日一番の収穫でした。
オイル | ピストン | スプリング | 車高調整 | バンプストッパ | アーム取付位置 |
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<F> | AS #25 | TRF 3穴 | ソ フ ト | 8mm | - | 下:外 |
<R> | AS #25 | TRF 3穴 | ノーマル | 15mm | Oリング×3 | 上:外 / 下:外 |
く嫌なんですよね。ココはスペーサー式の方が安心感がありますし、また色んな意味でも絶対お手軽だと思うのですが…。それでもシリンダー内室のフッ素加工など、仕様上は02用ダンパーよりも優れているはず。何より今迄着いていたダンパーはあまりにも年季が入り過ぎていますので、今回の交換にしたって遅いくらいかもしれません。 ダンパーは付け替えても、オイルはそのままで済ませ |
もう1点はボールデフのお手入れ。前回のレースでは終盤に滑っていることを示す異音が出始めていましたので、こちらもキッチリケアしておくことにしました。レース前ではなく、レース直後にやっているのがなんとも愚か者な感じです。前回より、プレッシャープレートはオプションのアルミ製に交換されています(第20回参照)が、見てみるとデフプレートとの接触面が少し荒れていました。ここがデコボコになると、このオプションをわざわざ使う意味がない気がしないでもありません…しかし今回はデフプレートとボールを新調したせいもあってか、かなりスルスル回ってくれるデフに仕上げることが出来ました。
この日も真冬特有のグジュグジュ路面を予想していた私達、また現場で待ちぼうけを喰らうのが嫌だったので、あらかじめ到着が昼前となるよう時間を調整していました。しかし実際現場に足を踏み入れてみると、そこにあったのはカサカサの砂浮き路面。これはとにかくショッキングでした。この状態は春以降にしかお目に掛かれないはずで、居合わせた常連の方々も一様に目を丸くしています。これには雨が降っていなかったということだけではなく、今年が異常なまでの暖冬であるということも関係しているのでしょうね。
この日のような状態では、R3コンパウンドのタイヤに出番はありません。かなり坊主化の進んだホールショットM3と比較してみましたが、感触としてはやはり甲乙つけがたい感じ。もちろん最終的にチョイスしたのはM3の方です。
これまで冬のハイグリップ路面にすっかり慣れてしまっていた為、こうも急激にスケートリンク状態になってしまうと私は対応出来ません。ハワイアンダンサーも顔負けの腰振り走行で気持ちもかなり萎えてきた頃、居合わせたエキスパートなお方が声を掛けてきて下さいました。あまりにカニ走りな私のバイパーを見て、わざわざそれとなくマシン診断を買って出てくれたのでしょう…本当に有難い事です。
まずはダンパーをヘコヘコとチェック、すぐさま『あ~、これはオイルが硬過ぎるね』とのお言葉。状態としてはフロントグリップが完全に勝っており、またロールが出た状態が長過ぎる為に舵が残ってしまっているとの指摘です。そこでRダンパーのオイルを#25から#20へ入れ替え、フロントはそもそもスプリングテンションが低過ぎるように思えて来ましたので、DT用レッド(ソフト)からB4用のシルバーに交換し、相対的にオイル硬度を下げる形での対処を取りました。スプリングについては別に妙技じみたものではなく、ただ単に私がDTのスプリングセットを持って来ていなかっただけで…友人Tからの借り物です。家に帰って調べてみると、B4用シルバーはDT用のブルー(ハード)よりも硬さが上でした。かなり極端なセット変更を施していたことになります。
次にマスターの目に留まったのがフロントのジオメトリです。DT-02はステアリングタイロッドがサーボホーンにダイレクトで接続されている為、バンプインがかなり大きく出ます。構造的にはナックル側のロッド取り付けピロー位置を高くすれば軽減されるとのこと。こちらも言われた通りに手を入れます。
上記のセット変更を受けたバイパー、その挙動は…一変していました。直前の走行時よりパンチのあるバッテリーを載せたにも拘らず、リアの腰振りに手を焼いていたのが嘘のような踏ん張りを見せてくれたのです。ウデとマシンのせいだと諦めていた私にとって、この結果はかなり衝撃的でした。そもそもはダンパー換装時にオイルを入れ替えなかった私の怠惰に端を発したことで、元々あまりに見当違いなセッティングで走行していたという事実は否定出来ません。が、ちゃんとテコ入れをすればマシンは応えてくれる、ということを体感出来たのはとても大きかったと思います。惜しむべくは教えて頂いた改善点全てを一気に処理してしまったことで、各要素との明確な因果関係が掴めていないという点。恐らく殆どはダンパーの違いによる変化だと思われますが、またメンタル的に余裕があれば少しずつセットを変更してみたいですね。実はフロントスプリングが硬くなったため、ジャンプ台への侵入時にマシンがバタバタ跳ねてしまうという問題点も生じています。まだまだ改善の余地アリということで、取り組みがいはありますよ。
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いやぁ、やっぱり簡単に見切りをつけてはいけません。危うくDT-02が嫌いになってしまうところでしたが、私もそろそろのんべんだらりと走らせるだけの練習は卒業しなければならないかな…と思わされました。次回は二月連続の参戦となったレースのレポートをお届けします、お楽しみに。
D T - 0 2 |
※重量はバッテリー(IB3600ストレートパック:415g)を含む全備重量
【検索ワード】 TRF501X DF-03 ダークインパクト DARK IMPACT キーンホーク KEEN HAWK アバンテ AVANTE DF-02 グラベルハウンド GRAVEL HOUND ライジングストーム RISING STORM
結局、あまりうまく扱えないという理由から直線番長車になってしまっていますがワリと気に入っています。
で、ふ~ぢぃさんの車って写真でみた感じでは足回りはほぼノーマルですよね。これで足回りって持ちますか?自分の車はすぐにポッキリ逝ってしまったり変形してしまったりで・・・結局部品の互換性を持たせることで費用削減ってことでDF-03の足を移植してしまったのですが…純正の足が持たないって、これって組み立て方がまず受かったのかなぁ…。なんて思いはじめています。ちなみにモーターやアンプは何を使用していますか?教えていただければ幸いです。
マシンがよく破損してしまうとのことですが、私が今までに壊した樹脂パーツはフロントダンパーステーのみ、強化品の類は今回紹介したナックルくらいです。しかしこれはですね、決して私が上手いのではなく、私の走りが基本的にチキンであることが大きいと思います。う~んでも、簡単に走行スタイルを変えてしまうのもあまり良くない気がしますので、極端にマシンをいたわる走りに切り替えるのもやめた方が良いように思います。大丈夫、練習を続けていれば、そのうちスロットルの無駄ぶかしも少なくなってくるはずですよ。
組み方に関しては、よほど模型関連の組み立て経験がなかったりする場合以外は大丈夫なのではないでしょうか? エントリーマシンですから、そういった辺りでの個体差は考えるほど出てこない気がします。動きがシブい所がないか、ビスが緩んでいないか。この二点さえきちんと点検出来ていれば、問題はないかと思います。
私がDTに装備しているのはヨコモのドリフトモーター(15TW)、アンプはキーエンスのZERO Vです。ピニオンはキット標準の17枚。ヘッポコな私はこれでも少々パワーをもてあましていますね。DT-02はギア比が高過ぎますので、あまり強力なモーターは使わない方が賢明です。