
-前回走行を終えてのインプレッション-
<第 12 回> 2006_1015

9月中旬以降、週末は必ずサーキットに現れている私。いい加減ラジコン以外にはやることがないのがバレてしまいそうですが、そんなことを気にしているヒマはありません。夏と冬の屋外ラジコンは環境的にかなりツラいので、快適に過ごせるこの時期にバリバリ行って然るべきなんです。…と言って、冬は全く行かないのかと問われれば、決してそんなことはないんですけどね…。
前週、DF-03での出撃時にはコースレイアウトの全面改変がありました。バイパーでこの新コースに挑むのは今回が初めてとなります。15Tモーター搭載のローパワー仕様だけに、三連ジャンプに対してあれこれ悩むことはなさそうですが、その他のポイントでは色々試行錯誤していかなければなりません。挙動の安定しない二駆において鬼門となったのは、やはり各所に潜むギャップへの対処でした。
今回は久しぶりに装備の変更、損耗部品の交換がありますので、そちらの方からレポートを進めていこうと思います。
![]() | なんだか唐突な感じはしますが、サーボをよりハイスペックなものに交換してみました。これまで使っていたのはミドルクラスアナログのRS-991(0.08sec / 5.5kg)。オークションに出ていたUsedを譲っていただいたもので、ギアが耐久性に劣るプラ製ということもあり、現時点でどの程度性能を保てているのかはわかりません。かと言って動きに不満があったわけでもなく、予備として十分なスペックを持つサーボが欲しかった…というのが入手の動機でし |
【追 記 : 12 / 29】
上で紹介したSANWA製サーボ、ERG-ZRですが、読者の方のご指摘により、実はアナログサーボであることがわかりました。私はERGシリーズをデジタルサーボと勘違いしており、十分な調査をせずにデジタルと書いてしまった次第です。誤った情報を発信してしまったことをお詫びし、またここで修正をさせて頂きます。
続いて少し変わり種を。このネズミの前歯のような代物はフロントウイングです。オン/オフを問わず多数のウイングをリリースしているシェブロンモデルズより、DT-02専用のウイングセットが出ていました。デカいリアウイングですら違いが全くわからないのに、こんなものをつけたってどうしようもない気はしますが…、専用と言われてしまって試さない手はありません。マニアックスストアの写真では詳細がよくわからないことにも刺激され、迷わず購入してし | ![]() |
いざ届いたウイングをカットして眺めてみると、イマイチ空力効果を考えて設計されているようには見えない感じ…。なんだかポリカの切れっ端を適当に切って付けました的な雰囲気を醸し出しています。そんな訳で装着時のフォルムに関しても好みが分かれそうですが、個人的には威嚇の効いたアクセントとして、これも悪くはないかなーなんて思っています。
気になったのはライフが以前より極端に短くなっている点です。初回交換時、このジョイントはおおよそ60パック強の走行に耐えていました。しかし今回ダメになったものは、長く見積もってもまだ30パック程度しか使っていません。原因としては路面グリップの向上、トルクフルな新モーターの投入…あたりが考えられますが、都合三日しか持たないというのはツラいものがありますね…。
因みにカップの損耗は、シャフトがアクスルに固定されているユニバーサルジョイント装着時に、より顕著に進行すると考えられます。また損耗が激しくなった場合の症状として挙げた後輪のブレに関しても、ドッグボーン装着時には殆ど起こらない現象(ドッグボーンはアクスルを引き込まない為)です。ユニバは駆動効率を高め、また本来はトラブルも起こしにくいレース仕様車必須の装備ですが、DT-02への導入に限っては少し慎重になった方が良いかもしれません。過去記事でも取り上げていますが、キット標準のままで換装する場合はクリアランスに関する問題も出てきます。特にボールデフとの相性が悪く、対策を取らずにこの二つをポン付けしてしまうと、駆動系やメカがあっという間に破損してしまう可能性があると思います。
毎度の恒例となっているタイヤの考察。路面状況からはこの日もバリバリのM3コンパウンド独壇場モードと思われますが、あいにく手持ちのM3勢は痛々しいものばかり。ハイデンCも含め順次試してはみましたが、縦方向にも横方向にも弱いダメダメフィーリング全開です。前週のDF-03同様、まだまだ元気なR3を履くことでどうにか練習の体を成すことは出来たものの、旬ではないタイヤを消去法的に使うのはイケてません。しかし私の性格上、ホールショット一年分プレゼントキャンペーンにでも当選しない限り、こういった貧乏行動が治まることはなさそうです…。
レイアウトのフルモデルチェンジにより、これまでとはまた違った一面を見せているサーキットですが、立ちはだかる三連ジャンプに対する答えは既に出ているはずでした。DFに比し明らかに非力なDT-02の場合、2-1や1-2といった力任せの飛び方はどう考えても不可能だからです。しかしながら二駆に限った場合、この事実は必ずしも私のマシンだけに言えることではなかったようです。この日は1-2でのクリアが容易に出来るよう、三台目のジャンプ台を二台目に近づけるという小規模改修が施されました。この手入れにより、三連は私のサンドバイパーでも難なく1-2でパスすることが可能となったのです。速度を保ったまま軽快に飛び越えていけるのは爽快で、コースに対して感じるストレスもかなり軽減されました。
この三台目の後ろには、裏ストレートへと繋がるヘアピンカーブが待ち構えています。あまり大きくジャンプしてしまうと、着地後ヘアピンへアプローチするための減速を行う区間がなくなってしまうわけです。こういった状況を考慮すると、マシンの着地点は思ったよりずっとシビアに合わせていかなければなりません。改修直後はこの隠しトラップにガッツリはまってしまい、恥ずかしくなるほどのオーバーランを惜しげもなく披露していた私。修正はその日中に大体出来ましたが、サーキットと呼ばれるものの奥深さには、改めて身震いをさせられる思いでした。まさに一難去ってまた一難…といった様相です。
一方、次回以降にも課題としてしっかり残ってしまったのがギャップへの対処。DF-03と同様の強引な突っ込みを敢行したところで、ロクなことにはならないということがよ~くわかりました。それこそ綱渡りにでも挑戦する時のような慎重さがなければ、奴らは容赦なくマシンに悪さをしてきます。あまり手を焼くようならサスセットの変更も考えますが、意気込み的にはまずもう少しおてての方でなんとかしなければ…な気持ちが強いですね。
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丸一日の走行を終え、新コースに隠された難しいポイントも少しずつ見えてきました。以降も常連の皆様の走りを注意深く観察しつつ、じっくりと挑んで行きたいと思います…それではまた次回。

D T - 0 2 |


※重量はバッテリー(IB3600ストレートパック:415g)を含む全備重量
本編の方も追って修正加筆致します。